国営ホテルパラドールに泊まってみよう!
せっかく新婚旅行に行くのだから、ホテルは素敵なところがいいな。と考えている方も多いはず。そこでおすすめしたいのがスペインの国営ホテル「パラドール」です。国営ホテルと聞くと何となく質素なホテルをイメージしてしまうかもしれません。世界遺産アルハンブラ宮殿の敷地内に泊まるグラナダ
パラドール・デ・グラナダ
このパラドールの大きな特徴、それはアルハンブラ宮殿の敷地内に宿泊できること。アルハンブラ宮殿といえば、イスラム建築が美しいスペインを代表する世界遺産で、一度は訪れてみたい!と憧れを抱いている方も多いはず。また、アルハンブラ宮殿を望むグラナダの風景は昼間ももちろん美しいのですが、夕方、夜の美しさはまた格別です。時間によって様々な表情を見せるアルハンブラ宮殿をたっぷり楽しむことができるので、ぜひグラナダに1泊してみてください。そしてその際にはパラドールで特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
断崖絶壁にそびえたつパラドール・ロンダ
パラドール・デ・ロンダ
グアダレビン川の浸食によりできた渓谷の上にある町で、パラドールはなんと切り立った崖の上に建っています。そのため、お部屋の窓、ホテル併設のレストランからはロンダ特有の迫力ある渓谷の眺めを楽しむことができます(ただし、崖側でないお部屋もあるので予約の際にはご注意を!)。アラブの古城に泊まるカルモナ
最後におすすめするのは、パラドール・デ・カルモナ。14世紀にカスティーリャ(スペインが統一される前にあった国のひとつ)の王ペドロ1世が、それまでは城塞として建てられていたアラブの城をイスラムの職人に宮殿として改装させました。その宮殿が現在のパラドール・デ・カルモナです。ペドロ1世はカルモナの町を発展させ、イスラムの文化を理解・保護し、庶民からは正義王と呼ばれていました。しかし一方で残酷王とも呼ばれ、辛酸をなめ生きた彼。彼はこの居城で愛する女性マリア・デ・パディリアと過ごしているとき心からの安らぎを感じていたと言われています。ペドロ1世が愛する女性と過ごした場所で、あなたも愛する人と過ごしてみてはいかがでしょうか。
アンダルシアおすすめの観光地
魅力的なホテルがあるのはわかったけれど、肝心の観光はどこに行ったらいいの?見どころがたくさんあって迷ってしまう・・・そんな風に思う方もいるかもしれません。アンダルシアは魅力的な場所に溢れています。そのため1度の旅行で行きたい場所全てを廻るのは難しいでしょう。真っ白な壁がまぶしい村フリヒリアナ
まずおすすめしたいのがフリヒリアナ。アンダルシアには白い壁の家が立ち並ぶ「白い村」がたくさんあります。フリヒリアナもそのひとつですが、この村はスペインで最も美しい村に選ばれたこともあり、その美しさは訪れる者を魅了します。ただ、夏の散策には注意が必要です。スペインの鉄板と呼ばれるほど夏の暑さが厳しいアンダルシア。「白い村」が多いのも、夏の強い日差しを白い壁で反射させ部屋を涼しく保つためと言われています。とにかく夏は暑いので、くれぐれも散策に夢中になりすぎて熱中症などならないようご注意を!
モスクと教会の融合?!コルドバのメスキータ
次におすすめしたいのはコルドバのメスキータ。メスキータとはイスラム教の礼拝所、モスクのこと。その名の通り、コルドバのメスキータは、この地へやってきたイスラムの人々がカトリック教会をモスクに建て直し、長い年月使用していたものでした。しかし、レコンキスタ以後カトリック教の教会として転用され、その後中央部に教会堂が建設されました。そのため、メスキータ内を歩いていると突然カトリックの教会の祭壇、天井、装飾が現れ驚かされます。このようなモスクとカトリック教会が同居した建物は珍しくとても印象深いので、思い出に残ること間違いありません。
フラメンコを観に行こう!セビリア
スペインと聞いてあなたは何を思い浮かべますか?おそらくフラメンコを思い浮かべる方も多いはず。フラメンコの発祥の地がアンダルシアのどこの地域かということについては諸説あるそうですが、「本場はセビリアだ!」という声もよく聞きます。そんなセビリアでフラメンコを鑑賞するのはいかがでしょうか。タブラオとは、フラメンコ専用のステージがある劇場のような場所のこと。食事と一緒にフラメンコを楽しむことのできるもの、純粋にショーだけを楽しむものなど様々なものがあります。ドレスコードは特にないようですが、せっかくの新婚旅行、少しお洒落をして出かけてみるとより気分が盛り上がるのでおすすめです。
レンフェの寝台列車トレンオテルに乗ってみよう!
最後に紹介したいのがトレンオテル(TREN HOTEL)。トレンオテルとはスペインの国鉄レンフェにより運行されている寝台列車で、アンダルシアに関わる路線としてはグラナダとカタルーニャ地方の都市バルセロナを結ぶ路線が挙げられます。スペインは国土が広く、他の地域に移動するとなるとどうしても時間がかかってしまいます。でも寝台列車を使えば寝ながらにして移動でき、上手に時間を使うことができます。そのため、アンダルシアもバルセロナも行きたい!という方におすすめの列車です。
トレンオテルの運行時刻について
バルセロナ、グラナダ間のトレンオテルは月曜日から金曜日、及び日曜日に1日1便ずつ運行しています。バルセロナからグラナダへ向かう列車は夜8時に出発し翌朝7時55分に到着、また、グラナダからバルセロナへ向かう列車は夜の9時半に出発し、翌朝8時39分に到着します。予約方法と座席の種類について
予約は旅行代理店などに依頼することもできますが、レンフェのホームページから自分ですることも可能です。「renfe English」で検索をすれば英語表記のホームページも出てきます。
トレンオテルでの食事について
以前は食事つきの個室があり、食堂車で夜と朝の2回食事をすることができました。そのため、インターネット上にはトレンオテルで食事をしたという記事がたくさん存在します。しかし、レンフェの方針により昨年からトレンホテルでは食事の提供をやめたそうです(車内でサンドウィッチなどの軽食を購入することはできるそうですが・・・)。少し残念な気持ちもありますが、グラナダやバルセロナには美味しいお店がたくさんあります。食事をしてから乗り込み、列車の中ではゆったり列車の旅を満喫するという過ごし方も良いかもしれません。