Webライターのための本はまだまだ少ない?
はっきり言います。Webコンテンツの文章の書き方は、新聞や雑誌、小説や論文とは違います。
紙の雑誌と同じ技術でライティングされたWebコンテンツは、あまり効果的ではないことが多いのです。
でも、Webライティングについて書かれている書籍ってまだまだ少ないですね。
それは紙媒体に比べて非常に歴史が浅いため、仕方ないことでもあります。
それでも、いくつか出版されているようなので、調べてみました。
基礎の基礎を教えてくれるWebライティング書籍
『プロフェッショナルWebライティング』
松下健次郎(著)
発行日:2006/11/25
発行所:技術評論社
Webライティングにあたって「知っておかないとまずいこと」が掲載されている、いわば入門書のひとつ。基礎の基礎はとても普遍的です。ですから刊行日が古くても、全てのWebライターの教材として使えます。松下健次郎(著)
発行日:2006/11/25
発行所:技術評論社
『Web文章上達ハンドブック―良いテキストを書くための30ヵ条』
森屋義男(著)
発行日:2006/7/20
発行所:日本エディタースクール出版部
ディレクター、ライター、エディターの3つの視点から「良いテキスト」の書き方をおしえてくれます。ライターだけでなくエディター(編集者)側の作業工程もわかりやすくまとめられているために、多角的に自分の文章を捉えるヒントが見つかります。森屋義男(著)
発行日:2006/7/20
発行所:日本エディタースクール出版部
SEO意識の高いWebライターになるために読みたい本
『SEO対策のための Webライティング実践講座』
鈴木良治(著)
発行日:2015/3/29
発行所:技術評論社
SEOを意識したコンテンツ制作ができるようになるための教科書。おかたい表紙ですが、内容はとても読みやすくまとめられています。『感覚に頼らない』具体的なSEOノウハウを学びたい人にはおすすめです。鈴木良治(著)
発行日:2015/3/29
発行所:技術評論社
『SEOに効く! Webサイトの文章作成術』
ふくだたみこ(著)/鈴木将司(監修)
発行日:2014/2/21
発行所:シーアンドアール研究所
実際に成功しているHPの事例がたくさん掲載されているところが魅力。『Googleは被リンクにだまされない』というキャッチコピーの本書。Googleが求めている有益なサイトとは何か?を確認しながら文章テクニックが学べます。ふくだたみこ(著)/鈴木将司(監修)
発行日:2014/2/21
発行所:シーアンドアール研究所
もっと技術を向上させたいときに読みたいWebライティング書籍
『Webライティング実践講座 ニュースリリースから商品説明まで』
林千晶/中野克平/中田一会/小川治人/井上果林/吉澤瑠美/君塚美香(著)
発行日:2012/12/12
発行所:アスキー・メディアワークス
基礎というよりも文章全体の構成を重点的に教えてくれるWebライティング本です。まずは『見出し』で人を惹きつけることが肝心。そしてカメラワークを意識したあらすじを書くテクニックの例として「宇宙戦艦ヤマト」の歌詞が使用。他のライティング本とは少し異色の内容となっています。林千晶/中野克平/中田一会/小川治人/井上果林/吉澤瑠美/君塚美香(著)
発行日:2012/12/12
発行所:アスキー・メディアワークス
『10倍売れるWebコピーライティング』
バズ部(著)
発行日:2014/5/25
発行所:技術評論社
「この書籍のおかげでコンバージョン率が2倍になりました」というレビューがつくほどの実践的なコピーライティングに関する本。Webの文章は読まれないことが当たり前の中、いかに多くの人に目につく文章を書けるかをステップ・バイ・ステップで解説してくれています。バズ部(著)
発行日:2014/5/25
発行所:技術評論社
不足部分を補うためチェックリストとして使いたいWebライティング書籍
『これは「効く!」Web文章作成&編集術逆引きハンドブック』
松下健次郎(著)/山本高樹(編集)/白根ゆたんぽ(イラスト)
発行日:2010/1/20
発行所:ワークスコーポレーション
表紙はふざけているように見えますが、HP作成に必要なライティングの重要な部分を非常にわかりやすく解説してくれています。文章を書き終わった後に一読して、修正点を見つけたいときに役に立ちます。末尾の「資料編」に掲載されている『広告では使用を避けている不快語』や『用字用語』だけでも価値があります。松下健次郎(著)/山本高樹(編集)/白根ゆたんぽ(イラスト)
発行日:2010/1/20
発行所:ワークスコーポレーション
『Webライティング成功の法則60』
上原佳彦(著)
発行日:2007/12/18
発行所:翔泳社
本書の巻頭にチェックリストが付録されています。本編の内容を理解したうえで、このチェックリストを使用することをおすすめします。上原佳彦(著)
発行日:2007/12/18
発行所:翔泳社
まとめ
技術面においては『どの書籍も似たようなことを書いている』というのが私の感想です。『うん、技術面はだいたいわかった!じゃあ、さっそく仕事しよう!あれ?どうやって仕事もらえるの?そもそもWebライターってどうやってなるの?』
そう、これらの書籍はあくまでも『すでになにかしらWebライティングに携わっている人、もしくはこれから携わる予定の人のための本』なのです。 『Webライターの「うぇ」の字もまだだよー!』という超超超入門編の書籍はないんですね。
しかし、初心者ライターさんからも質問の多い「どうやったらWebライターになれるのか」に答えられる書籍も欲しいものです。
と、いうわけで『ここは、作るしかない!』のではないのでしょうか?