女性の心を独り占め!女性専用専門店が成功している理由とは|トピックスファロー

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2012年7月31日
女性の心を独り占め!女性専用専門店が成功している理由とは

女性専用の専門店を街中で見かけるのは珍しくありません。ショッピングモールが立ち並ぶ中、どうやって活路を見いだしたのでしょうか。これから専門店を経営したいと思う人は、女性専用専門店の特徴を参考にできるかも知れません。

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顧客のニーズを満たす事で活路を見いだす

デパートやショッピングモールがひしめく昨今…。
“一度に全てのものが購入可能という便利さ”が多くの顧客を引き付けています。
“便利さ”という武器を手にし、一度に大量の集客を見込んだ素晴らしいビジネスです。
しかし、そんな時代の中、デパートやショッピングモールを相手に立派な太刀打ちしているビジネスが存在しています。しかもターゲットは女性客です。
いわゆる女性専用の専門店と呼ばれるものです。

専門店なのでデパートやショッピングモールみたいに数多くの商品を扱っているわけではありません。
大きく分類しても、その種類は1種類か数種類だけです。
しかし、その商業形態が女性のニーズを見事に満たしています。一点集中型という商業形態を成功させています。女性の“ニーズに応える”という武器を手にし、見事に活路を見いだした素晴らしいビジネスです。

専門店にしかできない独特の商業戦略

専門店とは、特定の商品のみを扱っているビジネスです。

専門店の特徴は、扱っている商品が特定されているので、顧客は購入しやすいという利点があります。
また、そこに集まる人達はその商品を求めている人達ですので、時間の経過と共に店側との繋がりが深くなりやすいです。いわゆる、顧客を掴むという状況です。
これが、専門店の特徴です。
これは、そのまま強みになりますし、専門店にしかできない商業戦略といえるでしょう。

しかし、ターゲットにするお客様のニーズを理解していないと成り立ちません。

女性専用専門店を支える3つの要素

なぜここまで、女性客をターゲットにした専門店が増えてきたのでしょうか。
考えられる理由として、多様化する趣味徹底した女性専用志向、安心感があげられるでしょう。

以前はあまり女性受けしなかった趣味も、最近では女性にも受け入れられています。そして、時代の流れなどもあり、女性用○○や○○ガールなどの言葉まで誕生しています。

例えば“釣り”という趣味があります。一般的に女性はしない趣味というイメージが今までは強かったのではないでしょうか。しかし、世の中には、釣りを趣味にした『釣りガール』という女性たちがいます。そういう人達のニーズに応えるように、可愛いウェアや女性にも扱いやすい釣り具を専門的に扱った店もあります。
他の例を考えますと、最近では“アニメ”が日本の文化として浸透し、アニメ好きな女性が増えています。
コスプレをしてイベントに参加する女性たちも増えました。アニメ好きという趣味の人達のニーズを満たすかのように、コスプレやアニメグッズ、コミック等を専門に扱う店があります。もしくは自分でコスプレを作る人達のために、生地や小物を扱う手芸店もあります。
このように、『趣味』というターゲットに的を絞る事で、顧客のニーズに全面的に応えているのでしょう。

また、店構えにも工夫が凝らされています。
明るい感じや可愛らしい感じの配色を施した内装や外装。女性好みのBGM。気軽に入られるような店構え。女性受けする商品配列のレイアウト。女性の事を配慮した商品の提供。は、どれも徹底した女性志向と言えるでしょう。女性客をターゲットにするという店側のコンセプトが功を奏していると言えるでしょう。

さらに、女性専用の専門店ですから、顧客は女性です。日本は治安が良いと言われていますが、何が起こるかわからない時代です。そんな中、危険を感じることなくショッピングに専念できるのは強みです。
周りが女性のみというのは心強いのではないでしょうか。安心感を与えているの一つの要因でしょう。

専門店を経営するカギは『先見の目』と『洞察力』

今回取り上げた趣味の例は“氷山の一角”にしか過ぎません。『女性のニーズ』や『時代の流れ』というものは常に変わりつつありとどまる事はありません。今後さらに、色々な趣味を持った女性達が増える事も十分考えられます。
多種多様な趣味がある限り専門店は存在すると思いますが、10年後20年後…もずっと続けていけるかというと、確証できないのも事実です。扱う商品が限られているゆえに、経営が横ばいか衰退傾向になる事も十分考えられます。その時は路線変更を余儀なくされてしまうかも知れません。
専門店の経営は難しいと思います。一念発起で開業しても、女性の趣味やニーズがはっきり見えていなければ先行き不安になります。『今はどんなものが受け入れられているのか。』『どういうものが求められているのか。』察知するのはとても難しい部分だからです。
しかし、それが確実に把握できるなら固有の顧客を掴む事も可能になります。

著者:渡辺芳樹

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学生時代からライターとして活動。小さな会社に就職したおかげで、ライター以外に、編集からWEBサイト製作など、幅広く経験。現在はフリーランスとなり、いくつかの会社と契約を結んで執筆活動してます。