心の病とはいったい・・・私は大丈夫?
心の病は目に見えないだけに、知らず知らずのうちにあなたの心の健康をむしばんでいる可能性があります。
そのサインとしては、
◎表情が暗くなった
◎身なりにかまわなくなった
◎急激な体重の増減
◎感情鈍麻
と、一例をあげてもこんなに、読んだだけでゲッソリ来るような症状があります。
一般的に、内向的な人がなりやすいようです。
何かにつけて自分のせいだ、と我が身を振り返る自罰傾向のある人は要注意です。
「わたしのせいだ。」
「もう、死んだ方がマシ。」
こんなことを思ってる人は危険です。
周りの目など気にしないで、心療内科に駆け込みましょう。
ひとりで戦うことなどないのですよ。
お医者さんの差し伸べてくれてる手を握りましょう。
そのころにはあなたはおそらく、憂鬱・動悸・気分の浮き沈み・眠れない・または早朝覚醒・イライラする・怒りっぽい・過食など、周りから見ても顕著な症状があらわれていると思います。
心の病を甘く見てはいけません。
専門のお医者さんのところでちゃんとした治療を受ける必要があります。
それは、何ら恥ずかしいことではないのです。
正しい心療内科の選び方は、ポイントがあります。
まず、予約制にもかかわらず、いつ行っても適度に混んでいることです。
良いお医者さんは患者さんの目線に降りてきて対話療法をしてくれます。
このとき、せっぱつまってる人はぐずつく傾向があるので、予定の時間枠をオーバーしてしまうんです。
ちなみに身内から聞いた情報だと、そういう人の事を「低気圧」と呼ぶそうです。
低気圧の人をなけなしにポイッとしてると、患者さんの混雑は避けられますが、そのような心療内科は人望が得られませんから必然的にすいてる、ということです。
待つのが嫌でも、患者さんがきちんといる心療内科を選びましょう。
「ただ甘えてるだけでしょ。気合を入れなさい。」分かってくれない人々
何度も言いますが、心の病は心身症・うつ病・統合失調症などなど発症しているケースがほとんどで、自力で、ましてや気合いなんかで治るものではありません。
インフルエンザが気合いで治りますか?
リレンザに代表されるインフルエンザ専用薬を服用しないと治らないのではないのでしょうか?
こんなことはみなさん周知の事実ですよね。
なのに、心の風邪といわれるうつ病のたぐいは甘ったれ扱いを受けてしまうのが世間一般の見方のようです。
気合いで治るものならとっくに治しています。
布団から起きないのではなくて、起きれないのです。
甘ったれてるんじゃなくて、心が苦しいんです。
でも、残念なことに・・・。
うつ病に代表されるほとんどの心の病は、なまけ者扱いを受けてしまいます。
なんで誰も分かってくれないんだろう。
こんなに苦しいのに、こんなに辛いのに。
助けて、誰か助けて。
ハーイ。
助けてあげますよ。
助けてあげるなんて言うとおこがましいですが、力になることはできます。
あなたはなまけものでも何でもありません。
悪いのはあなたをそこまで追い詰めたまわりの人間、環境です。
もう一度言います。
あなたには何の落ち度もありません。
お医者さんの出してくれたお薬を飲んで、楽になりましょうよ。
このコラムも、少しでも心の病に苦しんでいる皆さんの手助けになれば、と思っています。
心の病の治療
同じ風邪でも身体的な風邪は数日お医者さんの処方箋を服薬すれば治るのに対して、心の風邪は最低でも、どんなに短くても3か月から半年はきちんとした服薬が必要だ、ということです。
長いですね、と思ってるそこのあなた、こんなのはまだ心の病の治り方としてはごく順調で早い場合なんですよ。
とにかく寛解するには長丁場を覚悟することです。
それから、風邪もそうですが、心の病にも共通して言えるのは、
「決して自己判断で薬を断薬しないこと」
これはもう鉄板のお約束なんです。
事に心の病では、自己断薬はほぼ間違いなく、病の重症化につながります。
場合によっては入院、なんてことも・・・。
脅してるわけじゃないんですよ。
また、自己断薬は破滅を招きます。
あなたは1人ではありません。
ひとにもよりますが、心配してくれている両親、家族、お子さんetcがバックにはどーんと構えているんですよ。
そして、みんなであなたの背中を押し上げて、坂道を登るのを手伝ってくれています。
「死にたい。」
なんて思った時、その人たちの、あなたがいなくなって悲しむ顔を思い浮かべてください。
安易に、死にたい、なんて言えなくなるはずです。
こころとの付き合い方
ちょっと話はそれますが、私は大阪の繁華街で育ちました。
それで、生まれついての好奇心旺盛な私は、いろんな人と友達になり交流を深めたため、思春期、中にはちょっと危ない人ともお知り合いになってしまいました。
繁華街の地下の危険なパーティ―なんかに誘われるんです。
学校で嫌なことがあった時など、やけを起こして、ついていこうかな、と思ったことも正直言ってありましたが、その瞬間、両親の無条件な愛情込めた微笑みが脳裏に浮かぶのです。
だから私は、友達になった相手が危険人物だとわかった瞬間、すぐさま縁を切ってました。
ちょっとそれた例えでしたが、私の言わんとすることは分かってくれたでしょうか。
どんな人にも大事な人(親とか)っていると思うんですね。
その人の泣いてる顔なんか見たくないでしょう。
自分!自分!苦しいのは自分!とばかり思わないでくださいね。
世の中、あなたを見ていてくれる人って必ずいますからね・・・!!
色々書き連ねてみましたが、少しでも心は楽になりましたか?
とりあえず、読んでる間だけでも危険な衝動からは遠のくことができたでしょう?
少しずつ、少しずつでいいんです。
前へ進むことができたら・・・。
そして、そんなあなたのお手伝いを少しでもさせてもらうことができたら・・・。
そう思ってこのコラムを書きました。
私の身内もうつなんですよ。
彼女へのメッセージでもあります。
また、うつ病になる人はすれてない、心のきれいな人だともいわれています。
絶対、治りますから、気長に行きましょうね。
そんなあなたを責める人も絶対いると思うんですが、気にせず、気にせず、ね。
一歩一歩進んでいきましょう。
仏様が、
観音様が、
そして、
神様も見ています。