「天引き貯金」のメリット
特に、節約を意識しているんだけど、イマイチ上手く出来ていないなあと感じておられる方、将来の住宅購入などを考えて日々節約ライフを送っている方にはお勧めです。
生活費の節約を意識している人なら、天引き貯金という言葉を聞いたことのない人はほとんどいないのではないでしょうか。
天引き貯金のメリットは、シンプルに言うと以下の仕組みにあります。
・自分で何もしなくても毎月確実に定額が貯金される
↓ ↓ ↓
・使える生活費の総額が減るので、節約せざるを得なくなる
大事なのは、この「仕組み」を作るという考え方です。
最初の設定だけしてしまえれば、あとは手元にあるお金の中でやりくりすればいいのです。もちろん、手元のお金を使いきってしまっても構いません。(ただし、足りないからといって頻繁に貯金に手をつけてはダメですよ!)
また、貯金額が目に見えて増えますので、節約の効果がわかり、気持ち的にも大変楽になって節約するモチベーションがあがります。
「天引き貯金」の設定方法は3種類
ひとくちに天引き貯金といっても、色々な手法があります。大事なのは上記のような「仕組み」を作るという考え方なので、どれを使っても「生活資金を搾る」という手法に違いはありません。
1.会社または銀行の「財形貯蓄制度」
2.銀行の「積立定期預金」
3.(共働きの場合)夫婦の給与振込口座を分けて、どちらかの口座だけで生活する
順に見ていきましょう。
1.会社または銀行の「財形貯蓄制度」
財形貯蓄制度とは、基本的には
各企業が財形貯蓄を希望する従業員の給与から一定の金額を天引きして、指定の金融機関に積み立ててくれる
制度のことです。福利厚生の一環といっても差し支えありません。
「一般財形貯蓄」「財形住宅貯蓄」「財形年金貯蓄」の3種類ある
財形貯蓄には、積み立てをする目的に応じて「一般財形貯蓄」「財形住宅貯蓄」「財形年金貯蓄」の3つの制度があります。
「一般」は、貯蓄目的に制限はありませんので、自由に引き出して使うことができます。そのかわりに税金面での優偶措置はありません。
「住宅」は、使途が住宅の取得や増改築費用に限られます。税金で優偶措置があります。
「年金」は、満60歳以降に5年以上の期間で取得できます。税金で優偶措置があります。
目的外の払い出しにはペナルティとして少なくない支払い額が発生しますので、注意しましょう。
「年金」と「住宅」は、使途が限定される分、税金面で優偶措置があり、「年金」と「住宅」合わせて550万円までの利子が非課税になりますので、節税になります!
ただしこの550万円を超えた場合は、非課税枠がなくなり、通常通り課税されることになりますので、それまでに使用するか、諦めて税金の支払いをしましょう。
・会社にない場合は申請してみよう
会社によって、この財形貯蓄制度がない場合がありますが、申請すると設けてくれることもあります。実際に筆者の会社では、2013年までなかったのですが、社員の要望に応えて2013年から制度が設けられました!
・自営業や、専業主婦(夫)はどうすればいいの?
自営業や、専業主婦(夫)の方でも大丈夫です。
各種銀行に財形貯蓄制度がありますので、そちらをご利用ください。
2.銀行の「積立定期預金」
自営業や、専業主婦(夫)の方でも大丈夫です。
各種銀行に財形貯蓄制度がありますので、そちらをご利用ください。
2.銀行の「積立定期預金」
昔からのベーシックな方法ですが、なかなかあなどれません。
毎月決まった日に、決まった額を預け入れしてくれ、また各銀行によって特典がつく場合もあります。
財形貯蓄制度とくらべ、会社員であるという資格もいらず、どの銀行でも利用できますので、ある意味一番あつかいやすい天引き貯金制度といえるでしょう。
3.(共働きの場合)夫婦の給与振込口座を分けて、どちらかの口座だけで生活する
実は、著者の家計はこれです。以前は共通の口座に給与をまとめており、なんとなーくで使っていましたが、子供が生まれたのを機にこの方法に換えて、毎月十万単位で節約できているお金が増えました。
旦那の給与振込口座から、家賃・光熱費・カードの支払い等を含めすべての生活費を支払い、私の口座(貯金用)には、よっぽどの場合以外手をつけません。車の購入、旅行など大きな出費がある場合は、私の口座(貯金用)から支払います。
家族構成は夫婦2人に幼児が1人、2人ともヒラの一般社員で、今は旦那の給料のみで何とかカツカツ生活できるぐらいです。しかし、カツカツゆえに、2人とも節約志向が高まりますし、冠婚葬祭などでまとまった出費がある場合も「今度○○の結婚式だから、5万円引き出すよ」「じゃあちょっと食費と無駄使いを控えようか」のようなコミュニケーションが発生するようになりました。
もし、旦那様のお給料が生活費をはるかに上回り、奥さまのお給料のほうが生活費に近い場合は、逆に旦那様の口座を貯蓄用口座、奥さまの口座を生活資金口座としたほうが、節約意識は高まるでしょう。