交通事故を引き起こすのは・・・
車社会の日本において特に都市圏などの交通機関の利便性が良い場所など以外では、自家用車はなくてはならない生活必需品です。
またマイカー率が少ないと言われる首都圏でも業種にもよりますが就職にも運転免許はあったほうがよいとされ、学生のうちに運転免許を取得する人は少なくありません。
マイカーが無くても運転免許はほぼ必須、そして年齢も職業も様々な人が毎日のように車を運転しています。
自動車学校で運転の練習をしていた時、低速でも車の衝撃は大きい事や、危険を把握しづらい状況、車のエアコンの操作などの少しのわき見の間に進んでいる距離など、様々な危険回避のための講習を受けています。
しかし、免許を取得後、時間が経ち、運転にも慣れてくると初心の頃の緊張感も次第に薄れてしまう一般ドライバーは多いようです。
知らず知らずに薄れていく交通事故への危機感
実際に交通事故の原因は運転技術とは関係がないことをどれほどのドライバーが認識しているでしょうか。
飲酒や居眠りなんかしていなくても、たとえ法廷速度や一時停止などの交通ルールを守っていたとしても交通事故は起こりうるという危機感は次第に薄れていってしまう場合も多いようです。
交通事故の原因として最も多くあげられるのが【見落とし】など不注意によるものだと言います。
そしてその【見落とし】を誘発させる原因となるものは、
焦り、先入観、長時間運転、飲酒運転、携帯電話などを操作しながらの運転
などが挙げられます。
これらの原因により、目からの情報を脳が処理しきれず、見落としが発生するそうです。
どんな状況でも自分は大丈夫!というような自信は先入観を生み出してしまう危険性があります。
危険は意識しないところに潜んでいる?!一時停止が防ぐ事故
全てのドライバーが交通事故を起こさないために特に注意したいポイントは特に交差点での【減速】と【一時停止】です。
人間の目からの情報は脳に伝わりますが、人間の視野は常に一定ではなく、そしてそれはドライバーの置かれている状況により不安定になりがちです。
飲酒運転はもってのほかですが、それ以外の場合でも変な自信は持たないことが大切です。
特に長時間運転は運転時間が16時間を超えると飲酒した時と同じような状況になることもあるそうです。長時間の運転になる場合は休憩をしっかりとらなくてはいけません。
また運転中の携帯電話が規制され数年が経っても、携帯電話を操作しながらの運転は見られます。運転中の携帯電話の操作は特に運転に対する注意が緩慢になりやすく危険な行動です。 携帯電話はキチンとマナーモードにしておく必要があります。
走行している車両が止まって見える?!
さらに錯視により危険を察知できない場合などもあります。
それが見通しのよい交差点での出会いがしらの事故。
田園風景や畑が広がり背景にポイントとなる建物が存在しない場所でも事故に注意する必要があります。
このような状況でお互いの車両が同じスピードで交差点に向かって近づいた場合、お互いがお互いの車を『止まっている車』と誤認識してしまいます。
そうしてぶつかる直前まで危険を認識できないケースが実際に多くあるのだそうです。
この目の機能による現象ですが、スピードがどれだけ出ていても二つの車両の走行速度が同じなら止まっているように見えるとのことなので非常に危険です。
『知らなかった』では済まされない!道路交通法に定められる徐行義務
いざ何かあったとき、知らなかったでは済まされない道路交通法ですが時々しっかり再確認することは危険回避にもつながります。
ここではドライバーなら誰もが知っているはずの交差点の通行に関するルールを改めて確認していきたいと思います。
見通しの良し悪し、車や歩行者の存在に関わらず交差点進入時は減速徐行の義務があります。
道路交通法第42条では
(徐行すべき場所) 車両等は、道路標識等により徐行すべきことが指定されている道路の部分を通行する場合及び次に掲げるその他の場合においては、徐行しなければならない。 (1) 左右の見とおしがきかない交差点に入ろうとし、又は交差店内で左右の見とおしがきかない部分を通行しようとするとき。(当該交差点において交通整理が行われている場合及び優先道路を通行している場合を除く) (2) 道路のまがりかど附近、上り坂の頂上附近又は勾配の急な下り坂を通行するとき。
出典:道路交通法
とされており、信号が青の場合や優先道路を通行している場合は徐行義務が免除されるとなっています。
つまり一時停止の標識の有無や道路の幅に関わらず、道路交通法によって指定されている優先道路以外の道路では徐行する義務があると言う事になります。
さらに、第36条において
4.車両等は、交差点に入ろうとし、及び交差点内を通行するときは、当該交差点の状況に応じ、交差道路を通行する車両等、反対方向から進入してきて右折する車両等及び当該交差点又はその直近で道路を横断する歩行者に特に注意し、かつ、出来る限り安全な速度と方法で進行しなければならない。
出典:道路交通法
と記述され、徐行義務の無い道路を走行していても安全を保てる速度と方法をとるべきなのです。
もしかしたら、そんなことは当たり前だと思ってしまうかもしれません。
しかし、人にもよりますがドライバー暦が長くなるにしたがって車の運転に慣れてしまうと、ついつい安全確認を怠りがちになってしまいます。
普段交通ルールは守っていても、焦りや思い込み、慣れを持ってしまうと危険に対して鈍感になってしまいます。
人身事故ともなると被害者加害者ともに非常に辛い経験となってしまいます。
またそこで被害者や加害者の人生が途絶えてしまう可能性も充分ありえます。
車の運転の経験値が安全運転と危険予測・回避のレベルの高さであるように日頃から意識して、歩行者や他車両など周囲に優しいドライバーを目指すのがベストですね。
交通事故の予防策まとめ
- 交差点の手前での左右確認は視線を動かす!
- 交差点では一時停止規制を守り、ゆっくり発進しよう。
- 自分が相手車両に見落とされている可能性を考慮し、交差点に進入しよう。
- 見通しのよい交差点でも目の機能が原因となって出会いがしらの事故は発生します。交差点に侵入する前には減速・一時停止をし、他車両とのタイミングをずらす事も事故防止につながります。