まずは不妊の原因を突き止めましょう
不妊を解決するにあたって、まずすべきは原因を突き止めることです。
原因がわかれば具体的な治療計画が立てられ、妊娠への希望を持つことができるからです。
不妊原因の代表例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
もしかすると既に体から何らかのサインが出ているかもしれませんので、見逃さないように!
※ここでは女性側の原因を紹介します。
不妊原因の代表的な例
無月経
成人女性であるにも関わらず、月経がない状態を無月経と呼びます。無月経には、18歳を経過しても初潮が起こらない原発性無月経と、さまざまな理由(極端なダイエットや激しい運動、強いストレスなど)により月経が止まってしまい、そのまま3ヶ月以上こない続発性無月経の2種類があります。月経がない=排卵がないということですので、不妊に繋がります。
子宮筋腫
子宮筋腫は子宮の筋層や漿膜下・内側の粘膜といった場所に筋腫ができる病気です。30代や40代の女性に多いと言われています。筋腫ができると子宮が変形するので受精卵の着床が難しくなり、不妊の原因となります。この病気を発症すると月経血の量が極端に多くなったり、重い生理痛を引き起こしたりします。ただし、必ずしも自覚症状が出るとは限りませんので要注意です。
子宮内膜症
子宮の内腔にできるべき内膜が、他の組織(子宮筋層や卵巣や卵管など)にもできてしまう病気です。
子宮内膜症にかかると、激しい月経痛や性交時の痛み、そして不妊といったトラブルを引き起こします。
この病気が生じる明確な原因は不明ですが、年々罹患者が増えており大きな問題となっています。
卵管性不妊
卵管が詰まっている状態や癒着している状態のことであり、卵管障害と呼ぶこともあります。
精子が通過できず受精が困難になるため、不妊を招きます。また子宮外妊娠を引き起こすこともあります。おりものに異常(量過多、黄色くなる、かゆみがある、臭いがきつい等)があった場合は、この障害が疑われます。
卵巣嚢腫
卵巣嚢腫とは、卵巣の腫れによりできた球状の袋に液体がたまる病気のことです。不妊の原因になることもありますが、妊娠してから発見され、治療しないまま無事出産できたという方も多いです。
8割以上は良性のものなので危険度は低めですが、放置すると悪性に変化することもありますので油断は禁物です。卵巣嚢腫が大きくなると、腹部膨満感や下腹部の痛みが生じますが、お通じが悪くなったりトイレの回数が増えたりすることも。
卵子の老化
病気でないのに妊娠が困難な場合、卵子の老化の可能性が高いです。卵子は年齢を重ねるとともにその機能が衰えるため、受精自体が困難となります。実際、35歳での不妊治療の成功率は約17%、40歳での不妊治療の成功率は 約8%という調査結果があります。
卵子が老化すると自然妊娠はもちろんのこと、人工授精や体外受精の成功率も低下します。