姫路ご当地グルメ3選!はちょっとだけ変わっているのが特徴?|トピックスファロー

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2012年9月10日
姫路ご当地グルメ3選!はちょっとだけ変わっているのが特徴?

姫路の播州人気質は、「内剛外柔」。柔軟な考え方からなのか、姫路のご当地グルメは、スタンダードなものからほんのちょっとだけ変わっています。姫路が生み出したちょっとだけ変わっているご当地グルメをご紹介します。

兼業ライター。専門ではないけれど、ライター歴は長いです。
  

姫路気質とご当地グルメの関係

播磨地方の西部に位置することから、姫路市民は播州人を呼ばれています。
播州人の気質として言われるのは「内剛外柔」。
一本芯は通っているけれど、柔軟な思考を持っているという意味です。
柔軟な思考を持つゆえか、姫路のご当地グルメには、ちょっとだけアレンジを加えた、ちょっとだけ変わったものがあります。

姫路おでん

姫路おでん

おでんといえば、かつおや昆布のだしに醤油や味噌を加えたつゆで、練り物をメインとした大根やコンニャクなどの種を煮込む、言わずと知れた全国的な食べ物です。

関東では醤油の醸造が盛んだったため、みりんや砂糖を加えた、色の濃い醤油ベースのつゆになりました。

関西でおでんといえば、もともと昆布だしで煮込んだ種に、甘味噌をつけて食べる田楽スタイルだったため、醤油ベースのおでんを「関東煮」と呼んで区別するようになりました。

現在では、薄い色のつゆで煮込んだものが「おでん」、醤油ベースのものが「関東煮」とされています。
器に盛り付けた種に、練りからしや味噌だれを乗せて食べるというスタイルが一般的ですが、姫路のおでんはちょっと変わっています。
ポイントは「しょうが醤油」。

1つめの食べ方は、つゆを完全に切った種にしょうが醤油をかけていただきます。
2つめの食べ方は、器に種とつゆを盛り付けた上からしょうが醤油をかけて、つゆと混ぜていただきます。
3つめの食べ方は、お刺身のように種をしょうが醤油に付けていただきます。

せっかく、つゆで煮込んだおでんに「しょうが醤油」をかけたら味が濃くなるのでは、と心配されるかもしれませんが、これが案外とさっぱりした味になるのです。

姫路ちゃんぽん

姫路ちゃんぽん

ちゃんぽんといえば、炒めた肉、魚介類、野菜などの具材と太麺を、豚骨や鶏ガラからとったスープで煮込む、長崎のご当地グルメのことですね。
でも、姫路のちゃんぽんは、ちょっと変わっています。
一般的な手順で作ったソース焼きそばの完成間際に、うどんとソースをさらに追加します。
これによって、時間差で投入される「そば」と「うどん」の異なる食感が味わえるのです。
「焼きそば」と「焼うどん」を混ぜるから「ちゃんぽん」というのが名前の由来のようですが、焼きそばと焼うどんを同時に食べたいがために混ぜてしまうという、姫路市民の食への貪欲さには、ただただ頭が下がります。

まねきの「えきそば」

姫路 えきそば

駅で食べるそばといえば、一般的な和風の立ち食い蕎麦を想像しますよね。
でも、姫路のえきそばは、ちょっと変わっています。
姫路でえきそばといえば、中華麺と和風だしを組み合わせた「まねきのえきそば」がスタンダード。
中華麺とお蕎麦を混同してしまいそうですが、まねきの店内のお品書きでは、「えきそば」と「和そば」と区別をしています。
戦後、統制品だった小麦粉の代わりにこんにゃく粉とそば粉を使っていましたが、その後、時間がたっても風味が落ちないかん水入りの中華麺を使用するようになったのが、中華麺と和風だしを組み合わせたはじまりです。 1949(昭和24)年、駅のホームでの立ち売りからはじまり、現在では駅構内売店で食べられるようになりました。
最近では、日清食品からインスタントの「まねきのえきそば」が近畿地区限定で発売されています。

著者:佐藤和子

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学生時代から文章を書くのが好きだった影響で、社会人になってからも、こっそりと週末ライターを続ける。新しいもの好きで、常にアンテナ張っています。