世界で活躍する「外交官」になろう!
photo by Sherrie Thai on flickr
世界で活躍する「外交官」の仕事に憧れる人も多いと思います。
しかし、どのようにすれば外交官になれるのか、知らない人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、外交官の仕事について紹介します。
どのような仕事をするのか、資格は必要なのか、など、詳しく紹介します。
外交官の仕事は?
外交官とは、外務公務員(特命全権大使から外務職員までの総称)の中でも、外交使節とその随員を指します。
世界中には日本の大使館や総領事館と言った政治機関が数多く存在します。
これらの在外公館や外務省に勤務し、必要に応じて国家間の交渉の仕事を行うのが、外交官の仕事です。
外交官の中には「外務省で勤務し、幹部候補生として幅広く活躍する人」と、「特定の国や地域に通じたスペシャリストとして働く人」など、外交官の中にも様々な仕事内容があります。
外交官は外国で暮らすことも
外交官は日本での研修後、各国の一流大学で数年の留学を経験するほか、2~3年ごとに在外公館や本省への異動を繰り返すため、多くの機関を海外で過ごすことになる仕事です。
外交官になるためのスキルは?
外交官になるためには、一定の外国語を話す能力が必要です。
しかし、外国語会話スキルは外務省入省後にも身に付ける事もできます。
外交官には外国語能力以外にも、コミュニケーション能力、交渉能力、柔軟な思考力、法律の知識など、語学以外にも様々なスキルが必要です。
なので、語学はもちろん、相手国の文化や社会情勢、政治・経済などを積極的に理解する姿勢、そして社交性が求められます。
また、様々な国に赴任することが考えられますので、そのような生活条件にも負けない体力と精神力、そして適応する力が求められます。
外交官の年収は?
外交官は様々な国に飛んで仕事をするため、なかなか大変な仕事ですが、それに見合った給料を得ることが出来ます。
収入には在外勤務手当の他、住宅手当、在外勤務手当など、様々な手当てが付きます。仕事内容によっても変わりますが、多くの場合は年収1000万円~3000万円と、かなりの高水準の給料を手に入れる事ができます。
必要な資格
外務省にて外交官として働くには、まずはいずれかの試験に合格しなくてはいけません。
国家公務員試験
国家公務員試験には3種類あり、「総合職試験」「一般職試験(大卒程度)」「一般職試験(高卒程度)」があります。
中でも「総合職試験」は、かつての「I種試験」に当たり、「キャリア組」と呼ばれ、合格すると課長や局長クラス、さらには大使館公使や大使に任命されます。
外務省専門職員採用試験
学歴などは問題になりませんが、英語以外の外国語をマスターしている必要があります。もちろん、英語が喋れることも必須です。
外交政策に関する発言力はありませんが、日本と外国の懸け橋になる重要な仕事です。
英語の資格は必要?
外交官になるためには英語の資格が必須、というわけではありません。しかし、外交官の実務には英語が必須なので、しっかり英語を勉強しておいて損はありません。
TOEIC
TOEICは、日本で良く利用される英語の試験です。企業でも、入社試験の条件でスコアを求めたりするなどしていますよね。実際、外交官の仕事をする人は、TOEICで高得点を取る人が多いです。
もしTOEICを勉強するなら、最低でも900点以上は欲しい所です。ただし、TOEICはややビジネスに偏っているので、余り過信は禁物です。
URL:TOEIC
TOEFL
TOEFLはリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの四分野の英語力を測る試験です。TOEICよりもTOEFLの方を重視すべき、という声も聞かれますね。
元々TOEFLは北米大学の講義についていけるかどうかの英語力を測る試験のため、海外での生活や交渉などの仕事にあたる、外交官を目指す人にとって相性のいい試験ではないでしょうか。
また、最近では、キャリア官僚の採用に「TOEFL」が利用されるという噂が出るなど、需要アップも見込めます。
英検
近年はTOEICやTOEFLなどが注目されますが、英検1級の問題には英語から日本語に訳す問題が出てきます。
その問題は、外交官の仕事にも合致しているため、外交官として働く上で重要な知識となります。
外交官を目指すなら、英検1級の実力を身に付けましょう。
URL:公益財団法人 日本英語検定協会
国連英検
国連英検は外務省が公園として実施されている、英語の能力を問う試験です。
ただ単に英語の能力だけでなく、世界情勢や文化、科学まで広い範囲の知識を問われる、他の英語資格とは一線を画している資格です。
世界で活躍する外交官にうってつけの資格と言えるでしょう。
外交官を目指すなら、一番上の「特A級」の合格を目指しましょう。特A級は国際公務員の1つである「アソシエート・エキスパート」の選考試験としても利用されています。
URL:国連英検 : 日本国際連合協会主催 国際連合公用語英語検定試験