熟練者でも危険?ダイビング中にやってはいけないこと|トピックスファロー

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2015年1月26日
熟練者でも危険?ダイビング中にやってはいけないこと

ダイビングというレジャーはその素晴らしさの裏にたくさんの危険をはらんでいます。 そして毎年多くの方がダイビングでの事故に遭われています。事故にあわないための注意事項。

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ダイビングというレジャーの明暗

ダイビングの注意事項

海の中というのは日常生活とは全く異なる世界です。ダイビングを経験したことのない人でも水族館や映像などで、なんとなく海の中の風景は思い浮かべることができるのではないでしょうか。あの中に自分がいたらどれだけ気持ちいいんだろうと感じてしまうのも無理はありません。だってあれだけ不思議で綺麗な世界ですもんね。

都会の喧騒の中で暮らしているとすると特に憧れてしまうものです。一生に一度は海に潜ってみたいと考える人は多く、今や旅行先でのダイビング体験は珍しくないものになっています。海中での味わったことのない感覚、水族館のガラス越しでしか見たことのなかった鮮やかな生物たちと一緒に泳ぐ気分。ほらほら、想像するだけで素敵だと思いませんか。

しかし、ダイビングというのは事故もつきものなのです。急に現実に引き戻してしまいましたが。どんなレジャーにでも事故というのは多少はあると思いますが、その中でもダイビングというのは命に関わることが少なくないといわれています。まるで夢のような空間のせいでしょうか、ダイビングをする多くの人はそういった危機感が薄いのだといいます。

旅行誌やパンフレットを開くと綺麗な海の写真とダイビングの説明。海に潜る素晴らしさこそ大きく伝わりますが、危険の認識については不十分なまま。そのイメージの差がダイビングでの事故を引き起こす原因となっているのかもしれません。

また、初心者だけではなく熟練者の事故もあるのだそうです。今回はダイビング中にやってはいけないことを挙げてみました。

ダイビング中の注意点

■バディダイビングの徹底

ご存知の方も多いと思いますが、ダイビングでは決まったパートナーと海に潜り、海中で常に一緒に行動するというルールがあります。これはパートナーのトラブルをお互いが助け合うためのもので、海の中で一人になってしまうことは最も危険だということです。初心者ですとまだぴったりくっついて行動するのですが、少し慣れてしまうと開放感からか個人の楽しみ方に没頭してしまうものです。

また少し離れてもすぐに見つかるだろうという安心感を持ってしまう場合も多いのではないでしょうか。しかし多くの事故はこのバディシステムが崩壊したことが原因で起きているという事実を忘れないようにしてください。バディの残圧も確認することや位置関係を意識して潜るなど、あらかじめ話し合ってから潜ることが重要だと思います。バディの命は自分が責任を持って守るというお互いの覚悟がダイビングをより安全に楽しめるものにするのではないでしょうか。

■器材トラブルが起きても慌てない
レギュレーターのフリーフロー(中圧空気が出っぱなしになる不具合)や水漏れなど器材のトラブルはダイビングをする上で避けて通れないものです。今まで大丈夫だったからという理由で、トラブルの対処法がうろ覚えのまま海に潜るのは、命を捨てに行くようなものだと思います。

またトラブル時にパニックになってしまうことで落ち着けば出来ることが出来ない状態になることも多いといいます。さまざまなトラブルを想定して潜ること、そしてトラブル時にはとりあえず落ち着くことを心がけるようにしてください。また器材の扱い方、トラブルの対処法など最初に教わったからといって安心してはいけません。忘れてしまわないように、パニック時でも対処できるように改めて知識を入れ直すことが大切です。

■海の生物との接し方
海の中には綺麗な生物がたくさんいてとても幻想的です。それを見に行くというのもダイビングの醍醐味なわけですが、もちろんどれもが安全な生物ではありません。危険な生物も多く中には刺された人が亡くなるという毒を持つ生物もいるそうです。海の生物は向こうから人間に攻撃をしてくることは少ないといわれていますが、単純に考えてみるとわかるように異生物である人間の接し方によって安心できるとは言い切れないのです。

触らない、追いかけない、脅かさないというルールを守って海中の生物を楽しんでください

海の中は他人の家

海の中というのは人間が普段生活していない場所。だからこそその別世界に憧れを抱き海に潜りたいと思うのですが、一度海の中の生物の気持ちになって考えてみましょう。普段生活している街に急に人間とは異なる生物が出現するとどうなるのでしょう。その生物がただ街を、人を見てるだけ、危害は絶対に加えてこないものだとしてもそれは警戒してしまうと思います。

ダイビングスポットにいる海水の生物が人間慣れしているかどうかはわかりませんが、お邪魔している気持ちを忘れてはいけませんよね。陸が私たちの家なら海は他人の家です。緊張感をなくしてしまうことが海での事故に繋がるのだと思います。勝手な行動をしたり、はしゃぎすぎたりせずに細心の注意を払ってダイビングを楽しみましょう。

著者:ねじ山ねじ

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兼業ライターとして活動しています。何かの合間にさくっと読めるものを書いてますので気楽に読み流してください。