乳がんの手術後はリンパ浮腫に注意!
乳がんの手術を受けてワキの下のリンパ節を切除した人は、リンパ浮腫を発症するおそれがあるので注意しなければなりません。このリンパ浮腫は、リンパ節を取ったことで体内の老廃物を運ぶ働きのあるリンパの流れが悪くなると起こります。手術した胸側の腕に高たんぱく質のリンパ液が溜まって、腫れてしまうのです。
リンパ浮腫の症状が進行してしまうと、完治することは難しくなるため、発症しないように予防を心がけることが大事です。ちなみに、乳がんの手術後すぐに症状が出てくる人もいれば、10年くらい経ってから出る人もいます。
リンパ浮腫の症状
主な症状としては、腕の腫れ・こわばり、違和感、シワが減る、または消えてしまうといったものが挙げられます。
発症したばかりの頃は、自覚症状のない場合もありますが、肌を指で押してみると跡がついてへこむという症状が多くの人に見られます。重症の場合は、指で押してもへこまないくらいに皮膚が硬くなってしまいます。
日常生活で出来るオススメの予防策
リンパ浮腫を防ぐために、日常生活の中でできることを紹介します。意識して、気をつけるようにしましょう。
腕を使いすぎないようにする
一日でも早く手術前の生活に戻ろうと、家事などを一気に頑張りすぎてはいけません。また、買い物のときも重い荷物を持たなくても済むように、カートを利用するなどの工夫が必要です。疲労もリンパ浮腫を招く一因になるので注意してください。無理をせず、家族や周りの人にサポートしてもらいましょう。
腕を圧迫しないようにする
手術した側の腕を締め付けるような下着や服を着ないようにしましょう。また、時計や指輪、ゴムバンドといったものを身に付けることも良くありません。さらに、無理な指圧やマッサージもリンパ浮腫を引き起こす原因になることがあるので、避けることをお勧めします。
腕を傷つけないようにする
リンパ浮腫は、細菌感染によっても発症します。次のことに十分気をつけて過ごすようにしましょう。
- けが、虫刺され、ペットによる引っ掻き傷
- 日焼け
- はり、お灸、湿布やテープなどによるかぶれ
- ムダ毛の処理
- 肌の乾燥
- 深爪
など・・・
長時間腕を下げないようにする
長時間同じ姿勢でいることは、できるだけ避けるようにしましょう。たまに、肩や首を回るなどの軽いストレッチをすると良いですよ。また、テレビを観るときなどは腕をクッションに乗せたりして、心臓よりも高い位置にくるように工夫してください。
いつから下着をつけられる?
下着をつけると、どうしても締め付けられてしまうため、患部には良くありません。それに袖付きの下着などは上の項目でも触れているように、リンパ浮腫の原因になることが考えられるので注意が必要です。
とはいえ、手術直後はともかく、それ以降は何もつけずに過ごすわけにもいきませんよね。術後の下着をつける時期については、痛みや腫れが引いた頃が一般的です。ただ、比較的早く痛みが和らぐ人もいれば長引く人もいて、そこは個人差があるので医師や看護師さんに相談してみると良いでしょう。
乳がんの手術後に、下着がつけやすくなるように自然な形に整えようと乳房再建術を受ける人もいるでしょう。
神奈川にある『セルポートクリニック横浜』は、乳がん患者の乳房再建術に力を入れている病院です。
乳がん手術後の乳房再建術を受けるには、この病院がオススメ!
乳がん手術後のサポートは「セルポートクリニック横浜」にお任せ!
乳がんの手術を受けてから、胸を自然な形に整える乳房再建術を検討している人必見!確かな技術と術前・術後の万全なサポートで、人気の病院です。
このクリニックでは、入院設備が整っていますし、手術を受けた後も定期的に検診を受けることができます。 加えて、手術後には専門スタッフによる下着指導を行ったり、乳がんの手術後専用の下着の販売をしていたりと、アフターフォローも万全です。何か不安なことがあれば、電話またはメールで質問できるので安心ですよ。
乳がんの人にプラセンタ注射は×
乳がんは一般的に40~50代の女性に多く見られる病気です。乳がんと診断されたとき、年齢的にいって、更年期障害の症状に苦しんでいる人も少なくありません。更年期障害の症状を和らげるために、プレセンタ注射を受けている人がいると思います。また、乳がんの手術をした影響で現れた様々な肌トラブル解消のために、プラセンタを飲もうかと考えている・・・ということもあるかもしれませんね。
プラセンタには、乱れたホルモンバランスを整えてくれる働きがあるので、更年期障害の治療や美肌に効果的と言われています。プラセンタの効果についてはいろんな意見がありますが、乳がんの患者さんにプラセンタは良くないと考えられています。それは、ホルモンバランスを整えてくれることが悪い方向に作用してしまうかもしれないから。
ハッキリと証明されているわけではないのですが、少しでも悪影響を与える疑いがあるものは止めておいたほうが賢明です。
乳がん治療でホルモン療法を受けている場合などは、特に注意するようにしてください。
肌ケアのことはこっちに置いておくとしても、更年期障害の治療中というのは困りますよね。乳がんに影響を及ぼさずに、プラセンタ注射の代わりになるような治療法があるか、医師に相談してみましょう。