人気の公務員、その種類とは
公務員とは、市町村役場や区・市役所などに勤める、国や地方公共団体の公務を行う人のことです。
国の機関に従事する人であれば国家公務員といい、地方公共団体に従事する人は地方公務員と言います。
国家公務員
国家公務員は、国家資格を取得後、国の機関に従事することができます。
取得する資格内容で、職務内容は大きく異なり、行政や官庁に関わることを業務とする職務まであります。
職務内容としては、国税専門官や労働基準監督官、航空管制官、裁判所職員、皇宮護衛官など、国に従事する専門職が殆どです。
地方公務員
地方公務員は、土木・建築や医療・福祉などに分かれています。国家公務員に比べると、比較的市民と触れ合う職務が多く、広く知られている職務が目立ちます。
職務内容には、警察官、消防士、医師、教師などが挙げられ、各地域に従事している専門職です。
若者たちが公務員を目指す訳…
最近の就活生が公務員を目指しているのには、国家公務員が安定しているという考えが強くあるためのようです。このような考えと、近年の不況が強く絡み合い、公務員を志望する人が急増しています。また、リストラがないことや長期勤務が望めることが理由ともされています。
ここ何年かは100年に一度の就職氷河期と言われており、安定を望む人が多く、就職する本人よりも両親が公務員を望んでいることも多いそうです。また、中には大学の勉強などと並行して、公務員の資格取得を目指すための専門学校に通っている人も。
しかし、公務員とて楽なことばかりじゃありません。
お給料のカットや、国・市長などによる改革がどんどんと進むようになれば、公務員への負担も強くなる可能性が大きいようです。
不況の波は区・市役所が人気を呼ぶ!
最近の就職傾向は、大手企業ではなく、中小企業や公務員に注目が集まっています。
不況という波からくる、安定という志向を今の就活生は強く持っているようです。不況による変動で将来が保障されない就職活動の中、就活生の多くが選んだのは公務員という安泰です。
なかでも区・市役所への就職人気が高く、安全性や安定性を求める傾向が顕著になってきているようです。
公務員の初任給は、民間企業よりも高い場合があったり、完全週休2日制になっているなど、民間企業に比べると安定しており、待遇についても満足できる職種と言えます。
しかし、公務員は実力が物を言う職種なので、新卒者や既卒者などは関係なく、努力した分の実力で採用が決定されます。そのため、既卒者(社会人)が次の転職先として選択することも増えてきているようです。