転職するならブラック企業より働きやすい職場にめぐり会いたい!
2013年2月26日、経済産業省が東京証券取引所と共同で選出した、17社の「なでしこ銘柄」。
女性を積極的に役職へ就かせるなど活用し、出産などの理由で退社した女性社員の再雇用制度を導入するなど、「女性が働きやすい環境づくり」をおこなっている企業が選定されています。
企業名 |
業種 |
マルハニチロホールディングス |
水産・農林業 |
積水ハウス |
建設業 |
アサヒグループホールディングス |
食料品 |
東レ |
繊維製品 |
花王 |
化学 |
住友ゴム工業 |
ゴム製品 |
旭硝子 |
ガラス・土石製品 |
大同特殊鋼 |
鉄鋼 |
住友金属鉱山 |
非鉄金属 |
ダイキン工業 |
機械 |
日産自動車 |
輸送用機器 |
ニコン |
精密機器 |
東京急行電鉄 |
陸運業 |
KDDI |
情報・通信業 |
豊田通商 |
卸売業 |
ファーストリテイリング |
小売業 |
三井住友ファイナンシャルグループ |
銀行業 |
選出された17社がすべて一流企業なのは、株主資本利益率が高い企業に絞っているのが理由。
- 管理職及び役員への登用実績
- 出産・育児支援の取り組み
- 株主資本利益率(自己資本利益率)が高い
この3つの選考基準をクリアし、選出された企業が「なでしこ銘柄」です。
転職を考えているけど、女性にとって環境のよい職場は一流企業ばかり・・・、とは限らず、女性が働きやすい環境を備えた企業に身近なところでもあるはずです。
現在の仕事に不満があって転職を考えているとしたら、次こそは絶対に納得のいく仕事や職場に巡りあいたいと願うもの。
しかし、転職する側の私たち自身が、雇用する側のダークな部分を見極める力も必要になってきます。
ブラック企業を見極めるチェックポイント!
残業時間が長い&残業が多い
求人誌などには「場合によっては残業あり○時間程度」など、曖昧な情報しか載せていない場合は注意が必要。
面接の際、必ず下記5項目を確認しましょう。
- 業務がどんな状態のときに?
- 毎年(毎月)どのくらいの時期にどの程度?
- 残業手当の支給は?
- 休日出勤手当の支給は?
- 代休はとれるのか?
雇用される側が遠慮して曖昧なまま採用され、その後も逆らうことが出来ずに体調を崩してしまうパターンも多いです。残業以外にも休日出勤など、「あなたの能力が低いからだ」と見て見ぬふりをする企業も少なくありません。
どうしても企業へ直接、質問することが出来ないときは、就職情報サイトなどインターネットのクチコミを参考にするのも方法です。
離職率が高い
はじめから辞めていく人数を見込んで、一時的に(定期的に)多くの人を採用する企業があります。そういった企業は「人材を大切に育てる」という概念がないため、「働け、嫌なら別の人を採用するから辞めてくれて結構」というスタンスであることが多く、長続きしない人が続出する傾向があります。
ひっきりなしに大量採用の求人が出ている企業などは注意が必要です。
また、若い女性社員と比較すると、出産や育児を経験して復職をした年齢層の女性が極端に少ない、またはいない場合は、女性勤続年数が短い傾向にあり、育児休暇などの制度を活用しづらいなど、女性が働きやすい環境ではないことも伺えます。
給与額の提示があやふや
求人誌に15万円~35万円と表記がある場合、大きな額に目が行きがちですが、営業職ならその会社で一番になるくらいの売上を確保するなど、余程の条件をクリアしないと35万円の支給はないと思ってよいでしょう。
住宅手当や残業代なども加算して表記している場合もあるので、確認が必要です。
「やる気」など精神論を強調する
「夢」「成功」「根性」などを求人広告で熱く掲げている企業は、「気合が足りないから成果がでない」など、実際に業務にとりかかったときに、理論的な意見を聞きいれてもらえず、重労働を強いられ、精神論で責めてくる可能性があります。
労働条件を書面で交付する義務を怠る
採用試験を突破して労働契約を交わす段階で注意すべき点は、法律に基づき「書面」で労働条件を交わしているかどうかです。
以下は、労働基準法第15条に定められています。
- 働き始める前に契約を交わす
- 労働条件は書面で提示する
以下の5項目は「絶対的明示事項」
- 契約期間
- 仕事の内容と従事する場所
- 労働時間や残業の有無、休憩、休日
- 賃金の決定・計算・支払い方法と時期
- 退職するときの社内規定
労働時間や給与への不満が転職したくなる理由
日本労働組合総合連合会の転職に関する調査では、前職を辞めた理由として「給料への不満」が26.8%、「労働時間への不満」が25.2%という結果がでました。
仕事を長続きさせるために、労働条件を重視する人が多いのも事実です。
パワーが必要になる転職活動で勝ちとった再就職先で、少しでも気持ちよく仕事が続けられるように、面倒なことや、質問するのを遠慮しがちな給与のことなど、臆せずに確認することを心掛けましょう。