引っ越しても損しないための物件探しのコツとは?|トピックスファロー

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2012年12月11日
引っ越しても損しないための物件探しのコツとは?

念願の東京生活を始めたものの、近隣住民から迷惑を掛けられる、思っていたより部屋が古かった、家賃の安さに飛びついたら大変な目に遭った…など部屋の選び方次第では様々なトラブルに見舞われることも。トラブルに巻き込まれないためにはどのようにして物件を探せばよいのでしょうか?

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近隣トラブル・住宅損傷・心理的瑕疵物件…失敗しない部屋探し

東京は日本一人口が多い都市なので、その分だけ賃貸物件や分譲物件が他の都市よりも多く存在しています。家賃に目を瞑れば、移住希望者はより取り見取りで部屋探しが出来るというわけです。

しかし、家賃の安さや便利さに目を奪われているととんでもない物件を借りることになってしまいます。毎日のようにご近所とトラブルを起こす住人が隣に住んでいる物件、築年数が古すぎて何度リフォームしても床が傾いている物件、昔事件や事故で住人が不慮の死を遂げた物件、土地が曰くつきで住む人に不幸が起こる物件など、決して安くない家賃をドブに捨てることになるような物件も中には潜んでいるのです。
このような物件を借りてしまわないためには、どのようなことに注意するべきなのでしょうか?

ネットの印象だけで借りる物件を決めるな

今や東京から何百km離れていても、ネットで「東京 空き物件」などのキーワードで検索すれば空いている賃貸物件を即座に探しだし、賃貸契約の下準備を済ませるなんてことは簡単にできてしまう時代です。

しかし、ネット上にある情報の全てが事実であるとは限らないのもまた確かなことです。フォトレタッチソフトを使えば写真の修整が行えるので、ヤニで汚れた壁紙を真白く修正したり画像をゆがめて部屋を広く見せたりすることだって可能です。
それに周辺住民の情報など、トラブルの元になりそうな情報を契約前から開示していたのではせっかくの客が逃げてしまう原因にもなりかねないので、不動産業者は隠し通すことだってあるのです。

ネットはあくまでも情報収集手段と割り切り、部屋を探す手段にするべきではないのです。

物件の下見は部屋だけに捉われない

部屋探しはネットだけ・不動産屋のファイルだけで選ぶのではなく、良さそうなところを自分の目で確かめるのが肝心です。
しかし、下見したのにも関わらず近隣トラブルに巻き込まれてしまった、という話はよくあるものです。

部屋の下見の際は部屋だけを見るのではなく、周辺住民の雰囲気などにも気を配っておくことが大事です。「隣に誰が住んでいるかに興味がない」などと言われる東京でも、新規住人を好まない地域性の地区もまだ残っています。
つまり、部屋とその周辺を観察することが下見の真の目的なのです。

家賃が安い部屋は要注意!

あれこれと物件探しをしていると、周辺の家賃相場よりも明らかに安い物件が見つかることがあります。
しかし、「掘り出しものだ!」と喜ぶのは早計です。相場よりも安い家賃の物件が残っているということは「家賃を安くしなければ捌けない理由」があるということなのです。

家賃が安い理由には、いわゆる「心理的瑕疵物件」と呼ばれる以前事件が起こった現場だとか幽霊が出るといわれていることが挙げられます。
心理的瑕疵物件は事件が起こったすぐ後に入居する人が嫌な思いをするため、家賃は相場よりも安くなる傾向があります。また、不動産屋は賃貸契約者に心理的瑕疵の存在も開示する義務があります。

また、心理的瑕疵物件は瑕疵となる出来事のすぐ後に入居した人が退出すれば情報開示する必要がなくなるので、家賃が相場通りの物件の中に混じっていることがあります。

良い物件は早いもの勝ちが鉄則

良い部屋を探そうと目を皿にして物件の下見に精を出す人も少なくありません。しかし、忘れてはいけないのは「部屋を探しているのは自分一人だけではない」ということです。

例えば10件の候補物件をピックアップして、どこが一番いい物件か選ぶための下見を重ねたとします。一日2件回って5日掛かり、「一日目の訪れた1番目の物件が良い」という結論を出したとしましょう。
しかし、4日目に別の担当者が付いた客が1番目の物件を下見して気に入り即座に賃貸契約を交わしていたらどうでしょうか?
このように、部屋探しは少しでも早く契約を結んだ人の勝ちなのです。第一印象で決めてしまうと損をする可能性も無いわけではないのですが、熟考を重ねすぎると逆効果になることも充分ありうるのです。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。