初心者でも簡単に部屋に合わせたデザイナーズ家具を選ぶ方法|トピックスファロー

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2012年12月11日
初心者でも簡単に部屋に合わせたデザイナーズ家具を選ぶ方法

ル・コルビジェやイサム・ノグチのデザイナーズ家具には今の時代でも古臭さを感じさせない魅力があり、そんな家具を持ちたいと思う人も少なくないでしょう。そこで、部屋と家具を合わせるポイントと、安くデザイナーズ家具を手にする方法を調べてみました。

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
  

デザイナーズ家具とは

ボールの一部を切り取って宙に浮かせたような「ボールチェア」のように近未来的なデザインのものもありますが、このデザインでさえ発表されたのは1960年代の事。
現在、デザイナーズ家具と呼ばれる物が本格的に花開いたのはミッドセンチュリー期と呼ばれる1940年代~1960年代。文字通り「世紀の半ば」と呼ばれる時代に後世まで長く愛される名作が生まれました。

この頃の代表的な作家は

  • 世界で最も売れた椅子「Yチェア」をデザインした:ハンス・J・ウェグナー。
  • 建築家でもあり、ニューヨーク近代美術館に作品が永久保存されている:ル・コルビジェ。
  • ミッドセンチュリーの中心ともいえる北欧の巨匠:アルネ・ヤコブセン。
  • 大量生産品だったスチール椅子を「王様のイス」にまで昇華させた:ミ-ス・ファン・デル・ローエ。
  • 彫刻、空間デザインを手がけ作品の中に東洋の文化を感じさせる:イサム・ノグチ。

他にも、現代まで残る偉大なデザイナーが多くの作品を残しています。

家具を選ぶときのポイント

どれだけ素晴らしいデザイナーズ家具を揃えても、インテリアとして機能していなければ意味がありません。
失敗しないインテリアは、いくつかのポイントを押さえるだけで簡単に作れます。

最も重視するのは『統一感』

全てがバラバラだと、何をしても落ち着かない部屋になってしまいます。
簡単に統一感を出す基本的なポイントは、以下の通り。

デザイナーでまとめる

デザインには「個性」が出ます。
イス、机、照明、時計。それらを同じデザイナーで固めるのが一番簡単な方法です

色数を絞る

同系色を3種類+アクセントとなる1色程度がまとまりやすいバランスです。
それぞれの色が占めるバランスですが、「壁や床のメインとなるのが70%」。「家具で彩るサブが25%」、「アクセントをつける小物が5%」を目安にします。
このバランスが崩れると、チグハグな印象を与えてしまします。

導線を考える

導線とは、室内での人の動き方の事です。例えば、入り口を入ってすぐの場所に大きなベッドやテーブルがあると、そこで導線が途切れ、使いにくく狭い部屋となってしまいます。

重要となるのは家具のサイズと配置。
背の高い家具は圧迫感を与えるので、天井の低い部屋の場合は意識して低めの家具を選ぶと失敗は少なくなります。
また、テーブルの周りには椅子を置きますし、イスは引いて使うものです。
1つ1つのサイズは適正でも、組み合わせたり、使用する時に大きくて邪魔だったというのは、よくある失敗の1つです。
スペースに余裕がない場合は特に注意が必要です。

リプロダクト製品も選択肢の1つ

日本においてはデザインの版権、いわゆる「意匠権」は20年と決められています。
つまりミッドセンチュリーで発表されたデザイナーズ家具の意匠権は切れており、安価で製品を作る事が可能となりました。
このような製品は『リプロダクト製品』、もしくは『ジェネリック製品』と呼ばれています。

落差の激しいリプロダクト製品

正規品で、比較的手にしやすいイームズのサイドシェルチェアが約3万2千円~5万円。
ル・コルビジェのLCシリーズでは10万円でも全く届かない作品が少なくありません。
それに対して、リプロダクト製品は2万円~5万円程度で同じデザインの商品を購入することが出来ます。

しかし、中にはデザインを真似ただけの粗悪品があるという事も事実です。
一方で、当時の製品そのままで作り続けている製品もあり、リプロダクト製品と言ってもその品質には大きな違いができています。

質の良いリプロダクトを探すコツ

本来な実際に商品を触ってみるのが一番ですが、実店舗で販売している場所は限られています。
そこでネットでリプロダクト製品を選ぶ際に、偽物をつかまされない為に注意する事があります。

  • リプロダクト製品である事を隠していない。
  • 初期不良などのサポートがしっかりしている。
  • 所在地や連絡先がはっきりしている。

リプロダクトは違法なコピー品ではありませんので、商品に自信があれば隠す必要はありません。
また『きちんと保障されている』、『固定電話で実店舗がある』というのは、ネットショッピングで販売業者の裏を取る常とう手段です。

都内で簡単にデザイナーズ家具に触れる方法

表参道などには実際に店頭に並べているショップの少なくありません。
しかしショップに冷やかしに行くのは気が引けるという方でも、簡単に体感できる方法があります。

例えば六本木にある『新国立美術館』。
ハンス・J・ウェグナーだけでも『スリーレッグドシェルチェア(約34万5千円)』、『CH25 イージーチェア(約30万円~35万円)』、『CH24 Yチェア(約7万8千円~11万円)』。
そしてアルネ・ヤコブセンの『セブンチェア(約5万5千円)』と『エッグチェア(約68万円)』などなど。
これらの椅子がエントランスや休憩スペースに置かれているので、無料で座ることが出来ます。

次は『羽田空港の新第2ターミナル:UPPER DECK TOKYO』。
ここには約260点もの椅子やテーブルをオープンテラスに設置しています。
有名な物では、ジョージ・ネルソン『マシュマロソファ(約11万円)』。
エーロ・サーリネン『チューリップスツール(約11万円)』
ハリー・ベルトイア『ダイヤモンドチェア(約8万3千円)』
他にも『パトリシア・ウルキオラ』、『イームズ』、『アルフレッド・ハベリ』などなど。
これだけで十分に美術館と言っても差し支えないようなラインナップです。

他にも、百貨店などに何気なく置かれている椅子やベンチが有名な作品である事も少なくありません。
街を歩いた際には、ちょっと気を付けてみると意外な場所に見つかるかもしれません。

家具にこだわってこそのインテリア

部屋は家具があって初めて部屋として機能します。逆に考えれば、家具から部屋探しを始めることだって可能なのです。
デザイナーズ家具は決して安い買い物ではありません。
一生使えるお気に入りの家具を見つけたら、その家具に合わせて部屋を変えてみるのも、新しい引越しの考え方かもしれません。

著者:坂下モド

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
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ペットを飼っている関係上、ペット関連の記事を多く執筆。現在ではジャンルを問わず、政治・経済なども