【着付け師を目指す前に】これだけは知っておきたい3つのこと|トピックスファロー

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2012年6月21日
【着付け師を目指す前に】これだけは知っておきたい3つのこと

CMなどの影響で、着物にあこがれる女性は多いはず。でも着付け師の資格を取って、プロとして働くとなると、あるていど真剣な心構えが必要です。「実際に勉強してみたら、想像と違った…」。そんなことのないように、着付け師を目指す前に知っておいて欲しいことを3つ、お教えします。

WEBライターのかたわら、週末は雑貨屋めぐりしつつ、最新の文房具収集。…
  

まずは学校の情報収集を

CMで見たから…、今年成人する娘に振袖を着せてあげたい、などなど、着物に興味を持つきっかけは人それぞれ。なかには、女優の真矢みきみたいに着こなしたい!なんて人もいるでしょう。

でも真剣に着付け師を目指し、プロとして働きたいのなら、やはり専門の学校に通って資格を取らなければいけません。まずはお住まいの地域に、学校があるかどうかを調べてみましょう。

着物の着付け師は、簿記や英語などメジャーな資格にくらべると、やや影が薄いかもしれません。
それだけに、「着付け師の専門学校なんて、都会にしかないでしょ?」というイメージがあるかも。でもそんなことはありません。地方にも意外とたくさんあるので、ぜひ探してみてください。

大まかに仕事内容を知っておく

着付け師の仕事は、ズバリ「人様に着物を着せてあげること」。
でも、これだけではいまいちピンときませんよね。着物、と一言でいっても種類はいろいろですし、素人さんには、どこで着せるの?仕事の流れは?などなど、わからないことだらけです。

着物の世界は奥が深いですし、着付け師の仕事内容は多岐にわたっています。
ですので、ここで一気に説明しようとすると、読むだけで嫌気が差してしまいかねませんので、大まかにまとめたものを紹介しようと思います。

「着付け師の仕事って大体こんなもの」と、感じを掴んでくだされば幸いです。

こんな着物の着付けをします

  • 普段着、訪問着の着付け
  • 浴衣の着付け
  • 振袖(成人式)の着付け
  • 七五三の着付け
  • 花嫁さん(結婚式)の着付け
  • 舞妓・芸妓さんの着付け

大まかな仕事の流れ

  • 電話やFAXなどで依頼がくる
  • お客様に必要なもの(着物や帯など)を用意していただき、日時の打ち合わせをする
  • 指定の日時に、お客様宅に訪問する
  • 着物の着付けをし、お客様に作法をお教えする

資格取得後もスキルアップが必要

着付け師の仕事は、おそらく皆さんが思っているよりも大変。
ただ着物を着せて、帯をまけばいいというものではありません。プロとして仕事をこなすためには、着物に関する知識や技術力はもちろんのこと、コーディネートのセンスや着せるスピードといったことも要求されます。

これらをきちんとこなせなければ、最悪、お客様を怒らせてしまうこともあるでしょう。

またセンスに関しては、生まれ持った才能も大きく関係するでしょう。
しかし、それだけに、とてもやりがいのある仕事といえます。また、たとえセンスに自信がなくとも、知識なら誰にも負けない、スピードならピカ一!などなど、「自分だけのウリ」を持っておくと、自信が持てるだけでなくお客様にも信頼されるようになります。

どんな仕事にも言えることですが、資格を取ったからといって、それでよしということはありません。
資格取得後も、雑誌などを参考にセンスアップを図る、よりスピーディーに着せるために、自分でタイムリミットを決めて練習するなど、スキルアップを怠らないことが大切なのです。

余談ですが、なかには、腕力を鍛えるために、ジムに通っているなんて人もいます。(帯を締めるのは、意外と力がいるのです!)。

練習をさぼっていると、基本的な技術力すら落ちてしまうのは、言うまでもありません。とりあえず一通りのことは身に付けたのだから…と、油断してしまうのは禁物なのです。


最後に:

ここまでの文章を読むと、着付け師って大変なことばかり…という印象を受けるでしょうか?
そんなことはありません!資格を持っていると、着付け教室を開いたり、着物を着て生徒たちとお花見に出かけたり、着物ショーに出たりなど、楽しいこともたくさんあるんです。
また、美しい着物や帯は見ているだけで幸せ気分。オリジナルの帯結びを考えたりといった楽しみ方もあります。

私には難易度が高い!とあきらめずに、ぜひ自分の世界を広げてください。

著者:渡瀬由紀子

WEBライターのかたわら、週末は雑貨屋めぐりしつつ、最新の文房具収集。好奇心を糧に幅広く執筆活動中。
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