インプラント治療後に口臭が…どうして!?
インプラントの治療を行ってから口臭が気になるようになった…と言う人は少なくないとか。
主な原因には次の3つがあります。
1.清掃状態の不良
インプラントはメンテナンスが重要ですから、治療後のメンテナンス(歯磨き)には気を配っているかと思いますが、磨き残しがある場合に、時間が経って汚れが腐敗し、口臭の原因になってしまう場合もあります。
それを放置してしまうと、インプラント周囲炎になってしまう可能性もあります。インプラント周囲炎はインプラント脱落を招く可能性もあるため、この場合は早急な対処が必要でしょう。
清掃状態が良くない場合の主な対処方法
歯磨きの方法を見直す
一般的にインプラント治療の後は、歯科衛生士によるブラッシング指導が行われますが、指導の通りに磨けていないのかもしれません。歯科医院で歯磨きのチェックや指導を受けると良いでしょう。
歯ブラシを見直す
毛先の開いた歯ブラシを使用していませんか?歯ブラシの毛先が開いてしまうと、効果的なブラッシングができません。
また、歯ブラシのヘッドの部分が大きい場合には、細かな部分や奥歯が磨きにくい場合もあります。磨きやすい歯ブラシを選ぶことも大切でしょう。
歯科医院で相談すれば、自分に合った歯ブラシを選んでもらえる場合もあります。かかりつけの歯科医院で相談するのも良いでしょう。
2.インプラント周囲炎にかかっている
歯周病は口臭の原因になりますが、インプラント周囲炎も歯周病と同様、口臭の原因になります。
インプラント周囲炎とは、歯周病の原因となる細菌(歯周病菌)により、インプラント周辺の歯肉や骨が炎症を起こします。歯周病と同様な症状ではありますが、歯周病よりもインプラント周囲炎の方が進行しやすいとされています。また、インプラント周囲炎の方が炎症が強く出やすいという特徴もあります。
インプラント周囲炎の主な対処方法
早急にかかりつけの歯科医院で診てもらうことをお勧めします。
インプラント周囲炎を進行させてしまうと、インプラントが抜け落ちてしまう可能性もあるため、悪化させないうちに治療を開始する必要があるでしょう。
3.歯以外に口臭の原因がある可能性も…
口臭が気になりだした時期が曖昧な場合は特に、口臭の原因がインプラント治療とは関係ないということもあるでしょう。
口呼吸(ドライマウス)や内臓の不調、思い込みなど…歯以外にも口臭の原因はあります。歯科医院で相談しても原因が見つからない場合には、歯以外に原因があるのかもしれません。
歯以外が原因で起こる口臭の対処方法
歯科で相談しても口臭の原因が見つからなかった場合には、口臭外来や内科で相談すると良いでしょう。
自分で口が臭いと思い込んでしまう「自臭症」の場合には、精神科での治療を勧められる可能性もあります。