転職先に外資系を選ぶメリット
外資系は日系の企業とは異なる部分が多くあります。
まずはその違いを把握しましょう。
1・給料が高い
一番言われているのが給料の高さでしょう。
よく言われているのが同じ年齢であれば平均30%の違い。
しかしあくまで平均ですのでもっと多く稼いでいる人もいるでしょう。
例えば30代の平均年収を比べた時、国内企業に比べ外資系では100万円近い差があるとの調査が出ています。
2・年齢、性別、学歴は関係ない
実力主義と言われる所以です。
本人が結果を残しているのであれば、企業はその成果を評価してくれます。
国内では、20~30代前半でベンチャー企業でもない限り大きなプロジェクトを任される事はないでしょう。
しかし外資系企業では女性の管理職など珍しくもありません。
3・プライベートにかかわってこない
個人が尊重されますので、自分の裁量の中であれば何をしても干渉されることはありません。
同様に仕事以外で呼び出されるようなこともありません。
4・休みがとりやすい
特に欧米に本社を構える企業で働く人にとっては、有給休暇は権利と考えられていますので休むことに抵抗は少ないようです。
しかし繁忙期に休むと仕事が溜まるので、その辺もまた個人の裁量と言えるでしょう。
5・肩書きを盾に威張る人間が少ない
昨日の部下が、今日の上司になる事も珍しくなく、ヘッドハンティングなどで中途採用が多いのが外資系の特徴です。
その為、役職や勤続年数などを理由に威張る人間は比較的少ないと言われています。
6・余計なしがらみがない
部署どころか、優秀な人材ほど気が付いたら他の会社に引き抜かれているのが外資系です。
個人的な交流はもちろんありますが、派閥といったものはありません。
外資系特有のデメリット
もちろん良いだけがあるわけではありません。
メリットと見えたことも、見方を変えればデメリットとなる場合もあります。
1・完全実力主義
仕事の結果が評価されるという事は、結果が残せなければすぐさま降格や退職もあり得るという事です。
ある企業では出社したら昨日まで使えたカードキーが使えず、そのまま上司に連れられて行った例や、マネージャーから「30分以内に私物をまとめて会議室へ」という実質の解雇通告が前触れもなくやってくることも珍しくないようです。
2・“手当”というものが存在しない
日本の企業のように家賃の一部を肩代わりしてくれる「住宅手当」や、家族の人数に応じて支給される「家族手当」にあたるものは存在しません。
給料はあなたの成果にのみ支払われます。
3・他人のミスも自分の評価に影響
チームを組んで仕事をしている場合、チームメイトのミスによりプロジェクトが失敗する事もあります。
その際、あなた個人に非がなかったとしても、あなたの評価は下がります。
日本の企業のように「仕方がなかった」という言い訳は通用しません
4・本社の影響力が大きい
支社も個人と同じように常に本社に評価され続けています。
もし悪い業績が続くようなら、支社を売却して日本から撤退する事もあります。
また日本以上に株主の影響が強く、株主の配当が減るようなことになれば、たとえ黒字を出していても支社が売却処分されるというケースもあります。
外資系に向く人物
自己責任に重きを置かれている外資系ですので、そこで働く社員には共通した特徴がみられるようです。
1・自分がやりたいこと、やれることを理解している
企業は利益になる人材を求めています。
ただ入社の理由が何となくでは難しいでしょう。
面接で取り繕っても、大抵は見透かされます。
2・スキルアップに努力を惜しまない
企業は様々な社内トレーニングを用意していますが、参加するかどうかは自由です。
例え参加したとしても、その社内トレーニングで全ての業務に必要な知識やスキルを身に着けられる訳ではありません。
常にたゆまぬ努力が必要とされます。
3・自己責任が取れる人
全てが自己責任の元で進行するのが外資系の特徴であり、そのために自由な裁量を与えられます。
プロジェクトの成功も失敗も全てが自分の責任になります。
4・精神的にも肉体的にも強い人物
取引相手は当然海外です。
ならばそこには時差が存在します。
日本が夜だからと言って、ビジネスチャンスは待ってくれません。
最悪、デスクがベッド替わりという事態も発生するでしょう。
その度にへこたれているようでは、話になりません。
5・語学+αを持っている人
英語ができるのが当たり前の職場です。
よく引き合いに出されるTOEICでは800点がスタートライン。
それでも本社の会議にはついていけないというのが現状です。
もし語学で勝負したいと考えているのでしたら、相当なレベルを要求されるでしょう。
英語力を使って何ができるかという「+α」の部分が重要になってきます。
外資系への転職はさらなるステップアップの第一歩
実力のみを評価される外資系企業は厳しい職場かもしれません。
しかしそれを補って余りある魅力があります。
それは給料の額だけではありません。
外資系は常に世界を向いて仕事をしています。
キャリアアップを望めばどこまでも上ることが出来るでしょう。