転職活動は在職中?それとも退職後?
長引く不景気の中、男女問わず30代で転職を検討し始める人は少なくありません。
最近では職場で何か嫌なことがあったりして、そのときの感情だけで勢いに任せて辞めてしまう人も増えているといいます。
ですが、ここは一時的な感情に左右されることなく、その後の転職活動のことも考えて、冷静な判断が求められます。
転職先を決めてから辞めるのか?それとも、すぐに退職してゆっくり次の仕事を探すのか?
どちらが賢い選択なのでしょうか。
在職中・退職後どちらの転職活動でも大切なのは、「3ヵ月以内に転職先を決める」という強い意志を持つこと。そうしないと、希望する企業への転職は難しくなってしまいます。
そこで在職中と退職後の転職活動について、メリット・デメリットも含め、収入・時間・人事の意見の面から見ていくことにしましょう。どのタイミングで転職活動をスタートさせるか迷っている人は、参考にしてくださいね。
在職中の場合
行き詰っていたら“やっぱり転職しない”という選択肢もあり、転職活動についても簡単に考えてダラダラと続けてしまいがちになるので注意しましょう。
収入
メリット:転職活動は絶対在職中に行うという人にその理由を聞くと、一番に収入面が挙げられます。 在職中なら、金銭的に苦しくなることは少ないでしょう。
時間
メリット:在職中に転職活動した場合には、以前と同じ職種であれば転職してから何のブランクもなく働けます。
デメリット:よく問題になるのが日程調整の難しさ。企業側が希望する日程とこちらの日程が合わずに面接、または入社自体を断られてしまうケースがあります。
人事の意見
できるだけ現在、職務に就いている人を採用したいというのが本音のようです。
“現場の即戦力になるから”というのが大きな理由だと言い、高いスキルや能力を持っている人であれば、退職時期なども考慮して待ってくれることもあります。
退職後の場合
退職後の場合は、なかなか決まらないとモチベーションがダウンし、精神的に落ち込んできてしまいます。 なので、その点に気をつけながら転職活動をするようにしましょう。
収入
デメリット:もし働いた期間が短い場合は退職金が出ませんし、一定期間働いて退職金や失業保険が入ったとしても一時的なもので、いずれは収入が絶たれてしまいます。
時間
メリット:時間的な余裕があるので、たくさんの企業を受けることができますし、急募の案件では歓迎されることが多い点です。
デメリット:退職してから、転職活動期間が長いと能力を低く見られたり、ストレスに弱いと思われがちになります。
人事の意見
特にIT業界では、退職している人材を技術者やコンサルタントとして多く採用しています。
1つのプロジェクトが終わり、次のプロジェクトに入るまでの短期間で転職活動をするのは簡単ではないので、それであれば退職者を採用したいのが本音のようです。