
南国ハワイのもう一つの魅力・キラウエア火山

皆さんは「ハワイ」というとどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?多くの人はワイキキなどのビーチサイドから海のイメージを思い浮かべることでしょう。
確かに、ハワイは赤道直下にあるため年中常夏のイメージが強く、日本は冬の時期でも泳げるくらいに温かいのも事実です。
しかし、海だけではハワイのほんの一面しか知らないのと同じです。ハワイの真実は海よりもむしろ内陸部にあるのです。
ハワイは火山の島
ハワイの内陸部に目を向けると、火山の存在が大きく浮かび上がってきます。ハワイには五つの活火山があり、活火山の活動によって島が作り出されてきたのです。
ハワイの大きさは四国の約半分程度で、岐阜県と同等の面積があるといわれています。
四国には火山がないので、ハワイの火山密集度はとても高いものと言っても過言ではないでしょう。
観光客の多くは人が多いビーチ周辺に集まってしまう為、知る人ぞ知る隠れスポットのようになりがちですが、折角ハワイに行くのだったら火山見物もしておくべきでしょう。
人気の高いキラウエア火山
前述の通り、ハワイには五つの活火山がありますがその中でも最も人気が高いのがキラウエア火山です。
ハワイに伝わる神話では、キラウエア火山には火山の女神・ペレが住まうとされていて地元の人からの畏敬の念を集めています。
キラウエア火山はハワイ東部のハワイ火山国立公園内に位置しており、今も活動を続けています。
キラウエア火山から流れ出る溶岩は今もハワイ本島の面積を広げ続けているのです。
安全に火山活動が見学できる
ハワイには「ペレは住まう家は奪うが命は奪わない」という言葉があります。
これはキラウエア火山の活動が変わっている事を示した言葉なのです。
キラウエア火山から吹き出す溶岩は、他の火山に比べると粘度が高く溶岩が流れてくる速度はかなり緩やかなものなのです。
しかも、火山弾が噴き出すことはめったになく噴火を確認してからでも避難が間に合うほどなのです。
他の活火山では噴火が始まると火山弾・火山灰が周辺に飛び散る上に、火砕流・土石流が一気に押し寄せてくるため悠長に見学していたら巻き込まれてしまうこと間違いなしですが、キラウエア火山はその緩やかな性質のため親しまれているのです。
記念に石を持ちかえると…
噴火した火山には、火山弾として噴き出た石や溶岩が冷えて固まった石がつきものです。
このような火山から出た石は地質学の分野から見れば貴重な資料になるのですが、観光客にとっては記念品にしか見えないものです。
キラウエア火山を訪れる観光客の中にも、火山から出た石を記念に持ち帰る人がいるのですが、地元の人は「ペレの怒りを買うことになるので石を持ちかえってはいけない」と戒めています。
実際、石を持ち帰ったが為に不幸に見舞われたため石と共に謝罪文が送られてきた、という話は多いようです。
このようなオカルト的な話の真偽はともかく、国立公園内の石・土・草木の採取および持ち帰りは禁止されているので、やらない方が身の為でしょう。
