実際どうなの?現役フリーライターが語るノマドワークの魅力|トピックスファロー

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2015年7月23日
実際どうなの?現役フリーライターが語るノマドワークの魅力

ノマド、ノマドってよく聞くけれど、実際どんなメリットがあるの?実はノマドは、あなたが思っている以上に多くの人に効果のある働き方かもしれません。業界の隅っこでほそぼそと働く現役のフリーライターである筆者が、そんなノマドの魅力を紹介します。

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ノマドってなに?

ノマドとは元々は遊牧民という意味。でも、あれこれというのはもうご存知だと思いますので以下省略。要するに、「自分なりの仕事場をいくつも持っている人」のことです。 考える男

いわゆるSOHOと違うのは、場所を転々とする部分。SOHOの場合は自宅を事務所としたり、レンタルオフィスやコワーキングスペースを借りたりして一箇所で仕事をします。それに対してノマドワーカーは、その日の気分によって仕事場が変わります。

フリーライターとノマド

筆者はフリーライターであり、文字を書くのが仕事です。仕事のほとんどはパソコンとネット環境さえあればなんとかなるため、仕事場所を制限されることはありません。だからこそのノマドです。

とは言え、仕事をするためにわざわざ移動を繰り返すなら移動時間を作業に当てたほうが効率が良いのでは? と思う方もいるでしょう。しかし、ノマドを選ぶ意味・理由・メリットはちゃんとあるのです。

筆者がノマドを選んだ理由

同じ場所、同じ景色、同じ空気、同じにおい。毎日三食カレーだと嫌になるように、人は同じ環境にいると次第に刺激に慣れ、飽きていきます。

慣れも飽きも、どちらも自宅で仕事をする人には恐ろしい感覚です。

なぜならば、慣れや飽きによって仕事とプライベートを切り替えるスイッチが故障してしまい、仕事のモチベーションを保てなくなってしまうからです。

仕事ができない!休めない!

こんなエピソードがあります。実は、筆者はライター業を始めてしばらくは自宅でのみ仕事をしていました。一日あたりのノルマを決めて、パソコンのキーボードを叩く日々。最初こそは順調だったのですが、半年ほど経った頃、ガクンと仕事の能率が下がってしまったのです。

パソコンに向かいたくない、テキストを打つ手が止まる、アイディアが一向に湧いて来ない・・・。

一種のスランプ、無気力状態に突入した筆者は、なぜ仕事に集中できなくなったのかを考えました。すると、あることに気がつきます。それは、

仕事とプライベートの切り替えがうまくいかないと、休むことも働くこともうまくできなくなるということ。

ストレス(男) 「自室というプライベートな空間」で「私用のパソコン」を使って「仕事」をしていた私は、いつの間にか「自室は休む場所なのか? 仕事をする場所なのか?」がわからなくなってしまい、結果休みも仕事も手につかなくなってしまったのです。

学生の頃、テスト前の勉強は家よりも図書館や塾、学校の自習教室のほうがはかどる、なんて経験はありませんでしたか? それと同じです。

人が効率良く行動するためには、頭の中でスイッチを切り替える必要があります。仕事をする時は仕事をする気分に、休む時は休む気分にしないと、本来持っているパフォーマンスは発揮できないのです。

自宅、それも自室で仕事をするリスクはここにあります。

ノマドの効果

そんな時選んだのがノマドという選択肢です。効果は抜群、これまで通りの能率を取り戻すことに成功しました。

ノマドの魅力は、「気分で仕事場を変えられる」ことです。

一箇所で仕事をしていると、頭の中の仕事スイッチがオフになりかけたり、その場所に慣れてしまってついついくつろぐようになってしまいます。

移動して仕事場そのものを変えてしまえば、スイッチが故障する前に頭の中をリセットできます。気分転換にもなるので、移動時間を仕事に費やすより能率は上がるのです。

もちろん、毎日のように場所を変える必要はありません。実際の遊牧民が季節や家畜の動きによって留まる場所を大方決めているように、リフレッシュしたい時だけノマドすれば良いのです。

人によっては向かない場合も・・・

筆者は、ずっと同じ場所で仕事をしているのが明らかに能率の低下に繋がるタイプだったからこそ、ノマドが良い解決策になりました。

しかし、場所が変わると集中できないタイプの方など、ノマドに向かない人もいます。

また、デザイナーが使うペンタブなど、持ち運びできない機材が常に必要な仕事の場合、ノマドスタイルで仕事をするのは適切とは言えません。ただ、クリエイティブな仕事をしているのなら、気分転換のための散歩や、一日の仕事の中からアイディアを考える部分のみ抜き出して外で行う、といったやり方も可能です。

ノマドワーカーになるために必要なアイテム

ノマドワークを仕事に取り入れるためには、「外に持ち出せる仕事環境」を構築しなければなりません。

業種によって仕事に必要なアイテムは異なりますが、参考までに、筆者が常に持ち歩いているアイテムを紹介します。

・仕事専用のノートパソコン
・キーボード
・マウス
・ネット接続用の機器 です。

パソコン

パソコンは私用のものと完全に分けており、持ち運びのしやすさを重視してチョイスしています。キーボードやマウスがあればノートパソコンの軽さを犠牲にしてでも入力のストレスを段違いに減らせるため、個人的には必須のアイテムです。

最も重要なのは、「ネット接続用の機器」です。ノマドワークをする場合、業務用のファイルを外で扱うことになりますよね。

紛失厳禁、流出厳禁なファイルの数々を守るためには、「独立したネット回線」が不可欠なのです。カフェや公共施設のwifiスポットは、セキュリティの面から見て言語道断。他の誰も繋げない、あなたの仕事のためだけに使う回線があれば、セキュリティ面では安心です。

スランプ脱出のお供にどうぞ

ノマドは、うまく使えば気分転換やスランプの脱出にも最適な仕事術です。メモ帳を片手に散歩するのも立派なノマド。仕事のスイッチを入れたい時は、ぜひ活用してみてください。

著者:河野晶也

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雑学好き、酒好き、自転車好きなフリーライターとして活動中。WEBでの執筆を中心にことばのお仕事をしています。
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