通販でもクーリングオフができる??
クーリングオフとは、商品を購入(契約)してから一定の期間内ならば返品(契約を解除)できるという制度。通販だってサイズが合わなかったり、イメージしていたものと違うのだから、クーリングオフできるはず…
と思っている人もいるのではないでしょうか??
実はこのクーリングオフ制度は、通販では対象となりません。なぜならば、クーリングオフできるのは、訪問販売やで電話勧誘販売などの、急に業者からの勧誘を受け購入してしまった場合などに対象となります。
つまり、クーリングオフ制度はじっくり考える時間を持てずに購入してしまった場合に対象となる制度であって、通販のようにじっくり考える時間を持てる通販の場合には対象とならない制度なのです。
通販は条件がなければ、8日以内なら返品可能
改正特定商取引法が施行され、通販ではその業者に返品・交換に関するルールがなければ、8日以内であれば返品できることになっています。(送料は消費者が負担する) なんと、この法令が施行されたのは2009年。施行されたのは、比較的最近なのですね…。
ところで、返品できる条件の「その業者に返品・返金に関するルールがなければ」とは、どういうことなのでしょう??
テレビショッピングなどで、「7日以内なら返品できます!」なんて言っているのを聞いたことはありませんか??これは、この業者独自のルールであって、法で定められたものではありません。
通販業者独自のルールがあり、それを広告に表示している場合には、その業者のルールに従わなければいけないのです。
そのため、返品の可否・返品の条件・返品にかかる送料負担の有無が広告に表示されていなかった場合にのみ、8日以内であれば返品が可能であるということになります。
広告にこれらのことが表示されていた場合には、それに従わなければいけません。
「返品不可」という業者も少なくありませんから、あとで後悔しないように、購入する前に返品に関する事項をチェックしておく必要があります。
(返品不可という業者であっても、商品にキズなどの欠陥があった場合には返品は可能です。)
オークションの場合は返品できる??
オークションは個人で販売している場合もありますが、業者が販売している場合もあります。業者が販売している場合には、オークションであっても、返品の可否・返品の条件・返品にかかる送料負担の有無について明記していなければ、8日以内に返品できます。
また、取引相手が個人の場合には、改正特定商取引法は該当しませんが、実際に届いた商品の状態が説明と大きく違っている場合には、返品することができます。
オークションなどで「ノークレーム・ノーリターンでお願いします」などと書かれているのをよく目にしますが、いくらノークレーム・ノーリターンで約束していても、実際に届いた商品に明らかなキズがあった場合などには、ノークレーム・ノーリターンの約束も解除できます。