琉球ガラスって、どんなもの?
沖縄の伝統的な工芸品の1つに挙げられる「琉球ガラス」。一体どんなモノなのでしょう?
歴史
琉球ガラスの本格的な始まりは、明治時代の中頃で、そのキッカケとなったのが空きビンだと言われています。アメリカ軍によって持ち込まれたコーラやビールの空きビンが“再生ガラス”として生まれ変わり、「琉球ガラス」が誕生したのです。それからは、大阪や長崎から来た職人さんが屑ガラスを原料に沖縄でも再生ガラスが作られるようになりました。
今では沖縄のお土産品として高い人気を誇る琉球ガラスですが、沖縄県の伝統工芸品に認定されたのは実は1998年とつい最近のことなのです。
製法
琉球ガラスは、1つずつ職人さんが心を込めて手作りしています。「吹きガラス」という鉄製の長い筒の先端に高温で溶かしたガラス巻いて、そこに息を吹き込む方法で作られています。ガラスの厚さを均一にするのではなく、わざとボコボコになるようにしたり、中に気泡を入れたり・・・手作り感が琉球ガラスの大きな魅力と言えるでしょう。
特徴
琉球ガラスには、手作りならではの美しさがあります。気泡もそうですし、ヒビ割れや色のグラデーションなども特徴です。グラスの底の部分にヒビが入っているものは「アイスグラス」と呼ばれ、製造時の温度差でヒビを入れて、さらに焼くことで表面を滑らかに仕上げます。また、最近では青や赤などカラフルな色も増えています。特に、赤は発色させるのが難しいため、他の色よりも少し高価になっています。
沖縄で琉球ガラス体験をしよう!
眺めていると、何だか吸い込まれてしまいそうなくらいキレイな琉球ガラス。自分で作ってみませんか?
沖縄には、琉球ガラスのクラフト体験ができる施設がいくつかあります。
世界に1つしかないオリジナルの作品を作りましょう!きっと素敵な思い出になるはずですよ♪
琉球ガラス村
琉球ガラス村は、沖縄県で一番大きな体験型施設。
グラスをはじめ、お皿やとんぼ玉、アクセサリーなど様々なガラス製品を作れます!
- 住所:
- 沖縄県糸満市字福地169番地
- TEL:
- 098-997-4784
恩納ガラス工房
恩納村にある「琉球ガラス工房」では、オリジナルグラスや掛け時計などの体験コースが人気!
22時まで夜間体験を行っているので、昼間は海で遊んで、夕方頃からガラス体験をしたい!そんな人にもお勧めです。
- 住所:
- 沖縄県恩納村字冨着85番地
- TEL:
- 0120-34-1598
森のガラス館
熟練した職人さんの丁寧な指導が好評の「森のガラス館」。
誰でも気軽に琉球ガラスのクラフト体験を楽しめます♪カップルでお揃いのグラスを作るのも素敵!
- 住所:
- 沖縄県名護市為又478番地
- TEL:
- 0980-54-2121
インテリアとして楽しもう!
琉球ガラスには、“温度差に弱い”という欠点があります。熱湯を入れても、反対にあまりにも冷えたものを入れても割れてしまう可能性があります。電子レンジはもちろんのこと、食洗機にかけることもできません。キレイなので普段使いの食器として使いたい人も多いと思いますが、過度の使用は避け、個人的には主にインテリアとして楽しむことをお勧めします!