ひどい肌荒れにはワセリンが◎
赤ちゃんから大人まで多くの人に人気のワセリンは、乾燥などによるひどい肌荒れにも効果的。
全身に使えて肌の水分をキープし、カサカサやかゆみを防いでくれる、とっても便利なアイテムなんです。
冷気やホコリ、衣服の擦れによる摩擦といった外部刺激から肌を守るワセリンは、肌荒れに悩んでいる人の救世主とも言えるでしょう。
効能・効果は?
すでに述べたように、ワセリンには大事な肌の水分が蒸発するのを防ぐ働きがあります。水仕事による手のあかぎれや乾燥による肌荒れ、ガサガサ肘・膝、カチコチかかとなどに効きますよ。
乾燥肌用のクリームとは、どこが違う?
“乾燥肌に効く”というクリームとワセリンには、何か違いがあるのでしょうか?前者は肌の状態をよくするために、美容有効成分が含まれています。けれど、乾燥し荒れた肌にとっては、それが大きな負担になることも…。美容成分が肌へと浸透していく際に、かゆみなどを引き起こしてしまう場合があるので、気をつけなければなりません。
ワセリンには、肌の状態を整えたり、良くしたりする成分が入っていません。だた『肌の上に膜を作り、保護すること』がワセリンの特徴なのです。
ワセリンって、安全なの?
「ワセリンは、小さな子供にも使えるものだから安心♪」と思っていたのに、なんか体に有害っていう噂を聞いた人もいるかもしれませんね。
実は、ワセリンは石油から作られています。
一般的に石油は体に悪影響を与えるというイメージがありますが、何から作られているか知っていますか?もとを辿れば、大昔地球に生息していた植物が地層に堆積したものがガソリンや灯油などの原料になるのです。
原油から石油製品ができて、そこから不純物を取り除き、高純度に精製したものがワセリンとなります。私たちが安心して使えるように作られている保湿剤のため、体に有害ということはありません。
ワセリンの使い方と種類
肌荒れに効くワセリンですが、上手な使い方をしなければ、その効果を実感できなくなってしまうでしょう。
そこで、使い方のコツを見てみましょう。ワセリンの種類と併せて、参考にしてくださいね。
使い方のコツ
適量を塗ることが、ワセリンの効果をぐぐっと引き出すポイントになります。塗る部分によって使う量も異なりますが、例えば顔や手に使うのなら大豆1個分くらいの量を目安にしましょう。
つけた時にモワッとした感覚にならないためには、薄く塗ることが大事。肌が少し湿っている状態で、使うのが◎。なので、塗るタイミングとしては入浴後が理想的ですね。
ワセリンを手に取り、手のひらで少し温めると軟らかくなって、肌に良くなじみます。腕や脚などの広い部分に塗る場合、2回に分けると良いですよ。一気にのばすと、肌を強く擦ってしまいがちになるので要注意。
主な種類
ワセリンには、主に『白色ワセリン』『プロペト』『サンホワイト』といった種類があります。それぞれの特徴を知って、自分に合ったものを選びましょう。
白色ワセリン
赤ちゃんや敏感肌用の保湿剤としても定番なのが、日本薬局方の基準をクリアした白色ワセリン。
半透明の保湿剤で、肌をやさしくコーティングして、水分の蒸発を防止します。薬局やドラッグストアで簡単に手に入りますよ。
プロペト
白色ワセリンをさらに精製して、純度を高めたものがプロペトになります。
軽い使い心地で、ベタつきが少ないのが特徴。このプロペトを入手するには、医師の処方箋が必要です。
医療機関で処方されるプロペトと同じ成分を含む『プロペトホーム』という商品(ワセリン)も市販されています。
サンホワイト
白色ワセリンやプロペトをさらに精製して、使いやすくしたものがサンホワイト。
他の2つに比べ、一番不純物が少なくて白色ワセリンが肌に合わなくても、これならOKという人もいるようですね。50gのチューブ入りで参考価格1,200円と少し割高ですが、使い心地の良さから乾燥肌に悩む多くの人から好まれています。