妊娠中や産後約3ヶ月間はうつ病に要注意!
待望の赤ちゃんの誕生をとっても楽しみにしていたはずなのに、何だか気持ちが落ち込んでしまう…
そんなプレママもいるのでは?周囲からの期待や育児への不安などから起こるマタニティブルーだと思っていたものが出産後も長く続いているようなら、それは『産後うつ』かもしれません。出産前後の時期は、女性ホルモンの激変が心にも大きな影響を及ぼします。
マタニティブルーとの違いは?
マタニティブルーは本来、産後2~3日で症状が表れるもの。涙もろくなったり、気分がコロコロ変わったり、不安・焦りが大きくなったりします。ですが、1週間も経てば自然に治まるものなので、治療の必要はありません。
一方、産後うつは出産後2週間から3ヶ月ぐらいの間に症状が出ます。人によって発症時期がずれることもあるため、最低でも産後半年くらいまでは気をつけなければいけません。気分の落ち込みなどの症状が2週間以上続く場合は、産後うつが疑われます。
妊娠初期と後期はうつ症状が出やすい
産後だけでなく、妊娠中にもイライラや精神不安定などのうつ症状が出やすいと言われています。特に、妊娠初期と後期によく見られますね。中でも妊娠初期は、つわりがひどい場合もあるので、余計に気分が滅入ることも多いでしょう。けれど、妊娠中はいずれにしてもその症状は軽く済みます。
産後うつの原因を知り、予防に役立てよう!
赤ちゃんの機嫌が悪く、いつも泣いてばかりいる…そうすると、ママは困ってしまいます。これは、よくあることですが育児が初めての場合は、どうして良いか分からずにパニックになってしまう人もいると思います。このような育児に不慣れということ以外にも、産後うつの原因には次のようなものがあります。
復職
産休を取って出産に臨んだ人の中には、できるだけ早く復職したいと思っている人もいるはずですが、あまりにも早い復職は、ストレスの原因になるので注意しなければなりません。仕事を再開したことで育児との両立を難しく感じ、それが産後うつのキッカケになることも…。
引越し
出産を機に環境の良い場所で育児をしようと、引越しするケースも多いですよね。けれど、よく考えてみてください。見知らぬ土地での新生活は、誰だってストレスになります。これから子育てをするママにとっては、尚更大変なことなのです。
難産
安産だった人も産後うつ病にかかる可能性はありますが、それよりも高確率なのは難産だった人。大変な思いをしてやっと産まれてきてくれたわが子を愛情たっぷりに育てたいところですが、出産の喜びより辛かったことのほうが先に立ち、それが原因で産後うつを発症してしまうことがあります。
産後うつの治療法とケア方法は?
うつの症状が長引かないよう、育児にも大きな支障が出るようであれば、早めに心療内科などを受診しましょう。産後うつの専門医にきちんと診てもらうことをお勧めします。
また、家族など周りの人や地域の子育て支援センターなどに相談することも良い方法です。うつに悩む人の多くは誰にも愚痴をこぼしたりせず、何でも一人で頑張ろうとしてしまいますが、辛い時は人に甘えることも大事です。
まずは、一番身近な家族に正直に悩みや困っていることを打ち明けることから始めてみましょう。育児は一人でできるものではないので、大変な時は無理せずに周囲に助けを求める…これが産後うつケアの大きなポイントになります。