まるで天然サプリ『アーモンドの栄養素』
一般的には、「カロリーが高い」「ニキビができる」と、お酒のおつまみ以外ではほとんど食べる機会のないアーモンド。
しかし、本当のアーモンドはまるで天然のサプリメントと呼べるほど、体質を改善する栄養素が詰まった食材なのです。
100gあたりの主な栄養素 |
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エネルギー |
598kcal |
カルシウム |
230㎎ |
ビタミンE |
31.2㎎ |
カリウム |
770㎎ |
ビタミンB2 |
0.9㎎ |
鉄分 |
4.7㎎ |
オレイン酸 |
35.000㎎ |
食物繊維 |
10.4g |
リノール酸 |
13.000mg |
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等々・・・ |
ここに上げたのは、比較的多く含まれている栄養素のみ。他にもマグネシウムや亜鉛などのミネラルも含まれています。
アーモンドのカロリーは意外と低い
また、「カロリーが高い」と言われるナッツ系の食材ですが、1日に食べたいアーモンドは約20粒。カロリーに直すと約120キロカロリーとなります。
この程度であれば、少し食事に気を付ければカロリーオーバーになるほどではありません。
疲労回復、ボケ防止、脳梗塞に効く『ビタミンE』
アーモンドはあらゆる食材の中で、最もビタミンEが豊富に含まれていると言います。
その量は健康に良いと言われる、オリーブオイル(14.35m/100g)の約2.16倍も含まれています。
ビタミンEの効果
活性酸素は血管にダメージをあたえ、血管が切れたり詰まる原因となります。
脳で詰まれば「脳梗塞」、心臓で詰まれば「心筋梗塞」となるでしょう。
ビタミンEには高い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去する働きがあります。
その為、血管の詰まりが原因となる病気や、脳細胞がダメージを受けて起きるボケに効果があります。
ビタミンEとアルツハイマーの関係については、日本の間藤方雄名誉教授や、ハーバード大学・コロンビア大学・カルフォルニア大学による共同研究として論文が発表され、多くの注目を集めています。
悪玉コルステロールを抑える『オレイン酸』
他にも注目する栄養素としては豊富な『オレイン酸』があります。
不飽和脂肪酸の1つであるオレイン酸には、悪玉コルステロールの抑制と善玉コルステロールの維持を同時にやってのける栄養素。
血液をさらさらにする効果があり、成人病の予防に最適です。
また、リノール酸にも、血圧の低下やコルステロールの減少効果がある事はよく知られています。
食物繊維で便秘解消
便秘の解消にと、サラダなどでよく持つ繊維を取っている人も多いでしょう。
食物繊維が豊富な食材の代表ともいえる「ごぼう」の食物繊維は3.3g/100。
アーモンドでは10.4g/100gと、3.15倍も多く含まれています。
ミネラルが豊富
アーモンドには「カルシウム」「カリウム」「鉄分」、さらには「リン」「マグネシウム」「亜鉛」が含まれています。
体の正常な代謝など、健康には欠かせないミネラルを1種類の食材からこれだけ摂取できる食べ物は、貴重と言えるでしょう。
健康になるアーモンドの食べ方
ボケ防止やアンチエイジングに高い効果が期待できるアーモンドですが、食べ方によっては効果を得られない事もあります。
そこで、アーモンドに含まれる栄養を無理なく取り入れる食べ方を紹介します。
密閉できる容器で保管
アーモンドは保存が効く食べ物ですが、空気に触れる事で酸化します。
いくらビタミンEに抗酸化作用があるとはいえ、アーモンド自体が酸化しては効果が期待できません。
保管する際は、ビンや缶などの密閉できる容器を用意しましょう。
味付けのない素焼きのアーモンドを用意する
栄養価としては「生」のアーモンドがいいのですが、常に新鮮なものが用意できないとカビの心配があります。
脂溶性のビタミンEは焼いた程度ではなくなりませんので、『素焼き』のアーモンドが良いでしょう。
おつまみとして売られているアーモンドの多くは塩で味付けがされています。
塩分の取り過ぎを防ぐ為にも、味付けのされていないタイプを選びましょう。
食べる時は薄皮を取らない
アーモンドの茶色い薄皮には『フラボノイド類』が含まれています。
フラボノイド類はビタミンEと同じく、活性酸素に効く成分。
ダブルの抗酸化作用が、体がさびていく事を防いでくれます。
1日20粒のアーモンドが体を作り変える
健康食と呼んでも差し支えがないほど、多くの栄養を備えたアーモンド。
「疲労回復」「ボケ防止」「老化防止」「しみ・しわの防止」「サラサラ血液」「便秘解消」などなど、挙げればキリがないほど多くの効果を期待する事ができるでしょう。
日々の疲れが隠せなくなってきたら、お昼の間食にアーモンドはいかがですか?