きれいに文字書けていますか?
パソコンや携帯電話が普及したことで、実際にペンを手に取り文字を書く機会はぐんと減ったと思います。直筆の手紙を書くこともほとんどなく、長い文章を書くことからけっこうな年月離れているという人も少なくないのではないでしょうか。
みなさんはきれいな文字が書けますか?
これ真面目に聞いていますよ。少し長い文章を手書きで書いてみてください。手書きで文字を書いてみて私は3つのことに気付きました。
1.こんなに字が下手だったっけ
2.漢字が全然書けなくなってる
3.手書きってこんなに疲れるものだっけ
これけっこう衝撃的な経験でした。
現代の生活では本当に字を書く機会は少ないし、それでも普通に生活できているのですが、本当にこのままでいいのでしょうか。
漢字書けないのは漢字変換機能のせいだ、手書きが疲れるのは普段ペンを持っていないせいだなどと、いろいろ責任転嫁して誤魔化してますが、字の下手さは言い訳できません。
もういい年なのですが、自分の字が大人の字からかけ離れていることに驚きました。
自分の字の成長をぱったり止めて、どんどん劣化させてきたようです。
ボールペン習字とは
文字を書く機会は少なくなったわけですが、まったくなくなったわけではありません。
結婚式などの受付で芳名帳に名前を書く際に、隣の字と比べて「なんじゃこりゃ?!」って思った経験ありませんか?
もう恥ずかしい思いをしないように、大人な字を書けるようになりましょう。
そんな私と同じような人のために、最近ではボールペン習字というものがあります。履歴書や公的書類、最近では冠婚葬祭の挨拶状、お礼状までもボールペンで書くことが増えてきました。
私たちが一番よく使うペンということで、ボールペンで綺麗な字が書ければもう怖いものなし。胸を張って人前で字が書けるようになると思います。
ボールペン習字は今や講座や教室も多く、独学で練習ができる本までも発売されています。
下手な字の原因
どうして自分の字はこんなに不細工なんだろうと悩んでいる人も多いことかと思います。綺麗な字を見るとすぐに気付く自分の字が下手な原因。
それは昔からついてしまった悪い癖により字のバランスが崩れてしまうことだと思います。その悪い癖が直せないまま大人になり、そして書く機会が減ってしまったというところではないでしょうか。
ボールペン習字では自分の字の悪い癖を直すことに重点を置いています。ひらがなは普段書く文章の70パーセントを占めているといいます。ひらがなさえバランスよく書けるようになれば自分の書く手書きの文章が見違えるように綺麗に見えるそうです。
それを実感することで文字を書く自信に繋がり、書く機会も増えさらに字が上達していくのではないでしょうか。字を上手に書くコツとして中心線を意識することが重要だといわれています。
ひらがなでも漢字でもその字の中心線をイメージすることでバランスが取りやすくなるのですが、下手な人はそれをイメージできない、イメージできてもズレてしまうのがバランスが取れない原因だとか。
そういった字を書くコツも、今までは考えたことなかったという人がほとんど。まだ自分の字を修正できる可能性があるということだと思います。
そしてもう1つ、書くスピードというのもあります。小学校くらいの頃、ゆっくりと丁寧に字を書くよう教わったことと思いますが、字を書く経験が増えるたびにゆっくり丁寧に書くことは忘れてしまいますよね。
もちろんすばやく雑に書くより、ゆっくり丁寧に書く方が字のバランスがとりやすいのですが、自分が字を書くのに適したスピードというのが人それぞれあるのだそうです。
自分が一番うまく字が書けるスピードを見つけることが、今後バランスのとれた綺麗な字を書くことに繋がるのだといいます。
手書きで書く喜び
綺麗な字を書けるようになれば、人前で字を書く時に緊張しなくなるばかりではなく字を書く機会も増えていくと思います。今まで書くことのなかった、ちょっとした手紙なんかも書きたくなるかもしれません。
手書きというのは気持ちを伝えるには有効な手段。それはメール社会の今だからこそなおさら強くなっているのではないでしょうか。
ここ最近は絵柄を選んで印刷してすませていた年賀状も、字に自信が出てくればスペースの多い絵柄などを選び何か手書きで気持ちを添えてみようと思うでしょう。
味気ない形だけだった挨拶が、字を書く喜びを知ることで変わると思います。ボールペン習字で字に自信がつき手書きで文字を書くことが増えれば、人間関係もより深いものになるのかもしれません。