ぐっすり気持ちよく眠るための防音法
近隣からの生活騒音の問題点は神経を逆なでするくらいにうるさいことだけではありません。深夜になっても騒音が続けば、おちおち夜も眠られないということです。
睡眠は人間の三大欲求に数えられているくらい、生きていくうえで欠かすことの出来ないものです。不眠が続けば健康を大きく損なってしまう恐れさえあります。
近隣からの生活騒音を気にせずに、ぐっすりと安眠・快眠するためにはどのような手段を取ればいいのでしょうか?
耳栓で騒音をシャットアウトする
もっとも手っ取り早い騒音対策は、「耳栓をする」ということに尽きます。今の耳栓は性能が良く、完全無音になるくらいに外部の音を遮断できるものから一定音域以上の大きさの騒音だけをカットしてくれるものなど、用途に合わせて選ぶことが出来ます。
睡眠時に装着する耳栓としては、完全に外部の音を遮断できるタイプが良いでしょう。ただし、目覚まし時計を仕掛けていても気付かないまま寝過ごしてしまう可能性があります。
一定音域以上の騒音をカットするタイプの耳栓でも、目覚まし時計の音が聞こえない場合もあるので振動型の目覚まし時計を使うなどの配慮が必要になるかもしれません。
リラックスできる静かな音楽を掛ける
生活騒音は、いわば日常の中にあふれている音なのでリラックスしにくく神経が覚醒状態になりやすいといえます。
神経を落ち着かせてリラックスした状態を作れば、自然に入眠していき朝までぐっすり眠れているものです。騒音を気にしないために静かで安らげるような音楽を枕元で掛けるのも安眠する方法の一つです。
この時掛ける音楽には、クラシック音楽のように歌詞が付いていないものがベターです。JPOPや歌謡曲などの歌詞のついた曲は、メロディを聴いているだけで自然に頭が歌詞を考えてしまい神経がリラックス出来なくなるのです。
さざ波の音や胎内で聞こえる母親の心音といった、自然で落ち着く音が安眠には効果的です。
このように別の音を鳴らしておくことで、騒音を気にしなくするというのも一つの防音法といえます。
寝る前に酒や温かい牛乳を飲む
前々日から徹夜して、疲労が極限状態になった時は回りがどんなにうるさくても気にならないまま、深く眠り込んでしまうものです。これと同じように眠りに適した状態を体の中に作っておくと、騒音も気にせず眠ることが出来ます。
このように眠りに入りやすい体制を作るためには、軽めのお酒を一杯就寝前に飲むナイトキャップが有効ですが、アルコールに弱い人の場合は逆に健康を害してしまう恐れがあります。
牛乳を飲んでもお腹を壊さない人は、ホットミルクを作って飲むようにしましょう。牛乳に含まれる「トリプトファン」というアミノ酸は安眠を誘う効果があるのです。また、身体を温めることで入眠に入りやすくなります。