石垣島2泊3日、驚きと感動のアラサー女子ひとり旅体験記|トピックスファロー

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2015年8月21日
石垣島2泊3日、驚きと感動のアラサー女子ひとり旅体験記

一人旅デビューで訪れた石垣島。空港に降り立ってすぐ、ひょんなことから現地の友達ができました。家族や恋人、友達と行く旅行はもちろん楽しいです。しかし【沖縄×一人旅】には、貴重な出会いとガイドブックには載っていない体験が待っています。

フリーライター(関西在住)
  

あたたか~い沖縄ならではの一人旅

今から約2年前のことです。転職するタイミングで、平日にまとまって取れた有給休暇。海外に行くほどの金銭的な余裕もなければ、英語も話せません。

時期は6月・・・せっかくだし、暖かいところがいい!そうだ、4年前に行ったことのある石垣島に行こう!と、弾丸一人旅へ行ってきました。

格安2泊3日ノープラン旅がスタート

6月の最後の週に2泊3日で行ってきました。2週間前に急遽決めた計画性のない旅行です。しかし梅雨も明け、台風とも重ならなかったのは、かなりのラッキーでした。関西国際空港からはLCCのピーチが飛んでいるため、往復航空券+ホテル代でも3万円程度と格安で行けました。

ですが、問題だったのがレンタカー。2週間前ということもあり、メジャーなレンタカー会社はどこも満車でした。そこでかなり調べた結果、ヒットした比較的マイナーなレンタカー屋さんを予約しました。しかし・・・これが後々功を奏します。

そしてどこに行くのかなど、何も決めないまま出発しました。しかし・・・これも後々功を奏します。

声をかけやすく敷居を下げる

地元でも旅先でも、筆者自身とにかく頻繁に知らない方から声をかけられます。道を聞かれるのはまだ良い方で、怪しげな勧誘まで様々です。

誰とでも気軽に話せる性格なのですが、旅先などではさらに敷居を下げています。一人旅で「いろいろな方と話したい!」というタイプの方は、旅先で大きな武器になります。

レンタカー屋さんも沖縄時間だった

石垣空港

着いたー!!!

関西国際空港を午前7時頃に出発し、10時半頃到着しました。4年前に友達と来た際に、車がないと不便だったため、レンタカーを借りました。しかし、さすが沖縄です。約束した時間に空港に迎えは来ていません。10分以上経過してから、携帯電話を触りながらお兄さんが登場。

急遽決めた旅行だったため、メジャーなレンタカー屋はいっぱいだったことから、地元の方がやっているレンタカー屋を利用しました。迎えに来てくれたお兄さんは、見たところ同じアラサー世代。免許証を提示したところ、若干ガッカリされていたので「年下ですか?」とお伺いしたところ「僕が2個下ですね」とのご返答。

アラサー女子あるあるの「担当者が年下」に、こちらも少しガッカリです。

4年ぶりの運転にヒヤヒヤ

何を隠そう筆者は、筋金入りの「ペーパードライバー」です。運転は・・・約4年ぶりです。その状態で、よくもまぁ~レンタカーを借りたなと、今でも思います。無事故無違反で帰って来られたのは奇跡です。

しかし車に乗り込んでみたは良いものの・・・運転の方法がわかりません。ギアがどうしてもドライブに入らず・・・ガチャガチャ。

持っていたスマホで「運転 仕方」と検索を開始したところで・・・しびれを切らした先ほどのお兄さんが登場。

まるで自動車学校?運転するので見ていて下さい

お兄さん「どうしました?」

筆者  「ギアがドライブに入らなくて・・・」

お兄さん「ブレーキ踏んでないからでしょ?」

筆者  「あぁ・・・」

お兄さん「僕が空港の周り一周するから、横で見ていて下さい!」

ということで、2歳年下のお兄さんの運転指導が開始。「車間距離がね~」「曲がる時にはウインカーを~」など、まるで自動車学校です。

地元の仲間で飲むけど来ます?

この運転指導中に、かなり色々なお話ができました。何せノープランで出てきたため、観光スポットやご飯屋さんなどまったくわかりません。

ランチは比較的どこでも一人で入れるのですが、心配だったのは夜です。「一人でも気兼ねなく飲みに行けるお店ってありますか?」とお伺いしたところ「今日地元の友達と飲むんですけど、良かったらきますか?」と、ステキなお誘いが。

もちろん二つ返事でOKです。小さなレンタカー屋さんを利用して良かった!と、この時心から思いました。

大満喫!石垣島ゆるゆるドライブ旅

石垣島の地図

ドライブ中の景色

夜の予定は取りつけましたが、昼間の観光はもちろん一人です。お兄さんにオススメをしてもらった通り、島を時計回りに観光しました。1日あればサクッと回れてしまう小さな島です。夜ホテルに帰って携帯電話を見たところ、こんな風に1日で制覇できていました。

一瞬たりとも見逃せない窓からの絶景

ドライブ中、窓から見える景色がとにかく綺麗でした。時間がたっぷりとあるため、一人旅の強み「誰にも気を遣わず、行きたいところに行く」精神で少しでも気になるところはすぐに停車。中へずんずんと進んで行き、水に脚を付けて、少し休憩~!など、かなりのんびりとしたドライブ観光を満喫しました。

海に続く道透明な海水

お兄さんイチオシ!地元からも太鼓判「川平湾」

川平湾

地元の方もイチオシだったのがこの「川平湾」です。砂も真っ白でとにかく「The沖縄」が詰まっていました。 石垣島最北端

メジャー観光スポットでいえば、こちらの平久保崎も有名です。一人かつ、持ち前の敷居の低さで「写真撮って下さい」と5回以上も声を掛けられました。

「お姉さんも撮りましょうか?」「いえ、結構です」このやり取りが面倒くさいようでいて、実は意外と楽しかったです。

海だけではない石垣島の魅力

海沿い以外を走っていると、違う楽しみも隠れています。 石垣島の牛

牛たちものんびりとしているので、こちらまで気持ちの良くなる光景でした。まだ6月なのに最低気温が30度という石垣島。すぐに喉が渇くので、色々と寄り道も楽しみました。中でも小さなお店で買ったマンゴージュースが格別でした!

とっても無口なおばあちゃんが、サトウキビも付けてくれました。地元の方にお伺いしたところ、愛想が悪いのではなく、恥ずかしがり屋でみんな人見知りだそうです。「冷たくされた」と思ってしまいがちですが、話しかけてみると、みなさん意外とお話してくれます。

レンタカーの相棒はiPod

絶景を満喫しながら、一緒に楽しみたいのが音楽です。この旅行のために、電気屋さんでiPodを繋げるチューナーを購入しました。 ピンクのipod

また、最近はデジカメよりも、携帯電話で撮影する機会が増えています。これがあれば車内で充電ができるため、バッテリー切れの心配もありません。

そして地元の方はみなさん30キロで走行されていました。ゆっくり、のんびり運転するためにも、これは持参して正解だったなと思います。

女性の一人旅にはビジネスホテルがおすすめ

飲み会は夜からなので、夕方からはホテルで少しのんびりしていました。 ちんすこうアイス

価格面を重視したり、友達を作るためには、ゲストハウスもありだとは思います。ですが筆者は性格上、一人のスペースがないと落ち着きません。

旅行へ行く際は、少し値段が上がっても、ビジネスホテルに泊まるようにしています。女性はそうだと思いますが、水回りが安心できないと快適な旅行は難しくなります。

安いところであれば3000円台から泊まれるので、個人的にはビジネスホテルがオススメです。今回は市街地から少し外れの海沿いにあるビジネスホテルを利用しましたが、ツイン1泊3500円でした。

地元民あるあるがなんとも新鮮

日本国内といえども、沖縄はやはり南国です。太陽をいっぱいに受けて育った沖縄県民の「フツウ」は、本州育ちの筆者にはとっても新鮮でした。

地元の居酒屋さんで初日の乾杯

そして夜になり、地元の飲み会に参加させてもらいました。2歳年下の男の子5人と、筆者という不思議な組み合わせです。

ガイドブックには載っていない地元の居酒屋さんに連れて行ってもらいました。隣の席には15名ほどのスーツのおじさまたちが会社の飲み会をされていたので、地元の方が来られるお店!という雰囲気でした。

「チャンプルー」や「ラフテー」などの聞き馴染みのある沖縄料理から、見たことのない魚の唐揚げやお刺身など、料理もたくさん楽しめました。

お兄さん「この刺身食べてみ」

筆者  「いただきま~す!」

お兄さん「その魚まずいば?ねちゃねちゃしてるさ~!あはは~」

「え、じゃあ勧めるなよ!」と、思いつつ、沖縄ならではのゆっくりとした居心地の良さがここでも満喫できました。

ピッチャーで日本酒を豪快割り

目を疑ったのが、みんなのお酒の飲み方です。空のピッチャーと日本酒、水、氷、グラスを頼み、ピッチャーの中に日本酒とお水を投入。各グラスに氷を入れて、注いでいくシステムです。

全員、お水のようにお酒を注いで飲んでいました。少しでも飲むとすぐに注がれてしまうので、そのペースに圧倒されました。

ですが、女子の特権!お会計の際には「女の子だから1000円でいいさ~」。女に生れて良かったと思う数少ない?瞬間です。

知り合いのお店で飲み直し

2軒目もせっかくなので、お邪魔しました。すごくオシャレなバーで、店内にはさらに10人ほどの同級生が飲んでおり、ここでも一気に知り合いが増えました。店長さんが1年間だけ大阪に住んでいたということもあり、かなり話も盛り上がりました。

帰りはお酒を飲んでいたので、タクシーで帰りました。この時、市街地の近くのホテルにしておけば歩いて帰れたなと、次への教訓になりました。

満点の星空で夜釣りを満喫

翌日の夜には、前日友達になった子たちの釣りに便乗させてもらいました。よく釣れるスポットが、地元の人だけが知る穴場の場所らしく、かなり険しい道を入って行きました。 夜釣り

星がビックリするほど綺麗だったため、かなり一人で騒いでいたのですが、「魚が逃げるから静かにして」となだめられました。地元の方には当たり前の景色のようです。

それぞれが、おでこに探検家のようなライトを付けて釣りの準備をしていました。餌をしかけ、竿を立てかけた後は、みんなその場に寝頃がってゴロゴロ。

周りがとっても静かだったので、波の「ザザザ~」という音だけが響いていました。地元の方の日常を、ほんの少しだけ共有させてもらえた、ステキな思い出です。

十分過ぎるお土産たち

出発時には想像もつかなかった、本当にたくさんのお土産ができました。ステキな写真や思い出だけではなく、心境の変化や人脈など、今もこの先も大きく残る財産となっています。

帰宅後、自宅に贈り物が!

最初友達になったレンタカー屋さんのお兄さんから、嬉しいお土産が送られてきました。 石垣島産パイナップル

「マンゴーいるば?」と聞かれたのに、届いたのがこのパイン。どこまで行ってもマイペースな感じに、ほっこりしました。

一人では食べきれないので、友達や会社の人にお裾わけをして、美味しくいただきました!

SNSでいつでも体感できる石垣島

今回、友達になれた子たちとはFacebookで繋がっています。とっても綺麗な海の写真や、沖縄の方言での会話をしているのを見ていると、楽しかった旅行を鮮明に思い出します。

関西で生活し、日々の仕事に追われていても、気持ちがいつでも沖縄に飛んでいけるのは、とっても嬉しい特権です。

次に行くのが待ちきれない大切な場所

この旅行の後に、友達を連れて2回ほど石垣島に行きました。その際も現地の友達がバーベキューを企画してくれたり、交流は続いています。夏前になると「今年は来ないの?」と聞いてくれるので、毎年行けないにせよ何年かに1度は、必ず行きたい大切な場所になりました。

唯一の心残りは、海の綺麗な石垣島なのに、シュノーケリングなどマリンスポーツができなかった点です。次に行く時には、しっかり満喫したいと思います。

そして友達と一緒に訪れたとき、「全身で石垣島を感じられるのは、やっぱり一人旅だな」と痛感しました。友達と行くのも楽しいですが、日常にはない「異空間」に飛び込めるのは、一人旅だけの特権のようです。

著者:橋本幸

フリーライター(関西在住)
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銀行員からOL、コピーライター、業界新聞の記者など、これまでに様々な仕事を経験。現在はwebを中心に、ジャンルを問わず幅広いライティングを行っています。