ニュルンベルク・フュルト裁判所 600号陪審法廷 ~ナチスが裁かれた法廷~
街の東側に位置するコングスハレ、ツェッぺリンフェルトとは反対の西側に、戦後、ナチスの戦争犯罪人を裁いた「ニュルンベルク裁判」の法廷が、今も現役の裁判所として使われています。その裁判所の一部が「ニュルンベルク裁判」の博物館として、公開されています。
多くのガイドブックにも紹介さていますが、街の中心部から離れていることもあり、地図が載っていないものもあるので、行き方を紹介します。
ニュルンベルク中央駅から地下鉄を利用してBärenschanze駅を下車。駅を背に、乗ってきた地下鉄と同じ進行方向にFürther通りを歩き出して、数分ほどで右手に裁判所が見えてきます。案内の看板も出ているので、道に迷うことはないと思います。
入場料は5ユーロ。館内の説明文は英語とドイツ語のみで、無料でオーディオ(英語有)を貸し出ししてくれます。(2014年6月の情報)
イントロダクション
公式サイト:Memorium Nürnberger Prozesse (nuernberg.de)
名 称 :Memorium Nuernberger Prozesse
住 所 :Barenschanzstrasse 72 90429 Nurnberg
博物館の中は法廷が一部再現され、裁かれたナチスの24人の幹部の等身大のパネルがあり、当時の法廷の様子を撮ったVTRも流れています。
また日本の東京裁判のコーナーも設けられています。
実際にニュルンベルク裁判で使用された600号陪審法廷は、時間帯によってはツアー形式で見学できます。博物館にある館内の窓から法廷を覗くことができます。
館内には地元の学生(日本で言えば小学校~高校生くらいの年齢)が、課外授業の一環として来ていて、博物館発行のレジュメの空欄を必死に埋めている姿も館内のあちこちで目につきます。
<【第5回】ナチスの党大会が開催された街、ニュルンベルク-その1
【第5回】ナチスの党大会が開催された街、ニュルンベルク-その2
同シリーズが「ヒトラー 野望の地図帳」として書籍化
同シリーズが書籍化され、各書店の歴史の棚の世界史やドイツ史のコーナーに置かれています。web記事とは違う語り口で執筆していて、読者の方々からは、時代背景が簡潔でわかりやすい、学者とは違うテイストが新鮮、という感想をいただいております。
歴史好きはもちろん、ちょっとマニアックなヨーロッパ旅行をしたい方々の旅のお供になる本です。
著者名:サカイ ヒロマル
出版社:電波社
価格 :1,512円(税込)