観客を惹きつける英語スピーチテクニックを身に付けよう
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英語の資格試験の中には、スピーチやプレゼンテーションなどが求められる試験も存在します。また、英語でビジネスや生活をしていく場合も同様に、スピーチ・プレゼンが必要な場面に遭遇することがあります。
そこで今回は、英語でスピーチをしていくために覚えておきたい、10個のテクニックについてまとめまし。
英語のみならず、日本語でのスピーチにも活用できる内容もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
間を入れる
聞き手に「ここが聞きどころだよ」というメッセージを伝える手段の1つとして、その前後に間を入れるのが、聞いてほしいメッセージを効果的に伝えるコツです。
目安は「心臓の鼓動3回分」だそうです。
“WIIFY”を印象的に伝える
“WIIFY”(ウィッフィー)とは、“What’s in it for you?”という意味の略です。日本語で表すと、「相手に何の役に立つか?」、つまり、聞き手のメリットを指します。
スピーチやプレゼンテーションは、この“WIIFY”に焦点を当てて話していく必要があります。
そして、それを効果的に伝えるには、印象的な「キャッチコピー」を使うことです。
印象的なフレーズを強調したり、繰り返し使うことで、相手により強い印象を与えることが出来るのです。
「つかみ」に要注意
スピーチの冒頭のつかみというのは、観衆・聴衆を引き付けるための、大切なポイントです。
プレゼンターに指示をする人がいるのであれば、その人に従えばいい話ですが、そうでない場合は、自分から、話を切り出さなくてはなりません。
「こんにちは、○○です。本日は~・・・」など、普通に始めるのもありかもしれませんが、これでは観衆・聴衆の方の興味を引き付けるには、少し弱いです。
「みなさん、実は○○は××だということをご存知ですか?」みたいな疑問文で始めたり、数秒から1分程度の簡単な寸劇から始めてみるなど、創意工夫をすることで「お?」と思わせることが大切です。そのあとから、自己紹介に入ると良いでしょう。
最初の方で関心を引くことが出来れば、スピーチの内の大半の時間、興味を引き続けることが可能なのです。
原稿を見ない
スピーチの中には、原稿を読みながらスピーチする場合もあります。しかし、顔を上げずに原稿を棒読みする演説は、観衆・聴衆に退屈感を与えてしまいます。
原稿・メモを読まず、観衆・聴衆とアイコンタクトを取りながら喋ることで、少しでも観衆・聴衆に、自分のスピーチに興味を持ってもらいましょう。
また、原稿・メモを見ずにしゃべることで、観衆・聴衆が退屈そうだったら面白い小話を挟むとか、身振り手振りを交えたり、ステージ一杯に移動しながら喋ったりなど、スピーチに工夫を入れる事も可能になります。
ジェスチャーを交える
ジェスチャーを付けて喋ることは、ただ淡々と喋るよりも話に抑揚が付きますし、観衆・聴衆の注意を話者に向けることが出来ます。人間というのは、視界のなかに動く物体が存在する場合、そちらに目が行きやすいのです。
ただし、状況・場面にもよりますが、余り過度なジェスチャーは、かえって悪い印象を与えるかもしれませんので、手を軽く動かすなど、適度なジェスチャーを心がけましょう。
口語表現を使ってみる
場合によりますが、スピーチでは積極的に口語表現を使ってみましょう。熟語やイディオムを使い、聞き手の注意を引くような文章を作りましょう。
カジュアルな表現を使うと、例えば資格試験の面接官などに「できるな」という印象を与えることが出来ます。
疑問文を効果的に使う
疑問文を観衆・聴衆に投げかけるのは、彼らの興味を引くためのテクニックの1つです。
実際に答えが返ってくることはないでしょうが、疑問文を適度に混ぜることで、聞き手の注意をぐっとひきつけることが可能です。
ただし、乱用は相手を不快にさせる場合があるので注意が必要です。
「エレベーター・スピーチ」を使う
エレベーター・スピーチとは、「エレベーターの中にいる30秒の内でも出来るプレゼンテーションの手法」です。
このエレベーター・スピーチでは「エレベーターに乗り合わせる」「プレゼンで心を開かせる」「相手の心を掴む」「相手の心を動かす」という、これらの事を30秒で行おう、というテクニックです。
エレベーター・スピーチで大切としているのが、「最初の一言」「伝えたいこと」「終わりの一言」としています。
これらの「本当に話したい事、はなさらなければいけない事」に重点を置いて伝えることが大切なのです。
また、伝えたいことを一つに絞り込むことで、絞り込まない時よりも強いインパクトを残せるとしています。
“Rule of Three”を活用する
“Rule of Three”とは「3つのルール」のことで、単語や例、フレーズを組み合わせて話す時は3つにすることで、テンポよく観衆・聴衆に語りかけることが可能、というルールです。
「まず最初に」「2つ目に」「そして最後に」と、多すぎず、少なすぎないちょうどいい数字が、3なのです。
余りに長すぎると観衆・聴衆は飽きてしまいますし、逆に短すぎると物足りないスピーチになってしまいます。
「決まり文句」を用意しておく
英語のスピーチで重要とされている「決まり文句」は、ぜひ覚えておきましょう。
特にスピーチ初心者の場合、そのような決まり文句を覚えていることで、スピーチの「間」のつなぎ方に活用できますし、ネタの引き出しも増えて、スピーチの印象も変わってきます。