ネットワークをつなぐ仕事をする~情報化社会で手堅い資格~
皆が持っている資格は、他の人に任せよう!
業種を限定しない資格というものは元々その資格保持者数も多い傾向にありますが、昨今の雇用情勢の中では、汎用な資格の保持者はさらに伸びていくものと思われます。
高校在学中に取得している人も多数いる簿記検定に至っては、自動車免許と同じニュアンスのものになりつつあり、もはや無いよりはあった方がいいという程度の資格に過ぎません。
「これから役立つ資格取得を考えている」「転職を考えている」という人は、みんなが持っている資格よりも、専門的な資格・知識を身につけての転職活動が手堅いと言えます。
専門的な資格取得の壁
しかし、専門的な知識や技術はなかなか身につき辛い場合もあり、特に未経験分野の開拓は苦労もひとしお。
専門職種についていないとその存在さえ知られない、という資格すらあるほどです。
専門的な職種に的を絞った技術者を目指すのなら、元々の興味などを活かした分野に焦点を当てて開拓するのが良いかも知れません。
もしくは、得意分野にこだわらないのであれば、時代のニーズから資格を選ぶと無難です。
そして、今ニーズが高いのが、電気通信業の資格です。
まだまだニーズが高い電気通信業
情報化社会の進展とともに社会の隅々にまで浸透したコンピュータやネットワーク。
電話回線やCATV回線、光ファイバーケーブルなど情報通信の基盤となるネットワークのことを情報インフラと言いますが、近年の情報インフラは様変わりを続けてきています。
その情報インフラを整備する電気通信業界で役立つのが電気通信設備工事担任者や電気通信主任技術者などの資格です。
電気通信ネットワークの技術と機能は、情報化社会の中枢になくてはならない存在と言えます。それだけに、ユーザーの端末設備などを情報通信インフラに接続する設備工事や、維持を行ったり工事の監督が出来る資格はニーズが高いと言えます。
事務系の必須資格でもある簿記検定などや、行政書士などの難関サムライ資格と呼ばれるものに比べると知名度が低いものの、キャリアアップ・昇給・転職が狙えます。
個人と世界をネットワークでつなぐエンジニア!需要が高い2つの資格
資格を持っていることが電気通信事業で求められるスキルともなり得るまさに神資格。
IP化するネットワークシステム、情報セキュリティ、設備などの構成の変化にともなって、電気通信設工事担任者、電気通信主任技術者のスキルアップがこれからの課題となっていることもあり、まだまだ需要と活躍の場に大きく広がりを見せてくれる資格であると言えます。
電気通信設備工事担任者
工事担任者とは電気通信回線設備や自営電気通信設備、または端末設備の接続工事を行う(監督する)責任者です。
名前が長いので、「工事担任者」または「工担(こうたん)」とも呼ばれます。
AI第一種~三種、DD一種~三種、AI・DD総合種がありますが、これから取り組むのであればDDかAI・DD総合種が良いでしょう。(AIはアナログ、DDはデジタルのことを指します。)
実務では、ユーザーと情報通信インフラ(光ファイバ網など)を接続する作業や、工事を行うのに必要な設計管理・施工管理、電話通信工事・ネットワーク施工構築、などで活用できます。これらの業務に携わる、電気通信事業・通信設備工事業・電気設備工事業・電信機器販売業などで優遇されるでしょう。
多様化・複雑化が止まらない情報通信においては他の資格よりもニーズがはるかに高く、今後変化・拡大すると思われるITシステムに対応するスキルを磨くことで、更なる給与UPや昇格も狙えます。
しかも、受験資格はありません(実務経験によって一部免除はあります)。
電気通信主任技術者
電気通信主任技術者は、情報ネットワークの高度化を支えるエンジニアの資格で、超難関ながらこの資格を保持しているというだけで就職が決定するとも言われています。
第一種・第二種伝送交換主任技術者と線路主任技術者に分けられていて、電気通信事業に必要な伝送交換設備および線路設備それぞれのネットワークの工事・維持・運用を行う(監督する)国家資格です。
受験資格はありません。