【第4回】「気」だけじゃない!体をめぐる漢方の不思議なエネルギー「精と神」|トピックスファロー

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2015年7月10日
【第4回】「気」だけじゃない!体をめぐる漢方の不思議なエネルギー「精と神」

「精」とは生命エネルギーの源(活力のようなもの)で、「神(しん)」はいわゆる心の働きのことです。臓器をコントロールするのは、西洋医学では「脳」の働きとされますが、漢方では「神」の働き。それは五臓に宿っているものなのです。

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「精力」の「精」は命の源

たとえば、私たちの暮らしにおいて、電力という「動力」を得るためには、石油や石炭などが必要です。では、前回お話した「血・津液」の動力である「気」は、何が源となっているのでしょうか?それがわからなければ、「健康に“気”をつける」こともできないのです。

実は、この「気」の源となるものを「精」といいます。今回は、この「精」についてとりあげましょう。

生まれながらに備わっている「先天の精」

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「精」も、「気」同様に見えるものではありません。しかし、二つのタイプがあります。 一つは、「先天の精」です。腎臓に貯えられているので、「腎精」ともいいます。

「先天」という言葉からもわかるように、両親から受け継がれたものです。ですから、人間(生物)として生きていくために、必要不可欠な最低限の要素ということになります。すなわち、次の世代へ種を存続させるために必要な「生殖」、生殖可能な体に成熟させる「発育」、そして命あるものの必然としての「老化」にも関わるものです。

この「先天の精」が不足していると、発育が悪くなります。体が弱く病気がちであるばかりではなく、生殖に必要な二次性徴などにも影響が出るので、精通や初潮にも遅れがみられます。また、大人になってからは毛が抜けたり骨がもろくなったりというように、老化が早まります。つまり、「気」の源となるものの一つである「精」が弱いので、どうしても「気」のはたらきも弱くなる、というわけです。

命を支える「後天の精」

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しかし、子どものころはよく病気をしていたけど、今はとても健康に過ごしている、という人も少なくありませんよね。 実は、そうした「先天の精」を補ってくれるのが、もう一つのタイプの「精」、「後天の精」です。
「脾」や「胃」の働きによって、食べ物から「後天の精」が作り出されます。「先天の精」は、歳とともに消耗するものなので、程度の差こそあれ、誰でも歳をとればその働きは弱っていきます。

しかし、食べ物を摂ることによって「後天の精」が作られて、消耗した「先天の精」を補ってくれるので、生きていくことができるのです。
当然のことながら、「後天の精」は日々の「気」の源となります。それが、私たちの生命活動を成り立たせているもの、ともいうことができます。

以上を簡単にまとめると、私たちは両親から生きるために必要な力の源「先天の精」をもらって生まれ、以降は食べることによって「後天の精」を得、「先天の精」の消耗を補いながら生きている、ということになります。
つまり、子どもの時には体が弱くても、しっかりと食事をして「後天の精」を補えば、健康になることができる、ということですね。

「精」「神」とは?

心は「脳」ではなく五臓に宿る。

さて、「気」は私たちの命にとっては動力であり、その動力を生み出す源となるのは「精」であるということがわかりました。これらは、目に見えるものではありませんが、確かに私たちの体のなかに“ある”ものなのです。

では、同様に目には見えないけれども、確かに“ある”ということは誰もが体験的に知っている「ココロ」は、漢方ではいったいどこにあるのでしょう?
近年、私たちの「ココロ」は、脳の様々な働きであるということが明らかになってきました。ですから、私たちは「ココロ」について考えるとき、それは「脳」のはたらきであると理解しています。

しかし、私たちは「胸がいっぱいになった」などという表現を頻繁に使います。また、ここ数年で定着した「ムカつく」は、少なくとも「脳」の状態をいうものではなく、胸のあたりの状態をいう言葉ですよね。あるいは、「あの人は腹黒い」、「腹が立つ」などとも言います。
「ココロ」は脳にあることは明らかにわかっているのに、こうした伝統的な感覚を私たちは残しているのです。

漢方では、まさにこうした言葉の通り、「人間の精神的な働きは五臓と関わる」と考えます。五臓には、それぞれに「何か」が宿っていて、それがさまざまな働きを持つのです。これを「神(しん)」と呼んでいます。この「神(しん)」には、例によって五行にしたがって、「魂・神・意・魄・志」の区別があります。

5つの「神(しん)」とそのはたらき

・魂(こん):肝臓に宿ります。意識的な活動に関わっています。ぼんやりして何も手につかないような状態を「魂が抜けた」といいますね。
・神(しん):心臓に宿ります。他の神(魂・意・魄・志)を統括する最上位の存在です。あえていえば、西洋医学の「脳」の立場に近いものといえるかもしれません。
・意(い):脾臓に宿ります。単純な記憶や、思考を組み立てます。
・魄(はく):肺に宿ります。無意識、本能的な精神活動に関わります。
・志(し):腎臓に宿ります。目的や目標をたてて、それを達成させるにはどうするかといったことを具体的に考えます。

「魂魄」とか「意志」といった熟語を、無意識のうちに連想した方もあるかもしれませんね。こうした熟語の意味を考えるとイメージしやすいかと思います。

すでにお気づきかと思いますが、五臓と5つの神(しん)は、密接に関わります。つまり、五臓のなかで調子の悪いものがあれば、そこに宿る神(しん)のはたらきも悪くなるというわけです。

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たとえば、緊張するとドキドキします。ドキドキするから緊張も高まりますし、緊張するから胸の動悸も激しくなる、ということはよくあることですね。そしてこの動悸を鎮めれば、落ち着くことができるということを私たちは経験的に知っています。
このように、心臓の働きと神(しん)の働きは、お互いに影響を及ぼし合っており、他の臓器とそれぞれに宿る他の神も同じなのです。

このように漢方で考える私たちの「ココロ」のはたらきは、脳のはたらきではなく、あくまでも五臓の調和が生みだすものなのです。

漢方の不思議なエネルギー「気・精・神」

詳細なデータに基づいて論証する西洋医学に対して、「気・精・神」のように目に見えないものも含めて生体を解釈しようとする東洋医学(漢方)は、かなりファンタジックです。時には、好ましくない習慣や迷信も加わりますので、なんとなく胡散臭く感じることすらあります。

しかし、私たちの身の回りには、科学的に解明できないような不思議は、まだまだたくさんあります。漢方で考える、生まれながらに強く生きようとする力、そして失われたものを補おうとする力、調和をとろうとする力といった“目に見えないエネルギー”を普段の生活で意識すると、それがとても理屈にかなったものであることに驚くことも少なくありません。

もし今、あなたが何らかの体の不調を感じているなら、「気・精・神」といった生命がもつ不思議な力を意識して生活してみてください。あなた自身の「命の力」を思い起こしてみましょう。

tanno_seishin_004 心理カウンセラーのお仕事で、30代のママから相談を受けました。
そんな彼女の悩みは、お姑さんとの関係でした。彼女の嫁ぎ先は、自営業をしています。

そのために、結婚当初からおっとりした彼女には、自営業の嫁は務まらないと反対していたそうです。それでも彼女は、お義母さんに気に入ってもらえるようにがんばって来たそうですが、最近はストレスで夜眠れなくなってしまったとのご相談でした。

お話しを聞いていて、彼女の考え方の方向性を変えるようアドバイスをしました。世の中同じような悩みを持っている方は多いでしょうから、参考までにご紹介しましょう。

姑が嫌味を言ってきたら、「夫」という印籠をかざす

姑が嫌味を言ってきたら、深刻にならずに聞き流しましょう。
母親というものは、息子の嫁に対してある程度夢を抱いているものです。
相談者さんの場合、お義母さんの夢描いていたお嫁さんのイメージと少し違っていたのだと割り切りましょう。 姑

相談者さんのご主人は、相談者さんのおっとりした雰囲気を好きになったのですから、もっと自信を持った方が良いですよ。

でも、「自営業の嫁となるのだから、バリバリ仕事の出来そうな女性が良い」と思うお義母さんの気持ちも一般的でしょう。
ただそんな理由で、相談者さんの外見から判断して初めは反対されたのでしょう。

でも、一応結婚を許されているのですし、将来家業を継ぐのは相談者さんのご主人なのですから、相談者さんも社長の奥様として相応しい技量を身につけなければなりません。
それに相談者さんは外資商社の秘書室でお仕事をされていたのですから、おっとりしていても仕事の能力はあるのです。自信を持って下さい。

お義母さんの言葉に、いちいち深刻にならずに聞き流しましょう。家事のこと、仕事のこと、子育てのこと、さまざま口を出してこられるのでしょうが、
「お義母さん、ご心配して下さってありがとうございます。主人に相談してみますね!」
と答えておくのです。

その場であなたの意見を言ったり、反論したりするのは逆効果です。嫁の意見は、何を言っても姑からは腹が立つものです。 正しいかどうかではなく、反論されたことに腹が立つのです。

ところが、愛する息子から反論されても腹が立たないのが母親の不思議なところです。「嫁に言わされてるんだろうな」とは思っても、息子と喧嘩になりたくなければ引きさがってくれます。
多くの場合、その時の不満は、嫁のところにやってくるでしょう。でも、それは、知らぬ存ぜぬで貫き通すのです。

「うちのだいたいのことは、○○さん(夫)の意見に従うようにしています、○○さんとお話して下さい。お義母さんのご意見は伝えておきますね」
といった感じです。

こういうと、暖簾に腕押しですし、嫁にねじこんだことが息子にばれて、息子から文句をいわれる結果となる、ということをお義母さんにも学習してもらえます。

相談者さんの「栗ごはん事件」


相談者さんの場合、敬老の日に赤飯の栗ご飯を作ってお皿に入れておすそわけしたら、毎年、お義母さんはなんの感想も言わず、もち米栗ご飯を入れてお皿を返してくるそうです。
お義父さんからは「赤飯の栗ごはん、美味しかったよ」と言われたそうですから、好評だったわけですし、お義母さんも食べているということですよね。

栗ごはん

残さず美味しく食べてくれたのなら、こちらも残さず美味しく食べて、毎年食べ比べで良いではありませんか?
けどお礼を言うときに困るということでした。
お義母さんの意図なんて考えずに、素直に「白い栗ごはんも美味しいですね。 お義母さん、ありがとうございます。私のお赤飯の栗ごはんはいかがでしたか?」と聞いてみましょう。

「うちの栗ごはんは、いつももち米だから」
とお義母さんは答えるでしょう。
「これがうちの味よ」と言わんばかりに!
「だったら、お赤飯の栗ごはんはどうですか?」
と悪びれずに聞いてみましょう。
普通は「まあまあね」なんて感じで終わるでしょう。
そのときは、「ありがとうございます。また作りますね」と明るく答えれば、喧嘩になりようがありません。
反対に意地悪く「お赤飯は嫌いなの」と言われたときは、「そうでしたか。知らずにすいません。この次は白い栗ご飯にしますね。」と言って、
次回はお義母さんの言うとおりにしてあげましょう。

これで、相談者さんの勝ちです。勝ち負けの問題ではありませんが、絶対喧嘩になりませんし、人は悪びれずにニコニコ答えられると、嫌みや皮肉を言った方が、何だか悪者になった変な気分がして後味が悪いものです。
こういうことが重なると、お義母さんも、無駄な戦いを挑んで来なくなるでしょう。

その代わり「うちの嫁は鈍くて、何考えているのかわからないわ」位は言われるかもしれませんが、少なくとも戦いにはなりません。

アドバイスのまとめ

相談者さんには、言葉の裏読みをしないようにアドバイスしました。
相談者さんにも、お義母さんに対して「お姑さんは自分のことを嫁として認めていない」という被害妄想から色眼鏡で見ている所もあります。

相談者さんに会社の仕事を任されているのですから、お義母さんのお小言を、会社の先輩の言葉だと思えば、ただの注意で嫌みでも何でもなく思えるかもしれませんよ。

それに多少の嫌みが含まれていても、もう結婚して7年にもなるなら、お義母さんの性格を見極め、理解して、上手に振舞いましょう。あなたをお義母さんも認めていますよ。

******これが相談者さんへのアドバイスでした**********

姑とは争わないのがコツ!


愛する息子と仲良くしていたい親ほど、嫁と敵対しがちですが、それは寂しいからです。
だったら、そのお義母さんの寂しい気持ちをくみ取って譲歩してあげればよいのです。
嫁と姑は、本妻と愛人の戦いに似ていると思います。

だったら、お義母さんに形式上本妻の座を譲ってあげて、相談者さんは、一歩引いて愛人の座に収まっていればいいのです。だって、戸籍上は、相談者さんが本妻ですし、愛情も相談者さんにあるのですから。

息子にとって、母親は絶対です。妻が母親に優しくしてくれたら、妻の親にも優しくしてくれるものです。
「お義母さん」は夫の母親なのです。血の繋がりはどうにもなりません。

それに、自分の母親を無視して妻の言いなりになるような男性は、自分が一番大切な人です。今の自分さえ幸せだったら、母親の気持ちも関係ないということです。

自分を生んで育ててくれた母親を平気で裏切れるのですから、自分の妻なんて他人ですから、もっと平気で裏切りますよ。

慣れ親しんだ家族への態度が今の母親への態度なのです。つまりは今の母親に対する態度が、老後の妻に対する態度だともいえるということです。

そう考えれば、お義母さんとの争いは不毛です。だから「暖簾に腕押し」作戦が一番なのです。
嫌みを言われても、深く追求せずに、鈍くて気付いていないふりをするのです。
いつもニコニコ受け流して、何でも自分の都合の良いように解釈していたら、姑の方がアホらしくなってしまうでしょう。

「うちの味はこうだから」と言われたら、「美味しいですね。がんばります。」と答えましょう。
おふくろの味を嫌いな息子はいません。だから、夫のために素直に教えてもらいましょう。

息子が幸せだとわかると姑は嫁に優しくなるもの?


愛する息子が結婚前と同様に自分に優しければ、姑は嫁に無駄な戦いは挑みません。
また、息子が嫁に大切にされているとわかると、満足するものです。
さらに、嫁の実家よりも優先してくれているとわかると、却って気遣ってくれたりもすることもあります。

「北風と太陽」というお話があるように、太陽でお義母さんの心を適度に満足させるように振舞っておくことも必要です。

家族

姑は嫁に不満を持っていて当たり前なのです。
それなら、「できの悪い子ほど可愛い」ならぬ、「できの悪い嫁ほど可愛い」と思ってもらえるように努力してみるのも一つの方法かもしれません。

そうなれば嫁に余計な期待をしなくなり、争いになりようもないので、嫁の悪口も言いようがありません。
そのうち「息子を大切にしてくれるならいいや!」と思うようになるでしょう。
「嫁と仲良くしていたら、もれなく息子が付いてくる」と姑に思わせればこちらのものです。

いかがですか?
母親も妻も、いわば、同じ男性を愛している女性です。
夫に「妻と母親のどちらを愛しているか」なんて選択できるものではありません。
夫を愛しているなら、「できの悪い嫁」に徹して、どうせ形だけなのですから、お姑さんには本妻の座だって譲ってあげましょう。

それに、これは初めのうちだけです。そのうち、お姑さんにも平気で言い返せるくらい仲良くなれます。
息子の嫁の性格が良いことが分かれば、母親は息子を託してくれるものです。
それまでの嫁いびりは、息子を託せる女性かどうか試されているのだと思って信じて待っていましょう。

但し、夫が完全なマザコンで、妻を一切かばってくれずに、ストレスでどうにかなってしまいそうなら、自分が壊れる前に離婚をしましょう。

人によっては離婚した方が良い場合もあるので、それは、あなたの判断次第です。幸せになるために、敢えて離婚を選択した方が良い場合だってあります。
でも、早まった選択はしないでくださいね。

著者:IRU

WEBライター テキストライター
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WEBやテキストのライティングをしています。
政治経済、歴史文化に関するテーマのライティングが得意ですが、医学や料理、生活雑貨やプログラミングなどと幅広いことに関心を持っています。お仕事をいただきながらいろいろな勉強するのが、とても楽しいと思う毎日です。
大好きな場所は、「図書館」。地元の図書館が最近新しくなったので、納税者として“もと”を取るためにも、ガンガン利用しています。まだまだ図書館のサービスを利用しきっていないと思うので、さらに「使い倒す!」が目標。
昨年までは細々とやってきたライティングですが、一念発起して今年から本格的に取り組むことにしました。お仕事をする上で一番大切にしていることは、「締め切り厳守」。インフルエンザだろうが、葬式だろうが、何があっても「締め切りは守る!」が信念です。