注意していても危険!交通事故につながる運転とは
交通事故は、一瞬の不注意・判断ミスで一生をひっくり返すような取り返しのつかない結果を招いてしまうものです。だからこそ、自分で起こさないように常に注意して車を運転しなければなりません。
しかし、自分がどんなに注意していても先行・後続・隣車線・対向車が事故を起こしてしまって巻き込まれてしまうというケースも世の中にはあるのです。そして、交通ルールを守らない危険な運転がこのような巻き添え事故を引き起こす原因になってしまうのです。
交通事故死者ワースト1の名古屋で目立つ「名古屋走り」
毎年発表される交通事故死者数で、平成15年度以降ワースト1を9年連続で取り続けているのが愛知県です。交通事故の原因には路面状況やスピードの出しすぎなどがありますが、愛知県の場合は運転が乱暴すぎることで死亡事故が多発しているとみられています。
中でも、名古屋市は特に運転が乱暴で「名古屋走り」と揶揄されているほどです。名古屋走りとはどのような運転をいうのでしょうか?
マナーどころか交通ルールすら無視する名古屋走り
名古屋走りの特徴として言われるのが「事前にウィンカーを出さないどころか前触れなく車線変更や右左折を行う」「制限速度を守らない」「左車線から交差点を右折」「赤信号に代わっても交差点に進入」「救急車などの緊急車両の走行に合わせて信号無視」という、マナー以前のルール違反が目立つ運転です。
このような危険な運転を行う理由には県民性などもありますが、「自分は運転が上手いからルールを守らなくても事故にならない」という驕りがあるものと言えます。このような考え方は不良少年の「大人の決めた下らないルールに縛られたくない」という考え方に通じるものがありますが、さすがに良い大人が持っていていい考え方とは言えません。
走り屋が引き起こす峠道・高速道路での事故
漫画や映画などでは交通量が減少する夜の峠道や高速道路をサーキットに見立てて競争する「走り屋」が主役の作品をよく見かけます。このような走り屋の存在は創作上の世界だから許されている面があるのですが、現実には事故を引き起こす危険性さえ秘めているのです。
例えば峠道での活動を主体とする走り屋の場合、片側1車線の道路を目いっぱい使って競争やタイムアタックを行う為、対向車と正面衝突したりカーブを曲がりきれず谷底に落下したりするケースが目立ちます。
高速道路で活動する走り屋の場合、一般車両や運送車両に激突したり自爆事故を起こして他の車両を巻き込む事故を引き起こすケースが後を絶ちません。
危険運転を減少させるには意識改革が必要かも…
このように、運転技術の高いプロのドライバーを気取って事故を起こし他の車両や通行人を巻き込んでしまうケースというのは意外に多いものです。どんなに自分が事故を起こさないように注意して運転していても、事故を起こすような運転をしている人が周囲にいたのでは安全運転も台無しになってしまいます。
このような危険な運転をする人は、それがかっこいいと思ってやっているのでたとえ警察から厳しく叱責されたとしても「妬んでいる」と解釈してしまう事さえあります。
危険な運転は運転上手ではなく、社会問題になるくらい格好悪いものとして意識改革を進めていかなければならないのです。