ごはんの美味しさを伝える!お米マイスター
和食の主役と言ったら、やっぱり「ごはん」ですよね!炊きたてでツヤツヤのごはんを食べると、日本人で良かった~と思います。(お米は、日本だけで食べられているものではありませんが・・・)
今世界では、お米が栄養豊富で、しかもヘルシーな食材として改めて注目されています。 その一方で古くから、お米の食文化を持つ日本は、どうでしょうか・・・? 近年、日本ではパンなど他の食品を食べる人が増え、お米を食べる量が減っているんだとか。
そこで、多くの人にお米の良さを再認識してもらうために、登場したのが「お米マイスター」という資格です。このお米マイスターは、日本米穀小売商業組合連合会によって認定される資格で、お米屋さんなど専門の知識・技術を持った人にしか受験資格はありません。
ドイツ語で“巨匠”や“師匠”という意味がある「マイスター」。お米マイスターに関しては、「マイ=お米」「スター=星」という語呂合わせで、「お米のことに明るい人」という意味で使われています。
お米マイスターの仕事
お米(ごはん)の美味しさをもっと沢山の人に知ってもらうべく誕生したお米マイスターですが、全国でも約4,000人とその人数は決して多くありません。その理由は、先ほども述べたようにお米の専門知識・技術を持っている人にのみ受験資格が与えられるから。人数が少ないので、一人ひとりが担う役割は、とても重要!毎日、お米の良さを広めるために、一生懸命働いています。
お店での日常的な仕事
資格取得者のほとんどは、街のお米屋さんです。消費者へのお米販売のほか、稲作農家との情報交換や水田の視察、新しい品種の研究、毎年の作柄や品質の動向調査などを行っています。
その他の活動
資格取得者同士が“お米マイスター全国ネットワーク”を作り、様々な活動を行っています。 主なものを紹介しましょう。
- 「ごはんパワー教室」と題して、地域の小学校でお米や食事に関する授業を行っています。
- 取引のある飲食店に、お米に関する雑誌「知って納得こめベジブック」などの情報提供をおこなっています。
- 季節ごとにお米や旬の食材、それらを使った料理レシピを載せた「四季の食だより」を年に4回、資格取得者が在籍しているお店から配っています。
- お米マイスターお勧めの“ごはんが美味しい飲食店”の情報を幅広く提供しています。
- 資格取得者同士の経営や技術の情報交換、知識の向上を目的とした講習会を開催しています。
お米の博士号!お米マイスターの資格試験
“お米の博士号”とも言われているお米マイスターの資格試験について、少し詳しく紹介したいと思います。
受験条件
- 米穀の届け出事業者のうち、小売業を営む人とその家族、従業員
- 米穀小売業に5年以上従事している人
- 都道府県米穀小売商業組合に加入している人
ランク
お米マイスターの資格には、2つのランクがあります。
三ツ星お米マイスター
お米についての幅広い知識が求められる筆記試験。 試験科目は、「米の品種特性」「精米技術」「米の保存と保管技術」「炊飯特性とブレンド特性」「店内レイアウトと接客」「お米の栄養学」「お米の表示と法令順守」があります。
五ツ星お米マイスター
三ツ星マイスターの資格を取った人を対象に行われる実技試験。この資格には3年の有効期限があり、それを過ぎると、資格更新のための講習を受けなければいけません。 試験科目は、「精米技術試験」「玄米鑑定試験」「商品説明試験」「炊飯技術試験」「食味官能試験」「ブレンド技能試験」「炊飯指導試験」があります。
※お米マイスターの資格試験の詳細については、お米マイスター全国ネットワークのホームページをご覧ください。