無理な保険料&無駄な保険内容をカットしよう
一昔前、生命保険はいわゆる『保険のおばちゃん』に任せていれば安心で、また生命保険の内容もシンプルで保険料だってほぼ一律、保険は『どこの会社でも同じ』と言われ、安定していました。
しかし、今となってはどこの会社でも保険は同じということはありません。無理や無駄のない自分のライフプランに合った保険を選ぶには自分で保険商品を見比べ選んでいく必要があるのです。
シングルの人、結婚し子供が生まれた人、退職して老後の生活に入った人、独立開業した人などそれぞれのライフスタイルによって、どこに重点をおいた保険選びが適しているかが変わってきます。
本来保険はいざと言う時の経済的なリスクをカバーするためのものです。
ライフスタイルやプランに合わせた無駄のない保険選びは、それに適したポイントと時期があるのです。
ポイント① 【死亡保障】見直しの時期&ポイント
例えば今現在独身だとしても、近々結婚する予定があるなど必要な補償額が上がる事が予想されるなら独身のうちにある程度の補償額を備えておくのも、保険の考え方としては無駄ではないかもしれません。
独身時代
シングルの時には、高額な死亡保障は無くてもOK。
独身時代の必要な死亡保障額は、もしもの時の葬儀代がまかなえる程度といえます。
ただし、年齢が若い時期は月々の保険料も安くなります。
必要となる保障を確保しながら老後の貯蓄を確実にしていくため、シングルのうちに生涯保障のベースとなる終身保険に加入し、結婚などライフステージが変化するポイントを迎えた時に保険内容を見直していくと良いでしょう。
結婚・出産
結婚し子供に養育費がかかってくる時が、一番死亡保障が必要になる時期と考えましょう。
子供がいることで配偶者が簡単に仕事へ出ることが出来なかったりなど、子供が多いほど教育や養育にかかる金額も増えていくので、もしもの時の死亡保障が重要なポイントとなるのです。
しかし子供の年齢が上がっていくに従って、必要な死亡保障額もだんだんと減っていきます。
退職
そして退職する頃になり、退職金や一定の生活費の貯蓄などが出来ていると必要補償額はシングル時代同様葬儀代程度で充分だといえるでしょう。
独立開業
独立開業者の保険は会社員よりも厚い保障を考えていくのがお勧めです。
独立開業の方はもしもに備えながらも貯蓄性を持たせる工夫が必要になります。
掛け捨ての定期保険も保険期間を超長期(長期定期保険)にすると貯蓄性が生まれてきます。
ライフステージ | 死亡保障のポイント | 医療入院のポイント |
---|---|---|
シングル | お葬式代程度だが長期的な目線で | 保険料の上がらない終身型が◎ |
結婚し子供が小さい | 子供の学費・養育を考えた充分な額 | 長期入院に的を絞って節約も◎ |
退職後 | お葬式代程度 | 生きるリスクに対する備え |
独立開業 | 貯蓄性や手厚い保障を考慮 | 入院で激減する収入をカバー |
ポイント② 【入院医療】見直しのポイント
一般的に入院における医療費の日額に対する保障の目安は一般所得者で約5,000円程度と言われています。
しかし、入院にかかる雑費等の諸経費はそれだけではなく、食事代、パジャマ代、差額ベッド代、交通費など1日に1、000円~3,000円程の負担となるケースが多いようです。
長期的な入院による収入減のリスクや、あくまでも保険という考えを充分に考慮し、無理がなくてバランスの良い範囲での対応を考えていきましょう。
独立開業者の場合は、入院した時生活に必要な収入が無くなってしまう・減少してしまうリスクも医療保障を厚くすることでカバーできるように考える必要があるかもしれません。 また解約返戻金(かいやくへんれいきん)の8~9割を借りることができる制度、契約者貸付制度を上手に利用していく方法も有ります。
ポイント③ いいことばかりではない見直しのデメリット
無駄や無理がなく、ライフステージに適切な保障内容となっているかは自分でしっかり把握しておくためにも、生涯のいくつかのポイントで保険を見直していくことが必要になってきます。
しかし、保険の見直しが必ずしもいいことばかりではないことも知っておくべきでしょう。
保険の見直しで発生する主なデメリット
- 保険の解約や保険料の減額で少なくなる又はなくなってしまう保障内容がある
- 解約時の解約返戻金は支払った保険料の総額より少ない事が多い
- 被保険者の健康状態などにより新たな保険契約が出来ないこともある
ポイント④ 生命保険のプロフェッショナルに相談・効率的に保険選び
昔と違って人生のリスクに備える重要な保険は自分で探し自分で決めなくてはならず、仕事を持つ人には負担になってしまったりすることも少なく有りません。
ライフプランニングの専門家ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー(FP)とは、顧客(個人)の収支や負債、家族構成などの情報を基に住居や子育て教育さらには老後などにわたったライフプランニングにあった資金計画などについてのアドバイスのプロフェッショナル。
しかし、医師に内科・外科・小児科など専門があるようにファイナンシャルプランナーとひとくちに言っても不動産関係や生命保険関係など専門分野が分かれるようです。
保険を見直したいけど、自分で調べるには時間が足りない人や保険関係が苦手な人などは生命保険を専門に扱うファイナンシャルプランナーを頼ってみてはいかがでしょうか。