年齢を重ねるごとに太りやすくなります!
そもそも、なぜ「中年太り」と呼ばれるのでしょう??これは、中年には中年ならではの太る原因があるからです。
主に次のようなことが原因で、年齢を重ねるごとに消費カロリーが減っていきます。消費カロリー自体が減ってしまうのですから、食べている量に変化がなくても太りやすくなってしまうんです。
加齢により代謝が悪くなる
若い頃はキズの治りも早かったのではないでしょうか?
年齢を重ねるごとに、代謝が悪くなって新しい細胞が作られにくくなってしまうため、キズが治るのに時間がかかるようになっていきます。
成長期のどんどん新しい細胞が作られている時期とは違って、年齢を重ねるごとに、だまっていても使われるエネルギー量(活動以外で消費されるエネルギー量)は減少していきます。
一般的に、代謝が活発になるピークは10代がピークとされていますから、20代から徐々に代謝は悪くなっているんです。そして、急激に代謝が悪くなるのが40代前後とされています。
代謝が悪くなって、消費されるエネルギーが減少するのですから、太りやすくなるのは当たり前ですよね…。
加齢によって筋肉が減少しやすくなる
若い年代では、それほど運動しなくても、ある程度の筋肉を維持できたりします。筋肉はエネルギーを多く消費してくれますから、筋肉がついているというだけで消費エネルギーが大きくなっているんです。
しかし、年齢を重ねるごとに筋肉量は減少してしまいます。もちろん、運動をすることで、筋肉量の減少を防ぐことはできますが、何もしていなければ 筋肉量の減少→消費エネルギーの減少→太りやすくなる という事態を招いてしまうんです。
ホルモンバランスの変化により太りやすくなる
女性はホルモンバランスの影響を大きく受けていますが、中年太りも女性ホルモンが関係しています。
エストロゲンは脂質代謝に影響していて、体脂肪を減らす働きがあります。年齢を重ねるにつれて、エストロゲンの分泌は減少しますから、体脂肪がつきやすくなってしまうんです。
「月経が終わってからダイエットを始めると成功しやすい」とされていますが、これはエストロゲンが分泌している生理後の方が脂肪が減少しやすいことが理由の一つです。
また、女性は皮下脂肪がつきやすい「洋梨型肥満」になりやすいのですが、エストロゲンの減少によって内臓脂肪が多い「りんご型肥満」になりやすくなるとされています。
中年太りを防ぐには適度な運動が必須!
太らないように適度な運動を取り入れることは、当たり前のことのように思えるかもしれません。
でも、消費エネルギーを増やす効果だけでなく、次のような中年太りの原因を解消する効果があり、中年太り予防に高い効果が得られるのです。
代謝が悪くなる・筋肉量が減少する → 適度な運動で、筋肉量を維持し、基礎代謝の低下を防げる
エストロゲンの分泌が減少する → 運動にはホルモンバランスを整える効果があり、エストロゲンの減少を防ぐことができる
中年太りを予防するには、急激に負荷の大きい運動を取り入れるのは良くありません。長く続けられる運動を取り入れることが大切でしょう。
適度な運動を定期的に取り入れることが必要なのです。
運動しない人は老けやすい
DHEA(別名:若返りホルモン)は、年齢を重ねるごとに減少する傾向がありますが、ストレスのない人や適度な運動を続けている人には大きな減少はみられないとされています。
年齢を重ねても若々しくいるためには、DHEAの分泌を低下させないことが必要なのです。適度な運動は、中年太りを防ぐだけでなく、若々しい体を作る効果もあります。
DHEAの分泌が減少する原因は、運動不足だけでなくストレスもあるので、適度な運動を取り入れてストレスを溜めない生活を送ることが大切でしょう。