プレゼンの極意を学んで企画の価値を上げよう!
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例えどれだけ素晴らしいアイデアを持っていたとしても、それを上手く伝える事が出来なければ、多くの人に理解されることはありません。
また、素晴らしいアイデアをより素晴らしく見せ、そのアイデアの商品を価値を高めるためにも、プレゼン能力を身に付ける事は大切です。
そこで今回は、プレゼンの極意について紹介していきます。
1 プレゼンに大量の資料は不要。
皆さんは手に込んだ資料や、何十枚・何百枚と厚さ数十cmに積まれた資料に満足していませんか?
資料を用意すると、綺麗に作ることに執着しすぎて格好つけてしまい、資料作りだけで自己満足する人も少なくなく、そこからはいいアイデアは生まれないことが多いそうです。
また、充実した資料を用意すると、聴者は資料の方に意識が行ってしまい、聞くことを疎かにしてしまいがちになります。
また、資料に時間をかけるよりも、話の内容や組み立てに力を入れる方が、魅力的なプレゼンを行うことができます。
実際、資料の少ない意見交換会を行い、積極的に社内意見を吸収して成功した企業も多く存在します。
コンビニ業界第3位のファミリーマートは、(1)事前にテーマを決めない (2)資料を一切つくらせない プレゼンを行っているそうです。
一方的な資料の読み上げでなく、話者と聴者のコミュニケーションを重視することで、円滑な議論交換を実現しているのです。
2 スライドは簡潔に。
これは「1,プレゼンに大量の資料は不要」というのと似ていますね。
プレゼンにはパワーポイントなど、スライドを使った形式でプレゼンを行う場合があります。
そういう時に張り切ってスライドを作りこむ人もいるかもしれませんが、作りこんだスライダーというのは総じてわかりにくいものになりがちです。
また、スライドに情報を詰め込み過ぎると、聴者はそれを読む事に集中を割いてしまい、肝心のプレゼンへの興味を薄めてしまいます。
スライドを作る場合は1ページにつき1アイデア・1フレーズと話題を絞り、それを聴者の頭に焼き付けるようにしましょう。
また、絵や図解を活用することは、余計な説明文を省くことができ、シンプルでわかりやすい情報を伝えることが可能です。
3 台本を読まない。
プレゼンやスピーチでは、原稿を読みながら進めることのできるものもあるでしょうが、そういう場合でも原稿を読まずに伝えていきましょう。
原稿を読み進めることは、時として棒読みのように話しかけてしまう事もあります。
しかし、原稿を捨てて相手に話しかけることで、自分の普段の話し言葉のようにスピーチすることが可能になります。聴者というのは、原稿の音読よりも、話者から語られる言葉に魅力を感じるのです。
原稿を持たずに話すことができれば、体全体を使って表現できたり、レーザーポインタなどを活用して話すこともできますしね。
4 専門用語・バズワードは使わない。使う場合は後出し。
専門用語や業界用語、さらにはバズワード(専門用語に見えて、実際は意味や定義があいまいな言葉)は、そのプレゼンを理解させる邪魔をする上に、人によっては拒否反応を記されてしまいます。
このバズワードを減らして、一般の方でもわかりやすいような言葉で語りかけることで、聞き手はプレゼンの内容を理解し、話に引き込まれているのです。
どうしても専門用語を詳しく相手に理解してもらいたい場合は、後出しでそのワードを出すとことで、わかりやすさや印象も変わってきます。
「これは○○の様な働きをします。このことを専門用語で、××と言います。」といった具合です。
5 笑いをとる
真剣な議論も良いですが、時には笑いを取って会場の雰囲気を和らげるのも大切です。
特に開始直前、本編に入る前の「マクラ」として、笑わせれることができれば、気分を楽に、楽しい気分で話すことが出来たり、話を聞くことができます。明るい気分で議論を交わすことと、沢山のアイデアがポンポンと出たり、円滑な意見交換がしやすくなるものです。
実際、様々なプレゼンテーションを行う講演会「TED」では、上手な話者は初めに笑いを取っている人も多く見受けられます。彼らの手法を参考にしてみると良いのではないでしょうか。