説得力満点の企画書を書く方法【まとめ】|トピックスファロー

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2012年6月20日
説得力満点の企画書を書く方法【まとめ】

会社の中で功績を上げるには、何と言っても自分で立案した企画を通すことが一番です。しかし、一瞥もされないままゴミ箱に直行した企画書はそれこそ星の数ほどあるものです。読む者を唸らせ、実現化に向けて進む為の企画書はどのようにして書くべきなのでしょうか?

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あなたの言いたいことが明瞭に分かる企画書を書こう!

世に出た新製品や新サービス、新規出店などの「新」が付くものは自然に生まれてきたものではなく、誰かが音頭を取ってプロジェクトを立ち上げて完遂させた時に生まれるもの。プロジェクトの立ち上げも自然に出来るものではなく、誰かが会社の上層部を納得させるだけの企画を提出して初めて成り立つのです。

あなたが新しいプロジェクトを立ち上げるきっかけとなった企画を出した「誰か」になるためには、読む人を納得させる力を持った企画書を書かなければなりません。

企画書に説得力を持たせるには?

企画書を書く際に大事なのは「誰も見たことがない、斬新なアイデア」ではありません。「わかりやすさ」です。

この企画は何を目的としているのか、この企画は誰をターゲットにしているのか、この企画がもたらす利益はどのような試算になっているのか…、そういった企画書に目を通す立場の人が知りたいことに対して、正確に答えていることが企画者に求められているのです。

企画書の肝はアイデアでも、枚数でもありません。説得力を生み出す分かりやすさなのです。

何故企画を立てたのかを説明せよ!

企画書を作る理由は新規のプロジェクトを立ち上げる為ですが、世の中には「なぜこのプロジェクトを考案したのか?」を説明していない企画書は山ほどあります。

企画書を書く際には、最初に「現在の情勢」を取り上げておく必要があります。
そして、「何が足りないのか」「何をするべきなのか」という現在の情勢の問題点をピックアップし、「プロジェクトを立案・進行させればどのように問題点が解決されるのか」という市場・社会に与える効果を記述するのです。

プロジェクトの目的だけでなく、企画を立案したきっかけや根拠を明確にすることで企画への理解度が高まっていくのです。

企画を簡潔明瞭に説明する言葉を用意せよ!

テレビでCMが流れている商品には必ずキャッチフレーズがついているものです。
優れたキャッチフレーズは消費者の購買意欲をくすぐるだけでなく、商品の本質を単純かつ明快に捉えているものです。

同じように、企画書にプロジェクトに対してのキャッチフレーズ、「分かりやすく表現した言葉」を記すことで分かりやすさがアップします。
そして、出来ればプロジェクトに対してのキャッチフレーズにはいわゆる「カタカナ言葉」を使わないようにしましょう。カタカナ言葉が多用されたキャッチフレーズは、「考えた方も意味が分かっていないんじゃないか?」と思わせてしまうのです。

従来品との差異を比較し、提示せよ!

企画書から立ち上げる新プロジェクトの多くは、「今までになかったもの」ではなく「現在市場に出回っている従来品に対抗するもの」であったりします。
だからこそ、企画書を審査する立場の上司は「△社の○○と同じじゃないか」というように、従来品との差異がないものと見做して企画書を却下してしまうのです。

企画書の内容が従来品と被るものである場合は、必ず「代表的な従来品との違いはどこにあるのか」を明記することが大切です。
「従来品と同じ特徴・性能」の新製品には誰も見向きしませんが、「従来品と明らかに違う」新製品であれば消費者は購買意欲を持ってくれるものです。

図解に頼り過ぎない構成にせよ!

パソコン・ワープロの普及によって企画書の内容はカラフルかつグラフィカルへと変化していきました。円グラフ・棒グラフの挿入や画像の貼付などが簡単に出来るようになったのです。
しかし、パソコンを使うことに一定の技術が必要だった時代は過ぎ去り、誰でもがパソコンを使えるようになった現在では「グラフや画像を盛り込んだフルカラーの企画書」は珍しいものではなくなりました。

グラフや画像を企画書に使うな、とは言いませんがグラフ・画像を使っていることだけが売りの企画書を作ってはいけません。 グラフや画像はあくまでも企画内容を説明する文章の添え物として扱うようにして、内容をしっかりと固めていくことが大事なのです。

ページの枚数は可能な限り少なくせよ!

本は、ページ数が多いものよりページ数が少ないものの方が読みやすく感じ、ページ数が多い本は少ない本よりもためになることが沢山書かれているように感じるものです。
しかし、企画書の場合はページ数が多いものほど中身がないように思われるものです。

企画書を書く時は「何ページ以内に収める」ことを意識して構成し、中身も出来るだけ簡潔な表現にしてページ数を圧縮することが大事です。
手に取った時点で「これは読みやすそうだな」と感じさせるくらいまで中身を削ぎ落としてしまうくらいで構いません。企画書は読んでもらわないことに話にならないのですから。

著者:佐久間和夫

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