アヒル口になるためのプチ整形とは?
顏をしかめたり、目を見開いたり、人の表情は、表情筋と呼ばれるさまざまな筋肉によって作られていて、その中でも口角を動かす表情筋には、口角を引き上げる「口角挙筋」、口角を外上方に引き上げる「大頬骨筋」、そして口角を引き下げる「口角下制筋」の3つがあります。
そしてプチ整形では、そのうちの1つの口角下制筋が施術の対象になっているのです。
口角下制筋にボトックスを注射すると、口角を下げる筋肉の働きを弱くなることから、口角が上がりやすくなります。さらに、それまで口角下制筋によって動きが抑制されてきた口角挙筋や大頬骨筋が、効果的に働くようになるのです。
口角を下げる働きを弱めることによって、口角を引き上げる働きをアップさせる、それがプチ整形でアヒル口を作るための秘密だといえます。
2つの筋肉を鍛えて口角アップ!
口角を引き上げる働きをアップさせることによって、アヒル口を作っているプチ整形。これと同じ状況を作ることはできませんが、口角挙筋と大頬骨筋を鍛えることで、そのプチ整形に近づけることは可能だといえます。
また、口角を引き上げるための筋トレには、口角が上がるという効果のほかに、ほうれい線がうすくなるという嬉しいオマケも付いてきます。
2つの筋肉を効果的に鍛えるためには、以下のような方法があります。
割りばしを使った簡単筋トレ
割りばしを使った以下の筋肉トレーニングを1セット30秒とし、1日3セットをめどに行って下さい。
口角挙筋のトレーニング
前歯で割りばしを縦にくわえて、口元の動きを意識しながら「ア・イ・ウ・エ・オ」と、声を出して繰り返します。
大頬骨筋のトレーニング
前歯で割りばしを横にくわえて、「イ」の口の形をします。その際、口角が割りばしのラインより上になるようにキープします。
口元の筋肉をバランスよく鍛えるパタカラ
パタカラは、もともとは口唇の閉鎖力を向上させる目的で作られた医療用器具です。ところが、表情筋を鍛える効果があることが口コミで広がり、美容に敏感な女性たちに注目を浴びるようになりました。
使い方は1日3~4回、唇に装着するだけ。口の周りにある口輪筋に直接刺激を与えることで、口角挙筋や大頬骨筋などの気になる表情筋を活性化することができるのです。
2つの筋肉の動きが不可欠な楽器の演奏
息を吹き込む時に、リードと呼ばれる薄い板や唇、そして空気自体を振動させて音を奏でる管楽器は、簡単に音を出すのが難しい楽器です。そして、その管楽器で美しい音色を持続するため重要となるのが、口のまわりの筋肉なのです。
さまざまな種類がある管楽器の中でも、特に、アパチャーと呼ばれる唇で作った小さな穴によって音を出す、フルートとトランペットなどの金管楽器がおすすめ。これらの楽器は、口角挙筋と大頬骨筋を使って調音操作を行うことから、筋力アップに効果的なのです。
顔のたるみ防止のためだけに、わざわざトランペットを習うという芸能人もいることから、筋トレの効果は折り紙つきだといえます。