
地球の歩き方シリーズが投資とコラボ
「地球の歩き方シリーズ」は、1979年、個人旅行向けガイドブックとして発売されて以来、バックパッカーなど海外旅行に行く個人旅行者に愛用され続けています。
筆者も地球の歩き方シリーズが大好きで、海外へ行く際は必ず地球の歩き方を持参します。海外旅行は地球の歩き方を買った時から始まると言っても過言ではなく、地球の歩き方を手に取った瞬間はとてもテンションが上がります。
近年は海外だけでなく国内版、マンガとのコラボ企画など豊富なバリエーションとなっています。そのコラボ企画の一つとして2025年8月、投資運用会社、三菱UFJアセットマネジメントの全面協力、監修の元、投資信託商品である、オルカンバージョンを発売しました。
筆者自身と地球の歩き方との関わりを含めて、オルカン編を紹介していきたいと思います。

初の海外旅行から愛用する地球の歩き方
筆者が初めて地球の歩き方を手に取ったのは、大学生だった、2001年夏、初の海外でヨーロッパを周遊した時でした。
地球の歩き方シリーズから発売されている、ヨーロッパ編、2001年~2002年編を購入しました。
地球の歩き方は、パスポートの取り方や成田空港までの行き方などから懇切丁寧に説明されています。当時は初の海外旅行で全く勝手がわからなかったので、旅行の1ヶ月前から地球の歩き方を毎日、熟読していました。
ロンドンやパリの地図にマーカーを引きながら、歩く場所を決めていたこと、今考えると笑ってしまうようなことをしていました。また旅の情報収集として紹介されていた、都内のヨーロッパ各国の観光センターを周り、観光パンフレットや都市の地図を入手していたりもしました。
筆者の海外旅行は、地球の歩き方から始まったと言っても過言ではありません。

読み物としても面白い地球の歩き方
地球の歩き方は、各国、都市の基本情報、地図、観光名所、ホテルなどがカラーで紹介されているレイアウトは他のガイドブックと変わりませんが、なんといっても紹介されている国、地域、都市の数が他社を寄せ付けません。
現在の地球の歩き方は、若年層の旅行者やバックパッカーの減少を受けて中級以上のホテルの紹介中心など高級感が漂うところがありますが、当時は学生、若年層も意識して作られていて安宿もたくさん紹介されていました。
また、読み物としてもその国のうんちくコラム、歴史、旅のお供にとその国、地域を扱った書籍の紹介もありました。
ヨーロッパを2回目に周遊する時は旧共産圏の東欧を中心に考えていました。そのための事前知識を得るための本を紹介してもらおうと、その地域が専門だった、当時習っていた大学教授へ聞いてみたところ、返ってきた答えが、「地球の歩き方、中欧編」だったのです。

当時の東欧国を扱った中欧編は、それぞれの国の最後に各国史、この地域では欠かせないハプスブルク家の説明を数ページに渡って割き、当時終結してから10年も経っていない、旧ユーゴ紛争を扱うコーナーもありました。
ガイドブックでありながら、現代史の本でもあったのです。当時、東欧に関する知識が乏しかった筆者は知識をつける足掛かりとして、とても重宝しました。
歩き方の副読本?「ヒトラー野望の地図帳」
地球の歩き方は、筆者の今の活動にも影響を与え続けています。
筆者が30代を超えて一通り行きたい場所を周ると、テーマに絞った旅がしたくなり、現在の「ヨーロッパで訪れたい世界大戦の戦争遺跡シリーズ」に至ります。
地球の歩き方でも、ドイツのベルリンでは、ナチス時代を忘れない遺構として数カ所の強制収容所が紹介されていましたが、筆者はこれ以外にもたくさんの遺構があるだろう、それなら自分で探して、それに特化した本を自分で作ればいい、そう思って誕生したのが、拙著「ヒトラー野望の地図帳」(電波社)でした。

史跡の場所やアクセスも紹介、地球の歩き方が原点だったのです。今後、地球の歩き方の編集部で、本シリーズの「ヨーロッパで訪れたい世界大戦の戦争遺跡シリーズ」や「ヒトラー野望の地図帳」が参考文献として活用していただいたらと思っています。
NO.13:海外旅行気分で学べる、オルカンの入門書-その1
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