ネット証券会社でオルカンを購入
NISA枠を使ったインデックス商品はネットの証券会社を利用しましょう。銀行や郵便局でも買うことができますが、これらの金融機関は人件費がかかっているため、手数料が高いです。
そこでお勧めなのが、人件費がかからず手数料が低いネット証券を利用する方法です。2024年10月現在、様々なネット証券会社が存在していますが、多くのユーザーが使っているのは、次の2つになります。
- SBI証券
- 楽天証券
これらの証券で口座を開き、スマホにアプリをダウンロードしたら、あとはお金を入れて運用するだけです。
具体的な証券口座開設の手順はYouTubeやインターネット上に腐るほどあるので、本記事ではNISAに関してはざっくりとした一般的な説明しかしません。
溢れる情報と一線を画すため、ここからは筆者の主観による、注意点や戦略などについてお話ししたいと思います。
NISAの積立枠、成長投資枠も全てオルカン
筆者は2024年11月現在、SBI証券でeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)をNISA限度額の毎月30万円で購入して積立ています。
新NISAルールでは積立枠は10万、成長枠は20万ということになっています。積立枠ではオルカン、S&P500などのインデックス商品のみ、成長枠はインデックス以外に個別株なども買えますが、自分はどっちの枠でもオルカン一択にしています。
その理由は、オルカンが全世界に幅広く分散された平均点を取れる商品だからです。NISAでも1番人気のある商品です。
「NO.4:NISAを利用して長期運用の積立投資を始めよう」の記事でも説明しましたが、株式市場全体は株式という概念が誕生した19世紀から世界恐慌、世界大戦、リーマンショック、コロナがあっても、その時は一時的に下落しますが、上下の変動を繰り返しながら、長期的には右肩上がりになっていくものです。資本主義の世の中が続く限り、上がっていくと考えられます。
オルカンは過去の統計から年利5%から7%で上がっていくといわれています。15年以上保有していれば元本割れはないというデータがあります。
※詳しい運用額と年数に応じた複利計算のシミュレーションは、様々な金融機関のサイトで計算できます。そちらをご活用ください。
全世界株式(オルカン)のリスク?
オルカンにリスクはあるか、個人的な見解を話したいと思います。
当然ですが、未来のことは誰にもわかりません。過去の歴史以上の甚太なことが、この地球上に起こる可能性もあります。
巨大隕石の衝突による天変地異。
地球より遥かに文明の高い宇宙人の襲来、もしくは友好的な遭遇。
2024年11月現在続いている、ウクライナ紛争の拡大による引き起こされる世界核戦争。
上記のようなことが起きた場合、株価、お金というレベルの話ではありません。世界そのものが存在しなくなる可能性が高く、人間にとっての問題は、生きるか死ぬかだけの話になります。
極端な例だったかもしれませんが、隕石や異星人といった、地球外の要因はともかく、地球の内なる問題である核戦争の発生というのは、起こる可能性は0ではありません。
例えば、アメリカの大学の研究者チームの試算では、アメリカとロシアが核戦争を開始した場合、50億人以上の人間が餓えを含めて亡くなるといわれています。2024年現在では82億人が地球の人口と言われていますが、半数以上は亡くなることになります。生き残った人々も放射能などによる核の後遺症の被害で苦しめられることになるでしょう。
諦めるマインドを持つ
そうなってしまったら、世の中で株価やお金のことなどを気にしている人はいないでしょうし、諦めるしかありません。
なぜこうした例を挙げたかというと、オルカンのリスクに関係しています。
世界の資本主義社会が続いている限りは、全世界に分散投資されたオルカンなどのインデックス商品が、何十年も暴落し続けることは非常に考えにくいです。つまり、オルカンのリスクは低いといえます。
しかし、頭でそのことを分かっていても、自分の大切なお金を投資しているのだから漠然とした不安はつきものです。だからこそ、こうした最悪なシナリオを考えることで、「諦めるマインド」を持っておくことが必要なのです。
万が一、世界的な大戦争、コロナ渦以上に致死率が高い感染症の発生、地殻変動が起こるレベル天変地異など、予測不可なことがおこったときは、オルカンに限らず、資産運用が無価値になってしまいます。
また、もし、資本主義の世の中が終焉を迎え、全世界が理論上は平等の世の中になる共産主義化してしまったら、ドル、ユーロ、日本円だろうがお金自体を持っている意味がなくなります。
そのようなことが起こる可能性は、現在、地球上に存在する人間が生きている間は非現実的な話ですが、もう予測不可のことが起こったら諦めると割り切れば、細かな変動で不安を感じることがすくなくなる。
日本円を金融機関で貯金するだけのリスク
日本人のほとんどは、貯金を銀行や郵便局に預けています。
しかし、現代では定期預金をしていても利子は雀の涙程度ですし、円安やインフレで物価が上がる現在、日本円で貯金しているだけではお金が減っているといっても過言ではありません。小さい穴の空いたバケツに水を入れているようなものです。
また現在の日本の法律では、金融機関が破綻した場合、1,000万円までしか預金は保証されません。そのため、日本円だけを持ち続けることもリスクとなります。
*証券会社が破綻した場合は、運用資金は全額保証されます。
だからこそ、世界に投資して資産を分散して世界経済の恩恵を受けるべきなのです。
投資に限らず、人生においては何らかのリスクがあります。
堅実に会社員をして真面目に働いていても、長年の毎日の通勤が身体に堪えて、健康を害することもあります。
何事もある程度のリスクを取っていかないと道が開けないと思います。それでも投資が怖いというのならやらない方がいいです。この記事を読むのもやめましょう。
次の記事では、筆者の投資戦略を更に具体的に説明していきます。