これからはお金のことを勉強していく時代
私たちが、資本主義の世界を生きていく上で必要不可欠なものは、「お金」です。
人間の一生は、常にお金と向き合せといっても過言ではありません。本記事を執筆している2024年現在、日本は物価のインフレや相次ぐ増税にも関わらず、労働者の賃金は上昇してもその増加率に追いついてないと言われています。。その背景には、賃金水準が低い非正規労働者や人材を企業に提供して仲介料で儲ける派遣、請負業が増えたことが挙げられます。
その影響もあってなのか、日本政府の主導で2024年から開始された、投資の利益に税金がかからない新NISAも話題になり、投資を始めた人が一気に多くなったようです。
節約、貯金、投資で資産を増やしていく方法シリーズについて
そこで、本シリーズでは、筆者の実体験、価値観などを踏まえながら、投資・節約を使ってお金を増やす方法についてお伝えしたいと思います。
そのほか、仕事、趣味、ライフプランに関わるお金の話や、後の記事では筆者の収入、資産額の大まかな目安をお伝えするつもりです。金額の詳細までをお伝えすることはできませんが、概算値だけでも筆者のお伝えした方法がどう活かされたのかが感じ取れると思います。
お金を増やす方法=万人に当てはまらない?
年齢、収入、資産額、属性、生活レベルは、各人違うため、筆者がお伝えする方法が自分のケースに当てはまらないと考える方もいるかもしれません。しかし、お金の本質にあたる土台部品というのは、国、時代、年齢関係なく普遍的なはずです。
本シリーズは筆者の主観的な考えも含まれますが、だれが読んでも気づきがあるような内容を目指しています。筆者が伝えたすべての方法を試す必要はないので、どこか一部分でも、ご自身に合った増やし方を発見してもらえたらと思います。
収入額よりも、貯金があった方が安心していた子供時代
本シリーズでは、節約や投資をメインにしたお金の増やし方をお伝える予定ですが、まずは筆者の子供の頃からのお金に対する価値観をお話ししたいと思います。次の記事以降具体的なお金の増やし方について触れていきたいと思います。
お金への安心感が無意識にあった小学生時代
筆者は小学生から高校生までは働いたこともなく、お小遣いくらいしか収入がありませんでした。
そのため、お金に対する価値観といったほどのものはありませんでしたが、小学生の頃は、臨時収入で時々、数千円ほど入ると財布に大事にしまい、これでファミコンのカセットやマンガが◯冊、買えるぞと想像して楽しくなったものです。
今考えると、実際にはすぐに使わないで、お金を財布に入れてあれこれ考えていること自体が好きだったようにと思います。
お金を財布に入れて、金持ちになったというより、お金に守られているという安心感というものを感じながら、近所を自転車で周るのが好きな子供でした。
それが今でもお金に対する根本的な土台になっていると思います。
真面目に働くより、金持ちの方が得をすると思った大学時代
大学に入り、時給にして800~1,000円ほどのアルバイトをするようになりました。その稼いだお金で野球を観に行ったり、海外旅行に行ったりしました。
当然、周りの大学生も似たように何らかしらのアルバイトをしてお金を稼いでいましたが、中には実家からの多額の仕送りでほとんどアルバイトをしない同級生もいました。
それで海外旅行や留学に行ける彼を見て、当時は「羨ましい」よりも「僻み」に近い感情を持っていたように思います。
その一方で新聞奨学生をして、学費を稼いでいる同級生もいました。最初は凄いなと尊敬の念を持っていましたが、彼はいつしか他の学生と違って、自分で学費を稼いでいるという優越感からか、上から目線で同世代を見るようになりました。結果、自分や周りの人間も彼と距離を置き始めていきました。
お金の出所はどうであれ、海外旅行や留学の経験がその後の人生に大きくプラスになったであろう彼と、そんな余裕はなく毎日新聞奨学生として働きながら狭い世界で優越感に浸った彼。この対極にいる2人を見て感じたことは、お金があるとできる経験がこんなにも違うということです。
大学時代はお金・時間・使い方のバランスが大切
ただし、お金が重要とはいえ、大学時代はそればかりを重要視すべきではないとも感じます。
経済的なやむを得ない事情がある場合を除き、一般的な学生はお小遣い稼ぎのようなアルバイトを必要以上にすべきではないと思います。アルバイトで時間を犠牲にして得たお金はたかがしれているし、社会に出たら嫌でも生活のために働く事になります。それよりも得たお金で、学生時代だからこそしたほうがよい体験に時間を使った方がよいでしょう。
これは次回以降の記事で投資でお金を増やす方法についてもお話ししますが、お金は貯めることや増やすことも大事ですが、使うことを考えることも大事なのです。要はその時にしかできない経験にもお金を使うというバランス感覚が必要だと思います。
たとえば誰もが経験できるわけではないですが、「留学」などが挙げられます。留学が難しくても、海外旅行であれば可能なはずです。
筆者と交流がある某予備校の世界中の歴史の現場を巡る世界史の先生も話していましたが、学生時代は親に金を借りてでも、大学時代に海外旅行に行くように、教え子に伝えているようです。
話は少しそれましたが、小学生の頃のお金が財布に入っている安心感、大学時代のお金に関して対極にいた同級生の様子をみたことが、筆者の大人になってから今に至るお金に対する価値観の碑になっているのです。