【第42回】パーソナルオーダーをうまく活用しよう|トピックスファロー

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2015年11月5日
【第42回】パーソナルオーダーをうまく活用しよう

自身のファッションブランドを始めたら、展示会の後にパーソナルオーダーの受注会を行ってみましょう。

ファッションライター
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パーソナルオーダーとは?

関係者限定!特別価格で購入できるシステム

パーソナルオーダーとは「個人買い」とも呼ばれ、ファッション業界では広く使われる言葉です。
例えるなら、社員価格や社員割引のようなもので、関係者限定で安く服やアクセサリーが購入できます。
特に働いているスタッフであれば、会社で扱っているブランドの服を着る必要があるので、パーソナルオーダーで購入することになります。
価格は定価の50~70%OFFが基本的な割引率となり、好きなブランドで働く方にとっては嬉しい割引となります。
さらに、パーソナルオーダーはスタッフや社員だけでなく、スタイリストやバイヤーの方、スタッフの友人なども購入が可能なところが多いです。
展示会が終わり、全体の受注数をまとめる前にパーソナルオーダーができる日を設けて、関係者だけの受注会を行うこともあります。
社員ではない関係者の方であれば、割引率は少し低く、60%OFFのところが多いようです。
ショップで扱われるよりも早くコレクションを見ることができ、お買い得な価格で買える、さらに受注会なので出来上がりを待っている間のワクワク感も楽しみのひとつです。
Autumn woman fresh girl glamour brown hair eye-lashes

友人や家族に薦めてみよう

自身のファッションブランドを始めたら、展示会の後にパーソナルオーダーの受注会を行ってみましょう。
ブランドとして普段お世話になっている方や仕事を通して知り合った方を招待しましょう。新しく始めたブランドでも、安く買えることで周りから喜ばれます。
新しいコレクションのお披露目としてや、お世話になっている方へお礼を言う場としても利用でき、小さなパーティーのようにお酒を飲みながらの受注会スタイルもあります。
規模が小さいブランドにとっては、パーソナルオーダーの受注分も貴重な売上となります。
また、バイヤーから受注をもらった商品で、工場に生産を依頼できる枚数に達していなくてもパーソナルオーダーでオススメすることで、生産可能枚数に達することもあります。

スタイリストやバイヤーに買ってもらうメリット

関係者やプライベートの友人など以外にも、スタイリストやバイヤーへもパーソナルオーダーを受け付けることも多いです。
特に創作性があるデザインや、上質な素材にこだわったアイテムなどであれば、ファッションについての知識が豊富なスタイリストやバイヤーからの評価が高まり、個人的な受注が多いことがあります。
関係者や友人ではなく、バイヤーやスタイリストからのパーソナルオーダーであれば、今後の取引先拡大やブランドの知名度アップにも繋がるのでオススメです。
理由は、買った服を仕事の場で着てもらえれば、何気ない会話でブランドの名前を出してもらえる機会があることや、雑誌のコーディネートスナップやお気に入りアイテムとしてブランドを紹介してもらえることもあります。

パーソナルオーダーの注意点

小さなブランドの貴重な収入源であり、身近な人に購入してもらうことで、ブランドを少しずつ広める意味があるパーソナルオーダーですが、注意点もあります。
まず、注意するべきことがパーソナルオーダーに招待する人をしっかりと限定することです。
家族や友人、関係者以外にもパーソナルオーダーができるようになってしまうと、セレクトショップでの正規の値段で売れなくなります。
そのため、しっかりとした理由を持って、パーソナルオーダーを行える方とできない方の線引きをしましょう。

一般的な方法は、仕事として名刺交換をした方を限定で招待することや、展示会に足を運んで頂いた方に限定することです。

また、パーソナルオーダーのご案内も、メールで限定的に送るなどの広まりにくい方法など個別で案内を送るようにしましょう。

ブランドを気に入って頂いている顧客さんなどは、セレクトショップの正規のルートで購入してもらうことがブランドとしても、ショップとしても最適な方法です。

顧客の方と仲良くなったとしても、気軽にパーソナルオーダーに招待しないようにすることが必要です。

また、生産可能数量などにも注意が必要です。

バイヤーであれば、ショップで取り扱いを行うため、同じ商品を数点まとめて発注をしますが、パーソナルオーダーであれば、個人的な買い物なので、1つの商品に対して2点3点とまとめ買いする人はいません。

そのため、バイヤー向けの展示会でオーダーが無かったアイテムを選んだとしても、1点2点の生産であれば赤字になることや、工場に断られることもあります。
生産ができなければ減産となりますが、せっかく個人的にオーダーを頂いた方へ商品が届かない事はできる限り事前に防ぐべきことです。

そのため、パーソナルオーダーの前には、展示会の際に受注が無かったサンプルは出さないように中止サンプルとする必要があります。

そのほか、生産の都合で減産となりそうなアイテムはパーソナルオーダーに出さないようにするなど、極力減産とならない対策を取るようにしましょう。

パーソナルオーダーこそファッション業界の楽しみ

個人的に親しいブランドのパーソナルオーダーこそ、ファッション業界の醍醐味でもあります。そのため、自身のブランドを始めたら、友人や関係者の方に個人買い価格で受注会を開いてみましょう。そこでデザインに対する反応など、展示会でのバイヤーとは違ったヒントが見つかることもあります。
【連載】ファッションブランドの作り方

著者:yu-ki

ファッションライター
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英国にてロンドンコレクションブランドでのデザインアシスタント経験後、東京コレクションブランドのセールススタッフ、海外ブランドのPR会社を経てファッションライターに。
ファッション業界の内部での活動から得た情報やファッション業界だけの常識など、他の業界とは違う特殊な世界をご紹介致します。