【第11回】ファッションブランドで大切な洗濯タグを作ろう!|トピックスファロー

  • ウェブライターを大募集!ぜひ応募してください
6,059 views
2015年9月16日
【第11回】ファッションブランドで大切な洗濯タグを作ろう!

洗濯タグの必要性や役割について詳しく確認してみましょう。 ファッションブランドとして商品を作る際には必ず必要になるので、とても重要です。

ファッションライター
yu-kiのfacebookアイコン yu-kiのfacebookアイコン
  

ファッションアイテムに欠かせないタグ

ファッションブランドを立ち上げた後、商品を作る上でミスなく準備する必要があるものが洗濯タグです。

普段、何気なく着ている服でも、トップスなら裾近くの脇の部分、パンツならポケット布裏やサイドに必ず付いているはずです。
また、ブランドタグも同じく、機能面に関しては必要ありませんが、服の顔として目のつくところに記載されています。

この小さな洗濯タグには、洗濯方法や製造元、連絡先などの情報がたくさん詰まっています。
洗濯の際やクリーニング店では確認する機会も多いのではないでしょうか。

そこで、洗濯タグの必要性や役割について詳しく確認してみましょう。
ファッションブランドとして商品を作る際には必ず必要になるので、とても重要です。
Side view of a beautiful female fashion designer working on dress at the studio

ウェアやバッグに必ず必要!義務づけられている洗濯タグ

洗濯タグは普段、お店で買った服であれば必ず付いています。
これは、法律で洗濯タグを付けることを義務づけられているからです。
正しくはJISの規定で定められています。

役割としては、服の取り扱いや製造元を明確なするためで、販売する際には取り付ける必要があります。
そのため、受注が付いた商品を納品する際に洗濯タグが付いていなければ、納品を断られることがあります。
特に大手であれば、しっかりとシステム化されたロジスティック倉庫を持っているので、納品した際に洗濯タグがなければ、納品拒否として返されてしまいます。

また、セレクトショップなどのお店を通さずに、直接販売した場合、仮に洗濯タグが無い状態であれば、洗濯を行う際に明確な洗濯方法が分からない為にトラブルの原因となります。
特にクリーニング店では、洗濯タグな無いものは引き受けてもらえない場合もあるので、販売してからトラブルになる恐れがあります。
事前にこれらのトラブルを防ぐためにも、洗濯タグは取り付ける必要があります。

記載内容は責任重大!

取り付けることが義務付けられている洗濯タグですが、内容が間違っていては意味がありません。
そのため、表記された内容に関してはしっかりとした管理と、記入ミスが無いようにしなければなりません。

特に気をつけなければならない箇所が、原産国と生地の混率です。
原産国が実際は中国なのに「日本製」と洗濯タグに間違えて記載していれば、「家庭用品品質表示法」や「不当景品類および不当表示防止法」の違反となる恐れがあります。
これは、単純な記載ミスであっても重大な問題として対処しなければなりません。

特に全国的に展開する大手セレクトショップであれば、間違いが分かった時点では全国各地でたくさんのお客さんが購入された後の場合もあります。

そのため、ホームページ上で謝罪と訂正内容を連絡する他、交換や返品を受け付けるケースもあります。
仮に自分のファッションブランドのアイテムで、こちら側に非があるミスであれば、返品や取引停止、最悪の場合は賠償請求まで行われることがあります。

さらに混率に関しても、しっかりとした管理をする必要があります。
混率が洗濯タグの記載内容と実際の生地とが違った場合、原産国と同じような問題になります。

そのため、しっかりと生地を取り寄せた業者などから混率の情報を取り寄せることが必要です。
情報が無い場合や、確実に調べる場合は、検査機関に依頼することも可能です。

特に、アルパカやアンゴラ、カシミアと言った高級で希少な生地であれば、大手セレクトショップでは検査機関の証明書が必要な場合があります。
これは、高級生地であればあるほど、偽造などが多く、トラブルを未然に防ぐために行われています。

カシミヤの生産者などが登録し、カシミヤの流通や品質を管理しているウールマークによると、世界中でカシミヤ表記されている生地は、生産量の4倍ほど流通しているそうです。
これは羊毛と混ぜることなで偽造が簡単なことなどが原因です。

このように、生地の混率に関してもしっかりとした正しい表記が必要だと言えます。

洗濯タグは早めの準備が必要

洗濯タグの重要性が分かったところで、洗濯タグの準備に入ろうとする場合、展示会などで受注を集めると直ぐに取り掛かる必要があります。
その理由は、工場でウェアなどを生産してもらう際に一緒に縫い付けてもらう必要があるからです。

洗濯タグはシャツやトップスなどであれば、前後の見頃をつなぎ合わせる際に一緒に縫い込むことが多いです。

ジャケットであれば、内ポケットのパーツを作る時に。
パンツはサイドポケットを縫う時などに一緒に塗ってしまうので、工場の縫製が始まる前には準備が終わっていなければなりません。

洗濯タグやブランドタグの用意が遅れた場合、工場の作業は止まってしまい、納期遅れの原因になることもあります。

また、出来上がった後に取り付けるとなると、見た目がキレイでないだけでなく、数が多ければ手間もかかることになります。

洗濯タグやブランドタグは受注を受けたら早い段階で取り掛かることをオススメします。

実際に洗濯タグを作ろう

では、実際に商品用の洗濯タグを作ってみましょう。
洗濯タグを作る際の注意点や洗濯タグの記載ルール、作り方などを詳しくご紹介します。
基本的に全ての記載内容に確信を持って取り組む必要があります。

入念なチェックが必要!洗濯ダグの記載内容は確実に

洗濯タグの記載内容には誤りがあれば、大きな問題になる可能性が十分にあります。
そのため、緊張感を持って記載内容についてのチェックをする必要があります。

ポイントは、混率の場合、生地を手配する際にしっかりと確認をして裏付けを取ること。
確信がない素材に関しては念のため検査機関に出すことなどで間違いを防ぐことができます。

また、記入間違いなどを防ぐためには2人がかりで読み合わせながらチェックをすることや、1人で作業する際には、時間を置いて再度チェックするなど、間違いを早い段階で見つける工夫が大切です。

記載内容は?洗濯タグに記入すべき事柄

洗濯タグには、その小さい面積の中に記載しなければならないことが決まっています。

最初に、組成表示です。
これは生地の混率を割合の多い順番に記載します。

割合なので、トータルが100%になるように記載しましょう。
検査などで小数点が出ている場合は四捨五入をします。

次に、製造業者です。
社名やブランド名と連絡先を記入します。

電話番号でも住所でもどちらかで問題はないですが、携帯電話の番号は認められていないので注意が必要です。

3つ目は原産国表示です。
生産された国を正しく表記しましょう。

4つ目が洗濯絵表示です。
洗濯方法や取り扱い方などを記載します。

ここが一番大変な確認作業が必要です。
ポイントは、使っている生地の中で一番デリケートな生地に合わせて記載することです。

また、同じ素材であっても生地の加工方法や行程が違えば、洗濯条件も変わってきます。
悩んだ時や第三者の意見が欲しい場合は、消費者庁へ相談することも可能です。

詳しくは、消費者庁のホームページなどに記載されているので事前に確認をしましょう。

http://www.caa.go.jp/hinpyo/guide/wash.html

自作する場合と工場に依頼する場合

実際に洗濯タグを作る場合、洗濯タグを作る業者に依頼する方法と、自分で作る方法があります。

それぞれメリットやデメリットはありますが、作る枚数が多い場合は業者に依頼する方が手間もかからず、単価も安く仕上がるのでオススメです。

業者に依頼する場合は、記載内容をデータで送るだけで作成してくれます。
また、表記方法で分からないことがあれば、たくさんの洗濯タグを作ってきた経験からアドバイスをもらうことができるので、不安な部分は聞いてみましょう。

注意するポイントは、依頼する際に使うフォーマットが業者専用のものがある場合、そのフォーマットに合わせる必要があること。
納期が一週間から10日以上かかる場合もあること。
単価が安くても送料がかかる場合もあるので、できるだけまとめて依頼することなどが挙げられます。

自作する場合であれば、スタンプを使用することをオススメします。

裁縫道具などを扱う大きな店舗であれば、混率を記載するものや洗濯表示のマークのスタンプが売られています。
このスタンプを無地のサテンテープに顔料インクなどで押すことで洗濯タグを作ることができます。
数枚しか作らないアイテムであれば、自作をした方が安く簡単に作ることができます。

分からなければ聞く習慣を

洗濯タグの表示など、初めての場合は分からないことが多いと思います。
そんな時は、消費者庁や業者など、不安な部分はしっかりと相談してみましょう。
慣れてくれば、洗濯タグ作りも簡単になってきます。
【連載】ファッションブランドの作り方

著者:yu-ki

ファッションライター
アイコン
yu-kiのfacebookアイコン yu-kiのfacebookアイコン
英国にてロンドンコレクションブランドでのデザインアシスタント経験後、東京コレクションブランドのセールススタッフ、海外ブランドのPR会社を経てファッションライターに。
ファッション業界の内部での活動から得た情報やファッション業界だけの常識など、他の業界とは違う特殊な世界をご紹介致します。