【第7回】ファッションブランドは、美術館やビンテージアイテムからヒントを得る!|トピックスファロー

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2015年9月10日
【第7回】ファッションブランドは、美術館やビンテージアイテムからヒントを得る!

デザイナーには、それぞれオリジナルのデザインを考える独自の方法を持っています。それでは、どんなものがオリジナルデザインのヒントや素になるのでしょうか?

ファッションライター
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活躍しているデザイナーは何をヒントにしているか?

毎シーズンたくさんのアイテムデザインを手がけるファッションデザイナーですが、デザインのアイディアは無くならないのでしょうか?

実はデザイナーには、それぞれオリジナルのデザインを考える独自の方法を持っています。

一般的な方法が、シーズン毎にテーマを用いて、そのテーマを自分なりに表現してオリジナルデザインを作ることです。

それでは、どんなものがオリジナルデザインのヒントや素になるのでしょうか?
具体的なオリジナルデザインを作る素となる方法をご紹介します。
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ビンテージアイテムからヒントを得るデザイナーたち

デザインのヒントとして、ビンテージのアイテムを元に新しいデザインを行うデザイナーがたくさんいます。

古着が好きな方ならご存知かと思いますが、ビンテージアイテムはとても奥が深いことでも知られています。
同じデザインであっても、年代によってディティールが違う場合や、短期間しか販売していないアイテムなど、ビンテージアイテム毎に歴史があり、とても興味深く惹きつけられるところがたくさんあります。

そんなビンテージアイテムをデザインのヒントに、オリジナルアイテムを作る方法も一般的です。
デザインの取り入れ方は、デザイナーによって様々です。

ビンテージのアイテムを元に、ビンテージ独自の質感を人工的に再現しながら、シルエットやカラー配色は現代風にアレンジする方法や、シンプルなオリジナルデザインに、ビンテージアイテムならではのディティールを取り入れてアレンジするなどの方法があります。

自分なりのデザインと、ビンテージアイテムの取り入れたい箇所をバランスよく混ぜることで、オリジナルのアイテムを作ることができます。

ファッションデザイナーでビンテージアイテムの知識が豊富な方はたくさんいます。
また、買い物などは頻繁に古着屋に行くなど、ビンテージアイテムの知識を得る努力をするデザイナーも多いです。

美術館などの芸術からデザインへと広げるデザイナーたち

美術品や芸術作品からオリジナルデザインのヒントにするデザイナーもたくさんいます。
芸術作品などであれば歴史的にも奥が深く、芸術家や作品に注目してオリジナルデザインを作ることができます。

例えば、一枚の絵画から連想されるたくさんの世界を想像することもできます。
他にも、芸術家自体に注目して、たくさんある作品のそれぞれに注目する方法もあります。

特に多いオリジナルデザインの採用方法は、芸術作品の特徴を掴み、背景にある歴史や雰囲気を、オリジナルデザインのカラー配色やアイテムのディティールなどで表す方法です。
芸術作品の雰囲気をそのままに、ファッションアイテムへとアレンジを加える方法として、女性ファッションブランドでよく取り入れられています。

また、上品な印象や知的なイメージなど、高級ブランドにもピッタリのデザインの素となっています。

映画からも得られるデザインのヒント

芸術作品と同じように、映画からもオリジナルデザインの素とする方法もあります。
芸術作品よりも映像として、人物やストーリー、舞台の背景が分かりやすいので、デザインに取り込みやすい特徴があります。

取り入れ方としては、古い映画などであれば、映画に出てくる時代に連想されるスタイルを、現代風にアレンジしてオリジナルデザインとする方法があります。

また、登場人物の服装からデザインを取り入れることや、その人物が着ていそうな服を想像してデザインするなど、表現は幅が広くたくさんあります。
ファッションと映画はすごく密接した関係であり、映画からファッションデザインが生まれることはもちろん、逆にファッションブランドやファッションスタイルから、映画が生まれることもあります。

実際にデザインのヒントを活用してみよう

それでは、実際にオリジナルデザインをする際は、どのようにデザインへの活用をすればいいのでしょうか?
デザイナーがよく取り入れているデザイン方法などを元に、オリジナルデザインを作る方法をご紹介します。

ビンテージアイテムの形や細部をアレンジする

ビンテージアイテムを取り入れてオリジナルデザインをするには、写真などの資料でも問題ないですが、実物がある方がより忠実にデザインへ取り入れやすくなります。

一般的な方法は、ビンテージアイテムを元に、シルエットやディティールを変更することです。
ビンテージアイテムは、そのままでも着ることができますが、時代によって変わるスタイルやデザインの特徴などの影響で、古い印象を受けます。
特に古い年代のアイテムであると、実際に着た時のシルエットがダボっとした印象になってしまうことや、丈が短いなど、アレンジの必要が多いことがあります。

そこで、現代風のシルエットに変えてみることや、素材を全く違う質感にしてみるなど、ビンテージアイテムをベースに思いつくままの改良を加えてみましょう。
最新の化学繊維素材などを使うだけでも、新しい印象にガラっと変わります。
そうすることで、ビンテージアイテムがオリジナルの新しいアイテムへと生まれ変わらせることができます。

また、ベースではなく、ビンテージアイテムの一部のデザインを採用する方法もあります。
ビンテージアイテムには、見た目のデザインはもちろん、耐久性を上がるためや材料不足でのデザインの変更などのストーリー性のあるディティールが多いです。
そのため、オリジナルアイテムの細部のこだわりや特徴として、ビンテージアイテムのディティールを採用することで、より深みのあるデザインに仕上げることができます。

一番代表的なものが、デニムパンツの「赤耳」です。
生地の端まで素材として使うことで、セルビッチデニムと呼ばれるビンテージアイテムの中でも代表的な仕様になっています。
この仕様をオリジナルアイテムにも採用することで、特徴となるデザインが出来あがります。
アイテムを紹介する際にも話題のひとつとしてディティールの紹介もできます。

芸術作品のカラー配色や特徴的なイメージとりいれる

高級ブランドや、女性ファッションブランドに多いものが、芸術作品からインスピレーションを受けたデザインをすることです。
この場合も、デザイナーによって取り入れ方は違いますが、芸術作品から得られる雰囲気や連想される世界観を表現する方法が一般的です。

芸術作品が絵画であれば、その絵画に使われているカラー配色を取りいれて、オリジナルのプリント生地を作ったり、その絵画中に出てきそうな人物像を想像して、デザインを描いたりと様々です。

また、芸術作品や芸術家の縁のある場所や地区を連想するようなデザインを取り入れることもできます。
例えば、芸術家が17世紀のフランスやイギリス出身であれば、絵画に登場する人物や当時のファッションなどを取り込み、レースを多用したデザインにするなど、連想できるアイテムやデザインを使うことで、オリジナルデザインが出しやすくなります。

映画の登場人物などに関連付けたデザインをする

映画からオリジナルデザインをする際は、その映画自体の時代背景や、世界観、登場人物などにフォーカスして、デザインをする方法がよく見られます。
例えば、主人公をヒントにデザインをするのであれば、その主人公や登場人物が着ていそうな服などを想像してデザインすることが可能です。

時代背景などを参考にする場合も同様です。
70年代を舞台にした映画であれば、当時の流行やスタイルを取り入れて、現代風にアレンジをすれば、オリジナルデザインとして出来あがります。

例えば、映画の主人公がスーツを着こなす男性であれば、そこから主人公が着ているところを連想できるオリジナルのスーツや、休日スタイルを提案したオリジナルデザインなどを作ることができます。

また、近未来を舞台とした映画であれば、デザインにもシンプルで少しモードな雰囲気にすることや、ハイテク素材を使用するなどのアイディアで、近未来感を表現することもできます。

また、知名度の高い映画であれば、デザインの素となっている映画を見ている方も多く、オリジナルデザインの内容が伝わりやすいメリットもあります。

自分なりのデザイン方法を見つけよう

昔のアイテムや作品からデザインのヒントにする方法は一般的です。
重要なのは、そのヒントにしたアイテムや作品から、自分なりのアレンジを加えることです。
それができればアイディアに困ることなく、デザインの素となるテーマを変えるだけで、たくさんのオリジナルデザインを作ることができます。
【連載】ファッションブランドの作り方

著者:yu-ki

ファッションライター
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英国にてロンドンコレクションブランドでのデザインアシスタント経験後、東京コレクションブランドのセールススタッフ、海外ブランドのPR会社を経てファッションライターに。
ファッション業界の内部での活動から得た情報やファッション業界だけの常識など、他の業界とは違う特殊な世界をご紹介致します。