私立の文系は読解力が合格の鍵
私立文系は暗記することが重要だと思われていますが、それは違います。読解力が重要です。
なぜなら、3科目試験のうち、英語と国語の2科目は文章を理解する試験だからです。もっといえば、どの大学も英語の配点が一番高い傾向があります。
英語は暗記ではないかと思われがちですが、英単語や文法を覚えていたとしても、それを活用して読む力がなければ、問題は解けません。
英語や国語が苦手で、暗記すればなんとかなる社会で逃げ切ろうとする受験生が多いです。しかし、このタイプの受験生は、あまり良い結果を残しません。社会はある程度のラインまでいくと9割~満点を取るのに膨大な時間を擁するからです。
まずは英語や国語の読解力をしっかりつけて、社会に余裕を持って望めれば理想的ですが、人それぞれ、得意科目・苦手科目が違うので、各科目に配分する時間が個人によって異なってきます。
アウトアップの問題集を繰り返しやるのが共通の鉄則
「偏差値50以下の高校生がMARCHを突破する方法-その2」でもお伝えした通り、入試当日までに一つの教材を完璧に近い状態まで持っていく意識を持ちましょう。そしてその教材は、インプット用の参考書でなく、アウトプット用の問題集なのです。
その理由は、問題集の方が実戦形式で覚えられからです。世界史、日本史、英語の英文法のような暗記科目は、問題にどんどん回答を書き込み、参考書として使っていきましょう。暗記科目の場合、問題を解いている時間は無駄です。その時間に問題と答えをどんどん覚えていった方が効率的です。
英語の英文解釈(長文読解)、現代文のような純粋な読解力を試す科目は、同じ問題を何度も解くトレーニングを繰り返しましょう。ただし、最初から問題を解く必要はありません。
長文読解なら英文、現代文なら文章そのものを徹底的に読み込むのです。入試を突破するなら、教科書の文章ではなく、過去問を読み込むトレーニングをした方が得点力が上がります。
模試の偏差値は気にしない
受験生が一番気にするのは、志望校と自分の偏差値です。
これはあくまでも数字上のデータなので、気にする必要は全くありません。そもそも各予備校が主催している模試は、1つの試験に全大学の志望者が受けた点数を基準にして結果が出されます。しかし、各大学、問題の傾向や受験生のレベルが違うのであまり意味がありません。
予備校が主催する模試は、試験慣れのためにせいぜい1~2回ほど受けておけば良いです。
結果はあまり気にする必要ありません。
大切なのは、志望校の過去問を解けるかどうかなのです。それに模試を受けると貴重な休日の昼間が試験を受けるだけで終わってしまいます。その時間を勉強時間に充てた方が効率が良いはずです。
問題が解きやすそうな大学を受験してみる
志望校はMARCHの中で自分が行きたい大学を受ければ良いです。
しかし、「MARCHならどこでも良い」、「受かりやすい大学・学部を受けたい」というのなら、本屋に行き赤本(大学別の過去問)を見て、合格最低点と見比べて、自分が解きやすそうな問題が出る大学、学部を選ぶと良いと思います。
MARCHと一括りしても、大学・学部によって偏差値は微妙に違います。また、偏差値が低い大学の問題が易しく、偏差値の高い大学の問題が難しいとは一概にいえないです。
各大学、個性的な問題を出題してきます。早慶に受かってMARCHに落ちる、MARCHに受かって日東駒専に落ちるなんていうのは珍しくありません。偏差値よりも志望校の過去問で合格最低点を取れるかを基準にしましょう。
私大専願の場合、複数の大学・学部を受ける受験生が大半だと思いますが、併願校は第1志望の大学と似ている大学を受けるのも作戦の一つです。
もちろん、志望校の過去問を研究することも大事ですが、複数の大学・学部を受けることになると思います。過去問を意識しつつも、ある程度オールマイティの力をつけることも大切です。
「No.26:偏差値50以下の高校生がMARCHを突破する方法-その4」では、その科目別の勉強方法を紹介します。
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