No.4:【世界史攻略】世界史の勉強はいつから始めるか?|トピックスファロー

  • フリーライター求人
2018年5月31日
No.4:【世界史攻略】世界史の勉強はいつから始めるか?

世界史の勉強は受験を意識した日から開始してください。ただし、受験生にとっても、高校1年生、2年生にとっても優先して勉強する科目ではありません。他の科目との兼ね合いを考えながら、参考書、問題集をひとつに絞って勉強しましょう。

戦争遺跡ライター
ヒロマルのfacebookアイコン
  

高校3年、浪人生編

英語に重点におきつつも4月から世界史の勉強を開始

高校3年生、浪人生の多くは、新学期である4月から受験勉強を始めていくと思います。

とくに英語は、ほとんどの私立文系の大学入試で配点が一番高いため、多くの勉強時間を割かなくてはなりません。

たしかに4月の時点で英語に不安がある場合は、英語に一番力を入れてほしいのですが、世界史も4月から始めないと後半で大変な労力を使うことになります。英語に重点をおきつつも世界史の勉強も進めていきましょう。

筆者の現役時代の失敗は、日本史を高校3年生の夏休み前までに本格的に手をつけなかったことです。夏休み以降の後半戦、覚える量が多くて空回りして苦戦してしまいました。世界史、日本史の歴史科目は覚えることが膨大なので、受験を意識したら少しずつでもいいのでどんどん暗記していくべきです。

だからこそ、歴史科目の勉強は、一種類のインプット用の参考書とアウトプット用の問題集のみを徹底的に繰り返すべきです。情報の核をひとつに絞ることで、時間が短縮でき他教科に時間をまわせることができます。

高校1年生、高2年生編

まずは文系、理系、志望校の選択、社会の選択科目

高校1年生、2年生の場合は、まずは志望校の選択・文系理系の選択・受験で使う社会の科目選択をしてください。(※)

文系の場合、社会の選択科目の選択科目で迷うかもしれませんが、勉強すれば確実に点数を取ることが保証されているのは世界史と日本史です。
理由は歴史科目は事実を暗記できれば点数になるからです。

一方、地理と政経は覚える量は日本史や世界史よりも少ないですが、時事問題や思考力を試す問題があるので、確実に安定した点数を取れるとは限りません。

そして、世界史と日本史は昔から受験者も多く比べられることが多いです。世界史は基礎を固めるまでは大変ですが、基礎を固めれば、入試レベルに直結しやすいので、勉強の後半が楽になります。日本史は小学校、中学校でも習っているので、勉強を開始した前半はとっつきやすいですが、入試レベルになると重箱の隅をつつくような問題が世界史以上に多くなります。

ですから有名私大を狙う場合には、世界史を選択することをオススメします。

受験生と同じように入試で点数が取れる形で覚えていく

戦術は受験生と同じで、インプット用の参考書とアウトプット用の問題集を繰り返していきます。また受験まで時間に余裕があるからといって、欲張って複数の参考書、問題集に手を出さないでください。

高校3年生になる前から世界史の勉強を開始する場合、インプット用の参考書は「大学受験らくらくブック 世界史」、アウトプット用の問題集は「世界史のそのまま出るパターン一問一答」をオススメします(らくらくブックと出るパタは、入試当日までこれだけをやれ!受験生が頼るべき世界史の問題集参照)。
理由は高校1年生、2年生は、社会の科目の勉強に時間をあまりかける余裕がないと思うので、気軽にできて短時間の勉強に向いているからです。

らくらくブックはマンガで、出るパタは単純な一問一答型なのでで、机に向かわなくもベッドに横になりながらもできます。

ただし、高校1年生、2年生の場合、ルールがあります。

社会科目は優先的に勉強する科目ではない

私立文系を目指す場合は英語、国立大学を狙う場合は、英語と数学が最優先です。

英語や数学の勉強時間を削ってまで、世界史の勉強はしないこと。

その理由は、英語と数学は世界史と違って、中学時代からの積み重ねの科目なので、習得するのに時間がかかるからです。英語や数学が安定していないなら、高校3年生になるまで社会の勉強には無理して手をつけないでください。

また、私立文系の場合、英語の他に国語もあります。
筆者も現代文、古文と共に国語が苦手で、現役、浪人時代と足を引っ張った科目でした。 特に現代文は、教科書の文章を解説するだけの高校の授業は受験に全く役に立ちません。 国語は入試の問題集をどんどん解き、苦手な人は予備校の授業を利用しながら、しっかり勉強しましょう。

英語も国語も歴史科目のような暗記科目ではありませんが、やればできるようになります。
特に早慶を志望している人は、英語や国語の苦手分を社会でカバーして逃げ切ろうとしないでください。
なぜなら、社会に対するハードルが非常に高くなってしまうからです。
ただでさえ膨大な量を覚えなくてはいけないのに、更に覚える量を増やすという効率の悪い受験勉強を強いられるハメになります。これは浪人生にも当てはまります。

GMARCH、関関同立クラスまでだったら、英語か国語に弱点があっても社会でなんとか挽回できるかもしれませんが、早慶だと相当厳しいです。

高校3年生になるまでの優先順位は、英語>国語≧社会と覚えておきましょう。 言い換えれば、英語と国語が得点源にできていたら、社会の負担は減ります

有名私大を狙うなら、高校3年生以前に少なくとも英語、国語の基礎レベルだけでもしっかり固めておきましょう。高校1年生、2年の社会の勉強は、その足かせにならない程度でいいです。英語と国語の基礎ができていれば、社会の勉強は遅くとも高校3年生の4月から開始すればなんとか間に合います。

世界史(社会)の勉強は他教科との兼ね合いの要素が強いことを意識してください。

そして目的はトータルで志望校の合格点を取ることです。

【連載】受験に勝つ!世界史の勉強法

著者:ヒロマル

戦争遺跡ライター
アイコン
ヒロマルのfacebookアイコン
1979年神奈川県生まれ、神奈川県逗葉高校、代々木ゼミナールで1浪、立教大学経済学部卒業。

大学在学中からヨーロッパ、アジアなどを海外放浪してハマってしまい、そのまま新卒で就職せずフリーターをしながら続ける。その後、会社員生活をしながらも休み、転職の合間を利用して海外放浪を続ける。50ヶ国以上訪問。会社の休暇を利用して年に数回、渡欧して取材。

2012年からライター業を会社員との二足のわらじで開始。
2014年からwebメディア(株)フォークラスのTOPICS FAROで2つのシリーズを連載中。

▼もんちゃんねる(You Tube)
https://www.youtube.com/channel/UCN_pzlyTlo4wF7x-NuoHYRA

▼「ヨーロッパで訪れたい世界大戦の戦争遺跡」シリーズ
https://topicsfaro.com/series/warruins
ヨーロッパ各地を取材し、第二次世界大戦に関する場所を紹介。
軍事用語などは極力省き、中学レベルの社会の知識があれば楽しめる記事にしています。
同シリーズが2017年に書籍化。
「ヒトラー 野望の地図帳」(電波社)から全国書店の世界史コーナーで発売中。

▼「受験に勝つ!世界史の勉強法」シリーズ
https://topicsfaro.com/series/wh
2018年から主に世界史を中心とした文系の勉強方法について執筆。
大学受験だけでなく、大学生や社会人の大人の教養としての世界史の勉強方法にも触れて、
高校生、大学生、社会人とあらゆる世代を対象としています。

世間の文系離れを阻止して、文系の学問の復権に貢献することが、2つの連載の目的です。

▼ご依頼、ご質問はこちらのメールまたはツイッターから
hiromaru_sakai@yahoo.co.jp
https://mobile.twitter.com/HIRO_warruins