学校の授業はほとんど聞いてなかった高校時代
まず、最初に筆者の高校時代の話をしたいと思います。
高1、高2と英語の授業以外、まともに授業を聞いた記憶はありません。高校3年間の学校の成績の順位は280人前後いて230~250番くらいだったと思います。
受験科目でもほとんど授業を聞いていることはなかったと思います。授業中は寝るか、とりあえずノートだけとっておくかだけの単調な時間を過ごしていました。受験科目以外は勉強するつもりないし、受験科目ですら教科書を中心とした授業には魅力を感じませんでした。
高1、高2は数学で赤点を取ることも多く、よく担当の先生に怒られたり、それを耳にした担任の先生と喧嘩したりしていました。手を抜くことによって、かえって先生達とバトルを繰り返し、ストレスを貯めていました。
もし、筆者のようにカリキュラムが大学入試に特化していないような公立高校に通っていて、一般入試で大学受験を考えているなら、高校の先生や授業との付き合い方の参考にしていただければ幸いです。
筆者のその高校時代の経験から、推薦ではなく一般入試の大学受験で勝負するつもりなら、高校の成績は赤点を回避して進級できる程度でいいですが、全科目平均点近くは取るつもりで臨んだ方がいいと思います。
また、高校は科目数も多く、全て赤点回避でいいと思っていると、その赤点超えするのすら難しくなってきます。その高校に上位の成績で入学したにも関わらず、高校で落ちこぼれてしまうのと似ています。よほど圧倒的な成績で何かの事情で入学した人でもない限り、同じレベルの生徒が集まっている高校の授業を極力手を抜いてやり過ごすというのは至難の業だと思います。
それなら、初めから高校を卒業して大学を受けるための資格を取ると割り切って、高校の勉強と受験勉強を別個に考えるべきです。
高校での過ごし方。衝突するのではなく、どう割り切るかが重要
大学受験の勉強を進めると、高校の授業のスピード、質、カリキュラムと相違が出てきます。それに対して苛立ちを感じ、時には先生と対立することもあるかもしれません。
しかし、自分にとっては非効率だと、高校のやり方や先生に対して反発をしたところで、何も得るものはありません。なぜなら、高校には高校のルールがあり、先生はクラス全体を見ていく必要があります。個人の主張には対応しきれない方が多いでしょう。
ではどうすれば良いのか。
その答えは「高校の授業や先生との付き合いは、良い意味で割り切ってやっていく」です。
「割り切る」というと一見悪い意味のようにも捉えられますが、主観ではなく客観的な事実を捉え、無駄な衝突を控えて生産性を上げられるといったメリットもあります。
一般入試で大学受験する場合は、中学の時の高校入試と違い、内申点や定期テストの点数は関係ありません。そのため、必要以上に先生からの評価を気にする必要はありません。要は、相性が合わない先生に無理に気に入られる必要もないのです。
また、無用に先生たちと対立したり、喧嘩したりするのも、かえってストレスが溜まり、大学受験の勉強にも悪影響を及ぼしたら意味がありません。
周りに反発を覚えて苛立つよりも、高校というルールの中で、自分はどう割り切って行動することがベストなのかを考えたほうが、よほど時間を有意義に使うことができるはずです。
学校で先生との衝突を避ける方法
どうすれば学校の先生との摩擦を回避することができるのでしょう。
まず、当たり前のことかもしれませんが、以下の4つは避けましょう。
- 授業中、ノートをとらない
- 内職する
- 寝る
- 私語をする
教室で生徒の目の前で授業をしていて、生徒がそのような態度をとっているのが目に入ると、人間の感情として頭にくるものです。周りに迷惑がかかる私語をしないのも常識ですね。
(ただし、内職していたり、寝ていたりする生徒がいることは、その先生の授業力が足りないからであり、その行為を注意することは先生の負けだと個人的には思います。)
最低「ノートは取る」こと。これだけで定期テスト対策が短縮
極論ですが、授業中はノートさえ取れば良いでしょう。定期テストは基本的には授業中に扱った範囲から出題されますので、テスト前に勉強する時もノートさえあれば楽になります。
先生の目を気にしながら、他教科の勉強をする内職するという行為は、非常に効率が悪いと思います。それならまだ寝ていた方がリフレッシュになります。しかし寝ていたら、ノートを取れませんね。なのでここは我慢して、ノートだけでも取りましょう。
赤点を取り、追試、レポート提出になったら、それこそ時間の無駄ですし、精神上もよくありません。
遅刻や授業のサボりは避ける
高校の進級、卒業程度に授業には出ておけばいいのですが、なるべく学校には出席するようにしましょう。テストで最悪赤点をとっても、その時点で留年させる高校はほとんどないと思いますが、出席日数が足りてないと非常に厄介なことになります。
また、出席日数がギリギリになるのも先生からの心証が良くないので、余裕を持った出席日数を心掛けましょう。毎日、家から学校に通うのを1つの仕事だと割り切って、学校にはなるべく通うようにしてください。
どうしても割り切れない場合は、衝突ではなく相談をする
どうしても学校に行く気が起きなかったり、高校のカリキュラムに不満があったりする場合は、高校の先生と直談判してみても良いでしょう。中には親身になって相談に乗ってくれる先生がいるかもしれません。
相談相手は、担任の先生が一番理想的ですが、授業を受けている先生でフィーリングが合いそうな先生がいたら、その先生に相談を乗ってもらうのも良いかもしれません。校内で自分の味方の先生をつけておくと、高校生活を通じて心強い味方になってくれます。
また、学校や先生に不信感を感じたら、親御さんや第三者の大人に相談してみるのも手です。客観的判断のもと、それが学生側の利己的な意見や主張によるものではないとされれば、大人から学校側に相談・意見を述べることで、事態が好転するかもしれません。
参考記事
No.9:【コラム】世界史の高校の授業と定期テストを受験に活用する方法
著書「ヒトラー 野望の地図帳」のご紹介
現在「【受験に勝つ】世界史の勉強法シリーズ」とは別に、「ヨーロッパで訪れたい世界大戦の戦争遺跡シリーズ」も連載しています。
ヨーロッパを中心とした戦跡を巡る旅行記で、実際にその場に行ったからこそ感じる当時の名残と現在の日常風景を、独自の視点で描いています。本シリーズは、おかげさまで書籍化され、各書店の歴史の棚の世界史やドイツ史のコーナーに置かれています。
読者の方々からは、時代背景が簡潔でわかりやすい、学者とは違うテイストが新鮮、という感想をいただいております。歴史好きはもちろん、ちょっとマニアックなヨーロッパ旅行をしたい方々の旅のお供になる本なので、web連載とあわせて、ご興味をもっていただけたら嬉しく思います。
著者名:サカイ ヒロマル
出版社:電波社
価格 :1,400円(税抜)