No.18:【英語攻略】独学で中学から大学受験レベルまで上げる方法 1|トピックスファロー

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2019年3月5日
No.18:【英語攻略】独学で中学から大学受験レベルまで上げる方法 1

多くの私大文系の入試の配点で、一番高いのが英語になります。そのため、英語を攻略すれば、有名私大合格への道が近くなります。世界史などの社会科目より優先順位が高いので、今回は英語の勉強について基本的な戦略をお話します。

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いつから勉強するか?

-英語の勉強は中学時代から始まっています。高校からいきなり勉強する科目ではありません。入学時からコツコツ勉強しなければいけない科目です。-

とはいえ、一般的な公立高校の英語の授業は、リーディングの教科書を読んで訳していき、授業でやった範囲を定期テストで出題するのを繰り返していくだけです。要はテスト前に丸暗記すれば、そこそこ点数が取れるようになっています。

しかし、それを高校1年~2年生まで繰り返して、高校3年生になった時、さあ!受験勉強を始めようという時に、基礎力がついているかといえば「ついてない」と思います。

これは現代文の授業にも同じことがいえます。世界史などの暗記を中心とした社会科目は、テスト直前に丸暗記して臨むだけでも、記憶の核を作ることに役に立ちますが、語学系の授業でテスト範囲を丸暗記して点数を取っても基礎力はほとんどつきません。

世界史や社会科目の授業や定期テストの活用方法は、「【コラム】世界史の高校の授業と定期テストを受験に活用する方法」をご参照ください。

また、どのレベルの高校でも中学時代の基礎はできているという前提で授業を進めますが、学区内のトップ校の生徒、中学時代に英語の成績が常に5段階評価で「5」だった人たち以外は、中学レベルに穴がある可能性が非常に高いです。その場合、高校の授業内容ですら理解できなく、テストを丸暗記で乗り切る羽目になり基礎力が養われません。

そのため、高校生でも中学レベルの復習から勉強を開始しましょう。

関連記事:
【コラム】私立文系入試の合格の鍵は、英語と国語の読解力

有名私大の英語の鍵は長文読解

-英文を読む中で、文法と単語、熟語を覚えていくのが英語の勉強の基本-

早慶、マーチや関関同立などの有名私大の英語は長文読解が中心になります。
まずはその長文読解を攻略していくことから始めなくてはなりません。

単語、熟語を覚えてから文法を覚えてから、最後に長文読解というのが一般的な英語の勉強方法と思われますが、単語、熟語、文法は長文読解の中で覚えていく方が効率的です。

その勉強ができる基礎体力をつけるために、まず中学レベルと高校初級レベルの文法、単語を叩き込む必要があるのです。

非進学校の生徒や英語の偏差値が40台の人でも、高校3年間でこれから紹介する「3冊の問題集」のみを徹底的にやれば、大半の私大で合格点が取れる英語の知識がつきます。

  1. 入門編 大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編(東進ブックス)
  2. 英文解釈編 基礎英文問題精講(旺文社)
  3. 文法編 Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服(桐原書店)

中学レベルから高校初級レベルまでをおさえる

-大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編(東進ブックス)-

この参考書は、予備校の講師が講義形式の語り口調で英語の基礎文法を説明してくれています。演習は少なめですが、中学レベルから復習ができて高校の初級文法まで抑えています。

内容を理解するように覚えるのは当然ですが、この参考書に出てくる英文、単語は全て覚えましょう。早い人なら2週間くらいで覚えることができるはずです。

部活などでも忙しくても、高3になる前にこの1冊だけはやっておきたいです。高1、高2で英語が苦手な人は、この参考書を何周でもして、焦らずにじっくり取り掛かりましょう。
ここをおろそかにしたら、後々息詰まることになります。さすがに高3になった時点で中学レベルがぐらついているのは、非常にまずいです。

また、高1、高2なら、この参考書は学校の授業の理解の手助けにもなります。丸暗鬼で定期テストの点数を稼ぐより、授業で扱った教科書の英文の意味をしっかり理解することが大切です。

高1、高2の英語の勉強は、この参考書をベースに授業の復習、テスト勉強をするのが理想ですが、学校の授業は教師との相性もありますし、プリントを配って終わりという、やる気のない教師が一定数いるのが実情です。英語に限りませんが、高校の授業は自分と相性が合う場合のみ真面目に聞けば良いと思います。

大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編(東進ブックス)

英語の成績は急激に伸びない

インターネットで大学受験の勉強方法を検索すると、YouTubeやweb上で、情報が氾濫しています。英語の偏差値を2ヶ月で偏差値40から70へ、半年間で偏差値30から難関大学に合格!などという武勇伝が溢れています。

一部の受験生の例外的な勉強方法を鵜呑みにして、甘い幻想を抱くのは良くないと思います。このような勉強方法の情報も参考になることはあるでしょうが、検索されてアクセスが増えるように、誇張したタイトルをつけていることが多いということも頭の片隅に入れておいてください。

確かに、難関大学に多数合格者を出すような元々ポテンシャルがある進学校の生徒なら、そういう武勇伝のような勉強方法は可能かもしれません。しかし、有名大学に合格者があまりいないような一般的な高校に通う生徒は、勉強する習慣自体が身についていない可能性が高いです。そのため、高3になる前からコツコツと勉強する習慣を身につけることが大切だと思います。

特に英語は中学時代からの積み重ねの科目なので、少しでも早くから勉強を開始しましょう。英語は、時間をかけた分だけ自分の財産になります。大学受験では当然ですが、大学や社会に出てからも役に立つ一生物のスキルになるのが英語です。

著書「ヒトラー 野望の地図帳」のご紹介

現在「【受験に勝つ】世界史の勉強法シリーズ」とは別に、「ヨーロッパで訪れたい世界大戦の戦争遺跡シリーズ」も連載しています。
ヨーロッパを中心とした戦跡を巡る旅行記で、実際にその場に行ったからこそ感じる当時の名残と現在の日常風景を、独自の視点で描いています。本シリーズは、おかげさまで書籍化され、各書店の歴史の棚の世界史やドイツ史のコーナーに置かれています。

読者の方々からは、時代背景が簡潔でわかりやすい、学者とは違うテイストが新鮮、という感想をいただいております。歴史好きはもちろん、ちょっとマニアックなヨーロッパ旅行をしたい方々の旅のお供になる本なので、web連載とあわせて、ご興味をもっていただけたら嬉しく思います。

ヒトラー 野望の地図帳

ヒトラー 野望の地図帳
著者名:サカイ ヒロマル
出版社:電波社     
価格 :1,400円(税抜) 

【連載】受験に勝つ!世界史の勉強法

著者:ヒロマル

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1979年神奈川県生まれ、神奈川県逗葉高校、代々木ゼミナールで1浪、立教大学経済学部卒業。

大学在学中からヨーロッパ、アジアなどを海外放浪してハマってしまい、そのまま新卒で就職せずフリーターをしながら続ける。その後、会社員生活をしながらも休み、転職の合間を利用して海外放浪を続ける。50ヶ国以上訪問。会社の休暇を利用して年に数回、渡欧して取材。

2012年からライター業を会社員との二足のわらじで開始。
2014年からwebメディア(株)フォークラスのTOPICS FAROで2つのシリーズを連載中。

▼もんちゃんねる(You Tube)
https://www.youtube.com/channel/UCN_pzlyTlo4wF7x-NuoHYRA

▼「ヨーロッパで訪れたい世界大戦の戦争遺跡」シリーズ
https://topicsfaro.com/series/warruins
ヨーロッパ各地を取材し、第二次世界大戦に関する場所を紹介。
軍事用語などは極力省き、中学レベルの社会の知識があれば楽しめる記事にしています。
同シリーズが2017年に書籍化。
「ヒトラー 野望の地図帳」(電波社)から全国書店の世界史コーナーで発売中。

▼「受験に勝つ!世界史の勉強法」シリーズ
https://topicsfaro.com/series/wh
2018年から主に世界史を中心とした文系の勉強方法について執筆。
大学受験だけでなく、大学生や社会人の大人の教養としての世界史の勉強方法にも触れて、
高校生、大学生、社会人とあらゆる世代を対象としています。

世間の文系離れを阻止して、文系の学問の復権に貢献することが、2つの連載の目的です。

▼ご依頼、ご質問はこちらのメールまたはツイッターから
hiromaru_sakai@yahoo.co.jp
https://mobile.twitter.com/HIRO_warruins